Monthly Archives: October 2002

Betcha By Golly, Wow

レッスン。 というわけで、突然、ワンポイント・イングリッシュ・レッスンになってしまったわけです。 Betcha By Golly Wowなんて、誰も意味わからないでしょう。で、マーヴィン先生にききました。マーヴィン先生、親切に教えてくれました。 「Oh My God, It’s great! Wow」とかいった意味だよ、驚いてしまう、すばらしいときなどに、でる言葉だよ、と。 「じゃあ、たとえば、どういう風に使うの」と僕がききます。 「たとえば、ここにとってもきれいで美しい女性が入ってきたとするでしょう。で、僕が吉岡センセーにBetcha By Golly Wow! なんてきれいな人だ、ねえ。って使うわけ。あるいは、道にものすごくかっこいい車が走ってたとする。そうしたら、それを見てBetcha By Golly Wow!」 さあ、おわかりになりましたか。みなさんも、何かに感激したり、驚いたり、すばらしいと思った時には、Betcha By Golly Wow! Repeat after me. そして、この曲はこんなことを歌っています。 Betcha By Golly, Wow 君の瞳に、マジックがきらめく。 君が微笑むとき、キャンディランド(キャンディばかりで作られたおとぎの国)が現れる。 御伽噺が真実になるとは思わなかった。 だが、君の傍らにいると、夢物語は現実となる。 君は、驚きと謎に満ち溢れ変装した魔女か。 おお神様、君はなんてすばらしいのか。 (Betcha By … Continue reading

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Stylistics

新生。 今日の「ソウルブレンズ」の「山野ミュージックジャム」のコーナー(1時半から)は、スタイリスティックスのデビューアルバムをご紹介します。きしくもライナーノーツかいてます。 http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/linernotes/stylistics20011024.html 71年の作品だから、31年も前のアルバムです。当時は30センチアルバムを大事に大事に聞きました。今のようにふんだんにレコードも買えなかったので、一枚のLPをそれこそ擦り切れるほど聞きました。 このアルバム、そして、スタイリスティックスの2枚もよく聞きました。実際ヒット曲も多かったし。 そのスタイリスティックス、最近、ラッセルが抜けメンバーが変わったそうです。前回の来日時、すでに新メンバーになっていたということです。あいにく、前回は見に行っていないんです。で、その新メンバーでやったライヴをやはり今年の初め頃、NHKの衛星で放送したんですね。で、僕はそれ、ビデオにとったんでずが、そのテープがどこかに埋もれてしまっていて、まだ見られていません。(笑) 困ったもんです。 だいたい、ビデオって、とっても、その日とか一両日中に見ないと、もう見なくなっちゃいますね。なんなんでしょうね。 普通は、メンバーが変わると、前のメンバーのイメージが強いので、なかなか高い評価を得るのは難しいんですが、このあたらしいメンツはかなりいいらしいんです。 ソウルを聞いて40年のベテラン、超筋金入りのソウルブラザー、いや、ソウルマニア、高円寺のシンさんが「吉岡くん、いやあ、あの新しいスタイリーねえ、いいんだよ、意外と」と誉めていました。 というわけで、僕としては、スタイリスティックスのその新メンバーを早く見たいと思っているので、次回の来日時には必ずライヴを見に行きます。一体新生スタイリスティックス、どうなってるんでしょう。

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Best Thing That Ever Happened To Me

めぐり逢い。 今週アップした「車窓を奏でるメロディー」の第一回を飾ったのはグラディス・ナイト&ピップスの「夜汽車よ、ジョージアへ」です。 http://www.soulsearchin.com/periodical/l&g/l&g01.html で、その曲を含むアルバムが、73年の「イマジネーション」という作品です。これは、グラディスのベストとも言われる傑作ですが、実にいい曲が収められています。 そのうちの一曲がこのダイアリーのタイトルにした「ベスト・シング・・・」です。これ、邦題が「めぐり逢い」とついています。う~~ん、なかなかいいかもしれません。 「あなたは、私の人生に起こった最高のもの」という歌です。いい曲だあ。そして、グラディスの熱唱。これこそ、ソウル。歌がうまいなんてものではありません。彼女はこの瞬間見事なストーリーテラーになっています。 「もし誰かが私にライフストーリーを書いてくれるならば、私の痛みと栄光のすべての行間に、なにをおいても、あなたが登場するわ」 このラインが大好きです。そして、グラディスの自伝の副題にもこのラインが使われています。一生に一度でも、そんなことを言える人にめぐり逢えたら、なんと素敵なことでしょう。 彼女の来日コンサートは、今でも覚えています。確か75年、中野サンプラザでした。ちっちゃいんですよね、彼女。160センチとか、165センチくらいじゃないかなあ。でも、存在感はすごい。 いずれ、グラディスのソウル・サーチンも書いてみたいですね。 PS この曲11月3日の「バーバーショップ」の最後のバラード群の中でかかります。もちろん、しっかり最後の最後まで、フェードアウトせずに。

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GC Cameron will be in town in 2003

元スピナーズ。 のリードシンガー、GCキャメロンが2003年1月に来日します。1月13日(月・祭日)と14日(火曜)の二日間。東京スイートベイジル。15日に福岡クロッシングホール。プロモーターはチョコレートクリーム・プロダクション。03-3487-5442。 「イッツ・ア・シェーム」ですね、なんと言っても。ちゃんとしっかり歌ってくれるんでしょうね。期待してますよ。 「ハード・トゥ・セイ・グッバイ・トゥ・イエスタデイ」ですね。ボーイズ・トゥ・メンが後にカヴァーしてヒットさせたあの曲。ちゃんとしっかり歌ってくれるんでしょうね。お願いしますよ。 今年のレイ・グッドマン&ブラウンとほぼ同じ時期ですね。楽しみ、楽しみ。また、日本中のソウルバーのマスターたちが集合するのでしょうか。

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How would you describe bad singer?

下手。 つまり、下手なシンガーがいたとします。それをどのように説明なり、解説すればいいのでしょうか。うまいシンガーに対しては、それこそ、あれこれ誉めたりすれば、とりあえずは形になりますよね。 じゃあ、下手なシンガーのことを表現する方法は? はたと考えちゃうでしょう。たとえば、日本人シンガーが英語の歌を歌うとき、その発音が悪いとかは言えるわけです。あるいは、声量がないとか、発声がなってないとか、表現力がない、とか。あるいは、音をはずして歌うといえば、とりあえず、下手の条件のひとつにはなります。心がこもってない、とか。聴いても胸を打つものがない、とか。 あと、その単語や言葉の意味、曲の物語をどれだけ理解し、自分のものにして、それを自分の表現方法で歌唱できるか。あるいはそれができていなければ、そこをつくこともできるかもしれません。 ま、世の中にはそれほど歌が上手ではなくても、さまざまな要素を組み合わせたパッケージ商品として売り出されて、強力なプロモーションによって売れてしまう歌手はいるわけです。 だから、何? 別に・・・。ただそれだけのこと。書き手としては、下手を表現する方法も学ばなければならないな、と。

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Just The Way You Are

ナレーション。 ごぞんじビリージョエルの作品をバリー・ホワイトがカヴァーしているヴァージョンが大好きなんです。アルバムでは7分余、シングルで5分弱。もちろん、長いほうが好きなんですが。イントロにバリーのナレーションがはいります。これが渋いんだなあ。 「この世で君がまったく心配しなくてもいいことが、僕が君を愛していること、そして、それは、君がありのままでそのままでいる限り、僕は君をずっと愛しつづけるということ」 まあ、日本人ではなかなかこんなことはいえませんが、これをバリーがこの超低音のナレーションで言うと、実に説得力があるんですねえ。このナレーションっていうのは、ソウル・ミュージックの醍醐味のひとつでもあります。 マンハッタンズのブルー・ラベットも、実に低音でかっこいいナレーションをいれます。彼らの「キス・アンド・セイ・グッドバイ」なんか、しびれます。 かっこいいナレーションができれば、あなたも今日からソウルシンガーだ。 「真新しいファッションを追いかけなくたっていい。髪の毛を染めなくたっていい。知的な会話だっていらない。君に、ただ話しができるような相手でいて欲しいんだ。僕は君に、ありのままでいてくれれば、それでいいんだ」 ねえ。どうよ、これ。

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What’s Going On -3-

父。 昨日の「ソウルブレンズ」の同録を聴いていて、ふと、この「ホワッツ・ゴーイング・オン」の歌詞で発見したことがありました。今まで、僕はこれをもちろん、いわゆる反戦ソングとして受け取っていました。反戦ソングが狭ければ、反暴力を訴える曲とでも言えばいいでしょうか。 自分で、このアルバムには、様々な確執と戦いが表れていると解説していて、そして、この曲を聴いたとき、「ファーザー、ファーザー・・・」の歌詞のくだりが妙に僕のソウルに訴えかけてきたのです。 直訳的な意味はこうです。 「父よ、父よ。僕達(の確執を)そんなにエスカレートさせることはない。わかるでしょう。戦いは、答えではないんだ。唯一愛だけが、この憎しみを征服できるんだ。わかるでしょう。僕達は、なんらかの愛を導く道を探さなければならない。デモ隊のピケライン、スローガンを掲げる看板。僕に暴力を振るって罰を与えるのはやめてくれ。(体罰を与えないでくれ)僕に、(心を開いて)話し掛けてくれ。そうすれば、あなたにもわかるだろう。今一体何が、僕とあなたの間に起こっているかが。」 この節の頭が、ファーザー、ファーザーと呼びかけて始まります。曲の冒頭が母よ、母よ、で始まり、さらに、兄弟よ(同朋よ、仲間よ)でつながり、そして、父よ、父よ、になる。非常にうまく構成されています。 もちろん、第一義的に、戦争は答えではない、戦争をエスカレートさせる必要はない、と解釈できます。しかし、一方で、マーヴィンと実父には大変な確執がありました。マーヴィンは、父親から子供の頃に暴力的虐待を受けて、父親のことが大嫌いだった。父親も、他の兄弟と違って自分の言うことをきかないマーヴィンを嫌った。 そこで、この歌詞の父を「一般的な父」ではなく、彼自身の「実の父親」と考えて読んでみると、彼自身のパーソナルな叫びが見事にうかびあがるではありませんか。30年もこの曲を聴いてきて、しかもしたり顔で解説なんかまでしちゃってきているのに、なんで今まで気が付かなかったんだろう。 「don’t punish me with brutality(僕に体罰を与えないでくれ)」この一行だけで、マーヴィンの実父への強烈な叫びだということがわかります。そして、「talk to me, so you can see what’s going on」となる。息子と対話をしない父に、もっとはなしかけてくれよ、と言っているわけです。そうすれば、二人の間にある深い溝が少しは理解できるのではないか、と思うわけです。ここでいうwhat’s going onは父と息子(マーヴィン)の間の状況を指すわけですね。 「ホワッツ・ゴーイング・オン」は、彼の父親へのメッセージでもあったのです。つまり、曲自体がダブルミーニングを持っていた、ということになるわけです。反戦、反暴力を訴えながら、自分の父親へ向けて「息子にもっと話しかけてくれ。体罰を与えないでくれ」と直訴しているわけですから。 マーヴィンは翌72年に「ピース・オブ・クレイ」というやはり父へのメッセージソングを録音します。しかし、これは結局発売されることなく、お蔵入りしてしまいます。 彼の作品をもっと詳細に研究するともっと、このような曲がでてくるかもしれませんね。 マーヴィンがこのアルバムをして、「戦いがいつ終わるか、僕自身が知りたいくらいだ。その戦いとは、自分のソウル(魂)の中の戦いだ」と言った意味の一端が垣間見られたような気がします。

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What’s Going On -2-

魂(ソウル)。 昨日の「ミュージックジャム」で紹介した『ホワッツ・ゴーイング・オン』ですが、まだまだ話しきれませんでした。(笑) まあ、マーヴィンだったら1時間でも2時間でもしゃべれるかもしれませんね。 昨日は、珍しくしゃべろうとおもっていることを箇条書きにしたA4の紙が、なんだかいっぱいになってました。いつもなら、しゃべるポイントは3つか4つに絞ってるんですが。箇条書きもせいぜい5行くらい。 話きれなかったネタは、たとえばーーー このアルバムは、モータウン史上初めてミュージシャンのクレジットが載ったアルバムだということ。 マーヴィンは現実とファンタジー(幻想)の両方を好むというエピソード。 マーヴィンのベリーゴーディーに対する強烈なライヴァル心について。 音楽的に、ここでは初めてマーヴィンが自身の声を多重録音したこと。これは、コーラスグループのことを念頭においていたこと。 歌い方がそれまでとまったく変わったこと。このアルバムを録音するにあたって、彼の歌い方の意識が劇的に変化したということ。 ライヴの話。 などなどですね。 まとめとしては、これは話せましたが、マーヴィンが言った言葉ーー『僕もいつ戦争が終わるのか、知りたいんだ。その戦争とは、僕のソウル(魂)の中の戦いだ』が、アルバムをきわめて象徴的に描いているとということです。 彼の人生を取り巻く様々な矛盾と葛藤。常にマーヴィンは、何かと戦ってきました。父親との確執、ベリーゴーディーとの戦い、妻アンナとのトラブル、一般大衆とのあつれき、社会問題へ対する怒り、トップに君臨することの不安、ライヴへの恐怖、ドラッグ問題・・・。彼の周りにはトラブルは事欠きません。そこから、彼は次に『トラブル・マン』を発表することになるわけです。 この『ホワッツ・ゴーイング・オン』のアルバムは、マーヴィンの魂の戦いを反映しているアルバムとも言えるわけです。

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What’s Going On

奇跡。 今日の「ソウルブレンズ」内、「ミュージックジャム」のコーナーは、マーヴィン・ゲイの傑作『ホワッツ・ゴーイング・オン』です。どうして、彼はこのようなアルバムを作ることができたのでしょうか。 それまでレコード会社に言われるがままに録音してきたラヴソングに少々嫌気がさしてきた彼が、社会情勢に目を向けて作った作品です。弟のフランキー・ゲイが経験したヴェトナム戦争の話に衝撃を受けて作った作品でもあります。 ちょうど、この頃、マーヴィンはデュエットパートナーでもあったタミー・テレルの死のショックもありました。 それにしても、こんなアルバムが一生に一枚でも作れれば、それはアーティスト冥利に尽きるというものでしょう。言ってみれば、奇跡のアルバムです。

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How Can You Mend A Broken Heart

テディー。 先日アル・グリーンの「ハウ・キャン・ユー・メンド・ア・ブロークン・ハート」をご紹介しました。アルのヴァージョンは、明日(20日)の『バーバーショップ』でかかります。 で、そのテディー・ペンダグラス・ヴァージョンを思い出しました。テディーの90年10月のアルバム『トゥルーリー・ブレスド』に収録されています。アルのものとは、また違った解釈で、これもいいですねえ。改めて聞くと。 日本盤には訳詞もついています。 「若かった日々のことを思い出す。自分のためだけに生きること、それが人生のすべてだと思っていた。 明日という日がどんな日になるかなんて何もわからなかった。悲しみが訪れるなんて、誰も教えてくれなかった。 この破れた心をどうやって直せるというのだろうか。この降り続く雨をどうやって止めることができるのだろうか。この地球に生の恵を与えている太陽の光をどうやって止めることができるのだろうか。 どうか、僕の傷ついた心を癒しておくれ。そして、もう一度生きる喜びを教えておくれ。」 このアルバムには、モーメンツのヒットでも知られる「ウィズ・ユー」のカヴァーも収録されています。これも、いいです。ミニ・カリーとデュエットしてますが、この人、どんな人だっけ。覚えてません。解説にも触れられていません。 そのライナーは90年10月2日に僕が書いてます。いずれ、ここのホームページにもアップしましょう。

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故郷(ふるさと)の言葉の重み

故郷(ふるさと)。 昨日の報道番組では、あちこちで、「ふるさと」という言葉が繰り返されています。なんだか、ものすごく「ふるさと」という言葉がいい言葉というか、重い言葉というか、そんな風に感じてしまいます。 中でも、タラップを降りてきたときの表情がもっとも暗かった曽我ひとみさんの会見のコメントがよかった。事前に新幹線の中で書き記したという文章を、泣きながら読んだ。こんなことを言っていました。 「24年ぶりに故郷(ふるさと)に帰ってきました。とってもうれしいです。心配をたくさんかけて本当にすみませんでした。今、私は夢を見ているようです。人々の心、山、川、谷、みんな温かく美しく見えます。空も、土地も、木も私にささやく。『お帰りなさい。頑張ってきたね』。だから、私もうれしそうに『帰ってきました。ありがとう』と元気に話します。皆さん本当にどうもありがとうございました」 120字前後の文章ですが、すごいですね、これは。何度も何度も見て、覚えてしまいそうです。 一度は、「ふるさと」を完全に捨てた人たちが、奇跡的に「ふるさと」に戻ってこられたわけですね。逆にいえば、北朝鮮では、人々の心、山、川、谷、みんなが冷たく醜く思えたのかもしれない。それを思うと、なおさら胸を打ちます。 それにしても、なんで、彼女にせよ、みな「すいませんでした」と謝るのだろう。何一つ、悪いことなどしていないのに。謝られると、いたたまれなくなりますね。 今年の5月に中学時代の同窓会がありました。で、20年ぶり以上に会う人とかいたわけです。でも、やっぱりわかるんですね。面影で。 しかし、同じ20年ぶりなんだけど、僕達の場合は、会おうと思えば、いつでも会える状況にある。でも、彼らは会おうにも会えない。そこには天国と地獄ほどの差がある。 だいたい、自由がないということが、どういうことか、僕達は知らない。それを彼らは運命のいたずらで経験してしまった。絶対に戻れないはずの「ふるさと」に戻れたことが、どれほどの重みをもつか。僕達には計り知れません。そんなところへの、この曽我さんのコメントには言葉もありません。 自由の国、日本。それを改めて認識している今日この頃です。

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Between The Sheets

振動。 窓から見下ろす首都高を車が間断なく行き交います。駒沢の「リズム&ソウル・ミュージック・カフェ」と銘打ったソウルバー、ルースターテイル。ビルの5階にあるので、首都高を見下ろせるわけです。 そして、そこを大型のトラックが何台か通り過ぎるとビルが揺れます。そのため、レコードをかけていると何度も針が飛んでしまう。振動ゆえに、ターンテーブルはあっても、もうほとんどレコードはかけられなくなってしまった、という特殊な環境のソウルバーです。 比較的70年代のソウル中心にかかっていたところ、帰り際に新し目の音で、「ビトゥイーン・ザ・シーツ」がかかりました。アイズレーのカヴァーです。果たして誰が歌っているのかと思いきや、チャカ・カーンとネイサン・イーストのデュエット。アルバム名義はフォープレイ、アルバムは彼らのベストでした。あのフュージョン界の大物達ばかりが集まったグループです。なかなかいいヴァージョンです。彼らはアルバムの中に毎回一曲程度ヴォーカル曲をいれていますが、それを中心に編集したベストでした。 CDジャケットが飾られたソウルバー、99年10月のオープンということで、ちょうど丸3年がたったそうです。なかなかフレンドリーでハートウォーミングな感じで、ソウル談義にも花が咲きそうです。 そうそう、話はまったく変わりますが、昨日書いた「Hello Like Before」ですが、北朝鮮から帰国した日本人の人たちが、ほんの一言だけの挨拶をした会見を見ていたとき、そして、彼らがタラップから降りてきたとき、この曲がぴったりだな、と思いました。『昔のようにハロー(こんにちは)』と、彼らは果たして言えたか。24年の思いをたった3秒に凝縮した「会いたかったです」は、あまりに重過ぎます。 昔のようにハローと言える関係は難しいのでしょうか。

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Hello Like Before

無個性。 おとといビル・ウィザースのことを少し書きましたが、彼の作品のひとつに「ハロー・ライク・ビフォー」という曲があります。別れてしまったあと、再会しても、昔みたいに「ハロー」といいたい、みたいなそんな感じの歌です。 それを、最近発売されたジャズシンガー、アーネスティン・アンダーソンのCDの中に発見しました。『フリーソウル』シリーズの一枚として発売されたアーネスティンのベストアルバムに収録されてます。 アーネスティンは、アメリカのジャズレーベル、コンコード所属のアーティスト。ちょうど、マリーナ・ショウ、サリナ・ジョーンズのような軽いジャズシンガーです。これといった個性はないのですが、なにかのBGMにかけるにはもってこいのシンガーです。こういうシンガーは、個性がないというのが、ひとつのアドヴァンテージになるからおもしろいものですね。 無個性が個性か・・・。

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Me & Bobby McGhee as road song

ロード・ソング。 映画のジャンルにロード・ムーヴィーというものがあるのなら、音楽にもロード・ソングというジャンルがあってもおかしくはありません。 ロード・ムーヴィーと言えば、「テルマ&ルイーズ」、「明日に向かって撃て」、あるいは、「真夜中のカーボーイ」などがうかびます。 ジャニス・ジョプリンの唯一の全米ナンバーワンソングである「ミー&ボビー・マギー」は、まさにそんなロードソングの名曲のひとつです。 実は、この曲、まもなく本ホームページでもアップする予定のコラムでかつてとりあげたことがあります。ところが、その時は、僕はこの曲の主人公は、汽車に乗って旅をするというイメージで原稿を書いたのですが、昨日、『ソウルブレンズ』でとりあげるにあたって、マーヴィンと歌詞カードを詳細に吟味したところ、彼らは列車は待っていたけど、実際に乗ったのは、トラックではないか、という結論に達したのです。 トラックにせよ、汽車にせよ、旅をしていることには変わりません。なかなかいい感じのちょっと悲しい作品です。 この曲の主人公が旅するものがトラックか汽車か、どっちかはっきりおわかりになる方は教えてください。

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Bill Withers

吃音(きつおん)。 あまり耳慣れない言葉ですが、これはいわゆる「どもり」のことです。放送では、「どもる」という言葉は、絶対的に使用禁止ではないにせよ、できるだけ使わないほうがいい、というような指針があります。それをむずかしい言葉でいうと、この吃音となります。「彼の言葉には吃音がある」とか使うのでしょうか。まず普段の会話では絶対に出てきませんけどね。 今、友人の別荘に来ているのですが、階下で静かに流れているのが、ビル・ウィザースのCD。「ラヴリーデイ」とかいろいろかかってます。CDのライナーノーツはデイヴィッド・リッツです。その中で、ビルの吃音についてふれられています。ビルは吃音ゆえに人前でしゃべるのが得意ではない。そこで、ライヴをやらない、というわけです。 これだけいい曲を書くビルのライヴは一度見てみたいですねえ。かなり感動する人も多いと思います。 Hello Like Before, Ain’t No Sunsihne, Lovely Day… 彼もまた、すぐれたストーリーテラーです。

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Sunday Classic

日曜日。 毎週午後1時からインターFMでお送りしている『ソウルブレンズ』は、ダンスクラシックを中心にした番組です。日曜日にお送りするので、サンデイクラシックです。 ニューヨークのWBLSにも、サンデイクラシックという番組があります。ハルジャクソンというベテランがDJをしています。BLSはすごいです。50年代から80年代くらいまでかけちゃいます。 今日のミュージックジャムは、ジャニス・ジョプリン。27歳で亡くなった悲劇のシンガーです。お楽しみに。

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Al Green’s How Can You Mend A Broken Heart

染。 一文字で染みると読んでいただきましょう。アル・グリーンの「ハウ・キャン・ユー・メンド・ア・ブロークン・ハート」。鈴木さんの『バーバーショップ』にリクエストがきた曲です。 大宮のウッチーさんから。映画『ノッティングヒル』の中で主人公が恋に破れるところで流れる一曲。で、ここでオリジナルのビージーズがかからずに、アル・グリーンがかかるところが、ポイントです。 アルの『レッツ・ステイ・トゥゲザー』のアルバムに入ってます。これがねえ、染みます。 「裂けた心は、どのようにして直せるのか。直せるわけはないでしょう。」 と来るわけです。

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連休

初秋。 というのでしょうか。紅葉まではもう少し。夏は、完全に去っていってしまったようです。朝晩がちょっと肌寒い。 また明日から3連休。11月3日ー4日も3連休なんですね。でも、11月23日ー24日は土日の2連休。土日の2連休って、なんとなく損した気になってしまいますね。最近だと。某会社は、そういう時は、前倒しで金曜が休みになって、結局3連休になるそうですが、うらやまし。 さて、連休、みなさんは?

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Ray Charles

ブラザー・レイ! 先日Soul Blends でレイ・チャールズの特集をしたと思ったら、新譜がでるというので、ライナーノーツを依頼されました。アメリカでは4月に出たものをビクターがワンショットで発売権を獲得したものです。 で、改めてレイのことを調べたり、彼の伝記『ブラザー・レイ』を拾い読みしたりしてるわけですが、たくさんネタがあって、書ききれなくなっちゃいますねえ。 この前、「愛さずにはいられない」が自動車のCMに使われてると書きましたが、カップヌードルのCMにも使われているんですね。それから、手塚治虫の映画『メトロポリス』でも、うまく使われてるんですってね。この映画見てないんですけど。 やっぱり、72年も生きてると、いい話も、ここ掘れワンワン状態でたくさんあります。 たとえばーー レイが7歳で完全失明したとき、母親はレイにこう言いました。 You are blind, not stupid. You lost your sight, not your mind. お前は盲目だ。だが、愚か者ではない。視力を失ったが、心は失っていないよ。 彼は目が見えない。だから、肌の色は関係ない。音楽ジャンルも関係ない。だから、何でもやった。 ま、話はつきませんが、この辺で。

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India.Arie & Gandhi Family

ドット。 インディアの後には、「.」(ドット)があります。放送で言うときは、インディア・ドット・アリーですか。 ライヴを3日(木曜)に見てきました。僕としては、アリシアほどは感動せず、エリカほど衝撃は受けず、という感じでしたが、彼女のキャラクターを含めて好感の持てるステージでした。 で、そのライヴ評を昨日書いていたのですが、その中で気が付いたことが。この日、彼女はバンドメンバーに突然「ハッピーバースデイ」を歌われて、感激して泣いてしまい、しばし舞台の袖にはけたのです。で、終わった後関係者にちらっときいたら、「今日が誕生日で、インディラ・ガンジーの誕生日と同じで、それで母親がインディアと名づけた」といった話を聞きました。27歳というから、彼女の誕生日は75年10月3日なのね、と思ったわけです。 で、原稿を書いた後、一応念のために、インディラ・ガンジーの誕生日を調べたんですね。そしたら、違う違う、インディラの誕生日は11月19日で、インディアに近いのは、なんと、マハトマ・ガンジーだったんですよ。彼は1869年10月2日生まれ。3日じゃないじゃない! 2日だ。 それで、マハトマとインディラの違いは何? というわけでしばしインドの歴史を勉強してしまったんです。(笑) で、その受け売りをせっかくだから。 マハトマは、インド建国の父と言われる人。独立運動を行いインド独立に大きく貢献しました。 しかし、インディラはマハトマとは血縁関係はありません。インディラ・ガンジーがガンジー姓を名乗るのは、夫であるフェローズ・ガンジーのためです。とはいうものの、インディラの父親は、初代インド首相ネールということで、かなりの高い階層にいた人物であることにはちがいありません。 さらに、インディラ・ガンジーは、マハトマとも交流があり、ある意味で大変よくかわいがられていた。 1948年1月29日、インディラは、まだ当時3歳だった息子のラジブ・ガンジーを連れて、マハトマ・ガンジーのところに遊びに行きました。マハトマは、孫のようなラジブを見て、大歓迎します。しかし、運命はドラマを作ります。 その正に翌日、1月30日、マハトマは、暗殺されてしまいます。そして、36年後の84年、今度はインディラが暗殺されてしまいます。悲劇はそれだけで終わりません。さらに7年後の91年、今度はその息子ラジブまでが暗殺者の手によって命を絶たれるのです。 48年1月29日、マハトマの家で会った3人のガンジー、すなわち、マハトマ、インディラ、ラジブの3人が、すべて志半ばで暗殺されるわけです。 アメリカのケネディー家の悲劇に、勝るとも劣らないガンジー家の悲劇ですね。 インディアの誕生日を調べたら、こんなになってしまって、えらく時間がかかってしまいました。(笑) そうそう、ライヴ評は、今週土曜日(12日)の毎日新聞の夕刊・楽庫に掲載されます。ここで、掲載されるヴァージョンはかなり短いもので、フルヴァージョンは、10月15日(火曜)に本ホームページのライヴのところにアップします。お楽しみにお待ちください。

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If I Could

栄冠。 「人生で一番高い買い物」(http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/story/anderson199501.html) に登場する「IF I Could」という曲は、カール・アンダーソン以外にも歌われています。 最初僕が聞いたのは、ナンシー・ウィルソンのヴァージョンでした。そのときは、それほど気にもとめず、なんとなく聞いていました。次にカールのヴァージョンを聞きました。そのときも、そこにある裏のエピソードなどしる由もなかったので、「まあ、いい曲だなあ」くらいにしか覚えていませんでした。 しかし、その話を聞いた後、がぜんこの曲は「輝き」を持ち始めました。何度もカールのヴァージョンを聞き、どんどんこの曲が好きになりました。僕が選曲したスローバラードの作品集などにも、当然収録しました。 次に、レジーナ・ベルのヴァージョンが登場し、さらに、レイ・チャールズも独特の節でこの曲を歌いました。みんなそれぞれの個性があって、聞き応えがあります。 しかし、97年、超ど級のヴァージョンが登場したのです。なんと、あのバーブラ・ストライサンドが、彼女の解釈で歌ったのです。アルバムは、『ハイアー・グラウンド』。CDのジャケットに、「イフ・アイ・クド」の文字を発見したときにはちょっとした戦慄が走ったのを覚えています。もちろん、いの一番に6曲目の「イフ・アイ・クド」を聞きました。このアルバムは、他の収録曲もすばらしいのですが、「イフ・アイ・クド」も見事。リッチなオーケストレーションに、バーブラのスケールの大きな歌唱が聞く者の胸を打ちます。本当に、このバーブラというのは、「曲の解釈力」がずば抜けているなあ、と感心させられます。 彼女のヴァージョンを聞くと、(彼女の場合は女性なので)母親がそこにいて、子供のために、歌って聞かせているそんな姿が目に浮かびます。言葉の波及力が、伝播力が圧倒的に違う。これは、一体なんなんでしょうね。才能と言ってしまえばそれに尽きるのではありますが。 僕は、この曲はいつか誰かが、それこそ全米ナンバー・ワンになる大ヒット曲にすると密かに思っているのですが、一体、だれのヴァージョンがその栄冠に輝くのでしょうか。この曲を全米ナンバー・ワンにした人が、この曲を名刺代わりに使える人になるわけですね。そのチャンスを逃す手はないと思いますね。歌手だったら。

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Rainy Days & Mondays

昨日の夜から降り続けた雨が朝方にもまだあがりません。「雨の月曜日、いつも、僕を落ち込ませる」という「Rainy Days & Mondays」を地で行くような一日の始まりでした。ところが、まもなく、雲はどこかに消え、さんさんと輝く太陽が登場してきました。さっきまでの雨がうそのようです。 というわけで、昨日の「ソウルブレンズ」、ダニーハザウエイの特集でしたが、なかなか盛り上がりました。33歳で亡くなったダニー。きしくも、レイラは今年の誕生日で33歳を迎えます。父の年齢を超えるレイラの心境やいかに。今度会ったときは、また、じっくりお話を聞きたいものです。 来週は、もっと若く旅立ったジャニスジョプリン。彼女は27歳でした。みんなからのけ者にされ、好かれてこなかった彼女が唯一見いだした安息の地が、歌を歌うことができるステージでした。「私は25000人の人とメイクラヴできるのに、ホテルに帰ればたったひとり」 孤独と絶望にさいなまされたシンガーは、ドラッグと酒に現実逃避していきます。 彼女の最初で最後の、そして、唯一のナンバーヒット「ミー&ボビーマギー」は、映画に「ロードムーヴィー」というものがあるように、音楽の「ロード・ソング」の決定版のような曲です。 一般論ですが、歌手にドラマがある人の歌は、やはり人の胸を打つ作品が多いようです。(もちろん、例外もありますが)

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Donny Hathaway&Barbershop

今日のソウルブレンズでは、ダニーハザウエイを紹介します。不世出のソウル・シンガーソングライター。79年1月、ニューヨークのエセックスホテルから投身自殺をしたダニー。一体、何が彼を追い詰めたのでしょうか。 彼が作り出す繊細な芸術の世界にその謎の答えはあるのでしょうか。 今日の定番は、彼のライヴアルバムですが、ライヴアルバムとしても大変な名盤です。 なお、今日から番組は1時から4時まで、3時間に伸びます! さらに、4時から鈴木雅之さんの「バーバーショップ」が再開&再会です。こちらもお楽しみに。

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