If I Could

栄冠。

「人生で一番高い買い物」(https://www.soulsearchin.com/entertainment/music/story/anderson199501.html) に登場する「IF I Could」という曲は、カール・アンダーソン以外にも歌われています。

最初僕が聞いたのは、ナンシー・ウィルソンのヴァージョンでした。そのときは、それほど気にもとめず、なんとなく聞いていました。次にカールのヴァージョンを聞きました。そのときも、そこにある裏のエピソードなどしる由もなかったので、「まあ、いい曲だなあ」くらいにしか覚えていませんでした。

しかし、その話を聞いた後、がぜんこの曲は「輝き」を持ち始めました。何度もカールのヴァージョンを聞き、どんどんこの曲が好きになりました。僕が選曲したスローバラードの作品集などにも、当然収録しました。

次に、レジーナ・ベルのヴァージョンが登場し、さらに、レイ・チャールズも独特の節でこの曲を歌いました。みんなそれぞれの個性があって、聞き応えがあります。

しかし、97年、超ど級のヴァージョンが登場したのです。なんと、あのバーブラ・ストライサンドが、彼女の解釈で歌ったのです。アルバムは、『ハイアー・グラウンド』。CDのジャケットに、「イフ・アイ・クド」の文字を発見したときにはちょっとした戦慄が走ったのを覚えています。もちろん、いの一番に6曲目の「イフ・アイ・クド」を聞きました。このアルバムは、他の収録曲もすばらしいのですが、「イフ・アイ・クド」も見事。リッチなオーケストレーションに、バーブラのスケールの大きな歌唱が聞く者の胸を打ちます。本当に、このバーブラというのは、「曲の解釈力」がずば抜けているなあ、と感心させられます。

彼女のヴァージョンを聞くと、(彼女の場合は女性なので)母親がそこにいて、子供のために、歌って聞かせているそんな姿が目に浮かびます。言葉の波及力が、伝播力が圧倒的に違う。これは、一体なんなんでしょうね。才能と言ってしまえばそれに尽きるのではありますが。

僕は、この曲はいつか誰かが、それこそ全米ナンバー・ワンになる大ヒット曲にすると密かに思っているのですが、一体、だれのヴァージョンがその栄冠に輝くのでしょうか。この曲を全米ナンバー・ワンにした人が、この曲を名刺代わりに使える人になるわけですね。そのチャンスを逃す手はないと思いますね。歌手だったら。

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