2009年04月07日(火) 13時28分10秒 soulsearchinの投稿

◎ナイル・ロジャース&シック、ライヴ@ブルーノート

テーマ:ブログ

◎【ナイル・ロジャース&シック、ライヴ@ブルーノート】

4月。

まさに桜満開の4月。青山墓地も桜の天井。車で抜けると、まるで桜のトンネルを突き抜けるよう。そんなとき、ブルーノートの店内も桜満開だった。このシックのために桜を客席の上の方に飾った。4月は、ナイル・ロジャースにとっても特別な月だ。今から13年前、1996年4月、ナイルとバーナードは「スーパー・プロデューサー・シリーズ」で来日、武道館などで公演を行った。その最終日の翌日、盟友バーナードはホテルの自室で亡くなっていた。あれから13年。

2007年6月以来1年10ヶ月ぶり9度目の来日公演。すっかり日本びいきのナイルとシック。1970年代のディスコ・ヒット「ル・フリーク」「グッドタイムス」「アイム・カミング・アウト」などダンサブルな曲が次々と演奏される。

今回と前回の違いは、ベースがジェリー・バーンズが戻り、ドラムスがオマー・ハキムからラルフ・ロール(日本では久保田利伸バンドで有名)へチェンジしている点。シックのバンドは、ドラマーも、オマー、ラルフ、もうひとりと常に要員がいて、そのときどきのスケジュールによって抜擢される。今回はオマーが別の仕事で来られずラルフになった。ベースは前回のバリー・ジョンソンがジェリーに戻ったり、またシンガー、ジェシカがキッド・ロックのツアーでこちらに来られなかったために新しいシンガー、フォラーミをオーディションで選んできたり、といった具合だ。

セットリストはほぼ前回と同じなのでライヴ評自体は前回のものを見ていただいてもかまわないが、この日はなぜか外人比率が多く、観客のノリがえらくよかった。団体できていた外国人軍団はかなりのシック・フリークのようで、下記セットリスト7での、赤毛のシルヴァと観客との「なにか聴きたい曲ある?」というやり取りの中で、次々とシック関連曲を叫んでいた。そして、それを聴いて、シルヴァが少し歌い、バンド演奏がそれについていき、ほんの数小節歌って見せる。まさにシルヴァ人間ジュークボックスだ。

それと今回はライヴ途中に観客のギター・コンテストを行うという余興がはさまった。最初の5日間で5~10人程度を選び、その場で「ル・フリーク」を数小節ほど弾いてもらい、観客の支持が高い人が決勝に残り、最終日の決勝戦で、優勝者2名にナイルのサイン入りギターをプレゼントするというもの。この日は5人が腕試しをしたが、なんと3人が最終日の決勝戦に進んだ。まあ、みんなでカラオケに行って、友達の歌を聴いたという感じのもの。改めてナイルのギタリストとしてのうまさが際立つことになった。

ナイルが普段使っている白のフェンダー・ギターは自身で「ヒットメイカー」と名前をつけていて、ここ30年近くスタジオでもライヴでも使っているという。この日もコンテストのときに、同じような白のフェンダーが参加者にその場で提供されたが、ナイルはこのときは別に用意した自分のものではないギターを貸し出していた。

さて、ライヴのほうは相変わらずのハイ・エナジー・ショーで、アップテンポの曲が続くので、観客もほとんど立ちっぱなし。毎度おなじみパーカッションのジェラルドの動きがめちゃくちゃ楽しい。ところで今回のセットリストも結果的には前回とほぼ一緒ということで、ヘヴィー・リピーターとしては、そろそろ違った曲を挟みこんで欲しいところ。(笑) この日、リクエストでちょろちょろっとやった「スープ・フォー・ワン」「ロスト・イン・ミュージック」などのほか、デイヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」、マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」などはワンフレーズでも異様に盛り上がる。「リアル・ピープル」やこんなセットリストだったらリピーターでも、初めてシックのライヴを体験する人(略してハジシク)でも楽しめる、っていうセットリストを作って、ナイルに提案してみたいと思った。(笑)

Special Thanks to Mr. Hit-Me Yoshiyuki


吉岡正晴のソウル・サーチン


■ブルーノート
http://www.bluenote.co.jp/jp/schedule/

ギター・コンテストの詳細なども。今回はシックのライヴとエモーションズのライヴ(コットン・クラブ)両方に行く方に朗報。CHIC featuring NILE RODGERS(4月8日まで)¥8,400 + THE EMOTIONS(4月15日~19日) ¥10,500=¥18,900 のところ¥13,000 で2公演をお楽しみいただけます。詳しくはブルーノート、コットン・クラブへ。上記の価格はすべて消費税込み。

※両公演ともテーブル席(自由席)でのご案内となります。
※数に限りがございますので予めご了承ください。
※CHIC featuring NILE RODGERS公演(ブルーノート東京)ご来店時にセット価格¥13,000(税込)をお支払いいただきます。

■ナイル・ロジャース・オフィシャル(英語)
http://www.nilerodgers.com/

■シック、ナイル・ロジャース 過去記事

June 14, 2007
Nile Rodgers & Chic Will Be At BN: 30th Anniversary Of Chic
【シック30周年、8回目の公演来日】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001827.html
前回来日公演。(ここに過去記事一覧があります)

June 16, 2007
Everybody Dance, Dance, Dance On Chic Music
http://blog.soulsearchin.com/archives/001829.html

June 18, 2007
Take Pictures And Send It To Nilerodgers.com
http://blog.soulsearchin.com/archives/001831.html

"Soul Searchin" (Nile Rodgers & Bernard Edwards)
拙著『ソウル・サーチン~友情という名のメロディー~ナイル・ロジャース&バーナード・エドワーズ・ストーリー』(2000年7月発表)
http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/4-1.html
http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/4-2.html

2003/04/15 (Tue)
Chic Chic Chic
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200304/diary20030415.html

2004/05/17 (Mon)
Nile Rodgers Explosion!
『ソウル・ブレンズ』にゲストで出演
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200405/diary20040517.html

2004/05/20 (Thu)
Let’s Groove 2004, Live At Kokusai Forum: Don’t You Miss It Back In The Day?
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200405/diary20040520.html

January 13, 2006
Like The Show Must Go On, The Story Must Go On (Part 1 of 2 Parts)
シックに影響を受けた大西さんのストーリー
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200601/2006_01_13.html

January 14, 2006
The Show Must Go On: The Story Must Go On (Part 2 of 2 Parts)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_14.html

2006年1月12日付け
その時のマルターノ大西さんの日記
http://martano.exblog.jp/m2006-01-01/#3008158

April 12, 2006
Nile Rodgers & Chic Live: One Small Step For A Man...
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_12.html

マルターノ日記=2006年4月12日付け
Field of Dreams
http://martano.exblog.jp/m2006-04-01/#3470666

September 13, 2006
Watch Out For New Martano’s Wall Painting
【マルターノの壁画】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001266.html

January 10, 2007
It Was Diva Great Show: Every Songs Are Her Song
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_10.html

■メンバー

ナイル・ロジャース(ギター、ヴォーカル)Nile Rodgers (g,vo)
シルヴァー・ローガン・シャープ(ヴォーカル)Sylver "Logan" Sharp (vo)
フォラミ・トンプソン(ヴォーカル)Folami Thompson (vo)
ビル・ホロマン(トランペット、サックス)Bill Holloman (tp,sax)
カート・ラム(トランペット)Curt Ramm (tp)
“スウィート”シェリー・ミッチェル(キーボード、バックヴォーカル)"Sweet" Cherie Mitchel (key,back vo)
リッチ・ヒルトン(キーボード)Rich Hilton (key)
ジェリー・バーンズ(ベース)Jerry Barnes (b)
ラルフ・ロール(ドラムス)Ralph Rolle (ds)
ジェラルド・ヴェレス(パーカッション)Gerardo Velez (per)

■Setlist : Nile Rodgers & Chic, @ Blue Note Tokyo, April 06, 2009
セットリスト ナイル・ロジャース&シック @ブルーノート東京

(" ") indicates the album song taken from
transcribed by yoshioka.masaharu

show started 21:46
01. Open Up ("Real People" - 1980)
02. Everybody Dance ("Chic" - 1977)
03. Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah) ("Chic" - 1977)
--. Member introducing : A riff of "Fur Elise"(エリーゼのために)
04. I Want Your Love ("C’est Chic" - 1978)
05. Medley: I’m Coming Out ("Diana"/Diana Ross - 1980)
Upside Down ("Diana"/Diana Ross - 1980)
He’s The Greatest Dancer ("We Are Family"/Sister Sledge - 1979)
We Are Family ("We Are Family"/Sister Sledge - 1979)
06. Guitar Contest (Using riff of "Le Freak")
07. Little Bit Of Nile’s Hits: Request From The Audiences
A Riff of "Soup For One", "I’m Thinking Of You", "Lost In Music", "Let’s Dance", "Like A Virgin"
08. Chic Cheer ("C’est Chic" - 1978)
09. My Forbidden Lover ("Risque" - 1979)
10. Le Freak ("C’est Chic" - 1978)
Enc. Good Times including rap of "Rappers Delight" ("Risque" - 1979)
show ended 23:24

(2009年4月6日月曜、東京ブルーノート=ナイル・ロジャース&シック・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rodgers, Nile & Chic
2009-22

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