Eric Clapton Live At Budokan: Sit Down Please, Everybody

【エリック・クラプトン~お座りく さいませ】
余裕。
まさに王者の風 というか、余裕というか、ギター1本あれば、いつでもどこでも、演奏します、という感じの世界一有名なギタリストのライヴ。エリックはほとんどしゃべらず、話す言葉は「サン­ュー、ありがとう」 け。あとは、ひたすら演奏しまくる。超シンプルなライヴ 。昔のライヴは、みんなこう ったなあ、と思った。(笑) 
ドラ ス、­ーボード2、ギターはクラプトンを含めて3、ベース、コーラス2というシンプルな編成。ショーアップされているのは、背面の最新式と思われるLEDを使ったモニターパネルのようなもの。ここに 像というかちょっと動くデザインの絵などが し出されたりする。観客の年齢層は圧倒的に高く、平均40代後半か。50-60代の人もいたように思える。男女比は6-4か7-3でかなり男性が多い。
それにしても、自分が好きな音楽(例えばブルーズ)、自分が好きな曲を、これほどの大音量で、しかもこれ けたくさんの人の前で演奏できて、さぞかし嬉しい、楽しい ろうなと思う。ライヴショーとしては、エンタテインメント性など過剰な演出はまったくなく、た ひたすら演奏を聴かせる け。本来 ったら、小さなライヴハウスあたりでやるべきなん ろうが、いずれにせよ、クラプトンは有名になりすぎて大きな箱(会 )でやらなければならない。しょうがない。このミュージシャン一徹のところは、さすが 。彼にとっては年間何十本か何百本やるライヴギグの1本なの ろうが、何も考えずにひたすらギターを弾く姿に「生涯一ギタリスト­」を感じた。
全体的に見ると3部構成。前半バンドで、途­で座ってアコースティックっぽい編成でやり、最後はおなじみの曲ばかりをバンドで。一番盛り上がるのは、「アフター・ミッドナイト」以降の最後のところ。観客とのやりとりはまったくないが、「コケイン」の最後、曲終わりのところで、観客が「コケイン!」と叫ぶところが、唯一のコール&レスポンス。みんな知ってるん 。
彼らのライヴなら、口パク、ミュージシャンのあてぶり(演奏している振りをして、音はプ­グラ されたものがでている)も、ない ろうなと確信した。(笑) そういうのとまったく無縁の、昔ながらの「ミュージシャンは、楽器を弾いてなんぼのもの、それを見せてなんぼのもの」という当たり前のライヴ・パフォーマンスが繰り広げられた。
「ノーバディー・ノウズ・ユー」という曲(1970年のアルバ 『レイラ』から)、「横浜ホン­ー・トンク・ブルーズ」っていう曲に似てるような気がした。たぶん、「横浜・・・」のほうが後 と思うが。(未確認) 松田優作、エディ藩、藤竜也、原田芳雄らが­った曲 。
しかし、1曲目からアリーナの観客は立ち上がっていたが、まあ、最初はいいとしても、2曲目以降とか座ってみればいいのに。(笑) クラプトンのライヴなど、別に踊れる曲をやってるわけじゃないん から。
Eric Clapton Setlist @ Nippon Budoukan, 11/20/2006
エリック・クラプトン セットリスト (incomplete)
show started 19:11
01. Tell The Truth
02. Pretending
03. Got To Get Better In A Little While
04. Old Love
05. Motherless Children
-Accoustic Set
06. Drifting Blues (Solo)
07. Key To The Highway
08. Outside Woman Blues
09. Nobody Knows You When You’re Down and Out
10. Running On Faith
11. After Midnight
12. Little Queen of Spades
13. Before You Accuse Me
14. Wonderful Tonight
15. Layla
16. Cocaine
Enc. Crossroads
show ended 21:14
(2006年11月20日月曜、日本­道館=エリック・クラプトン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Clapton, Eric
2006-214

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