▼マッシュ・アップを生ミュージシャンで

▼Will Calhoun : Little Explanation About Mash-Up

【マッシュ・アップを生ミュージシャンで】
解説。
モーション・ブルーで見たウィル・カフーンのライヴ。セットリストの一部がわからなかったので、本人にメールで尋ねたら、親切に返事をいただいた。すでに当日分ブログのセットリストは修正したが、その中でひじょうに面白いと思ったのが、アンコールの部分だ。
このときは、ドラム・ソロから入り、すぐにマッコイ・タイナーの「パッション・ダンス」とロック・グループ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「ブールズ・オン・パレード」の2曲に進んだ。ここで彼はこの2曲を「マッシュ・アップ」という手法でひとつの楽曲にして演奏したのだ。
この「マッシュ・アップ」という手法は、イギリスやアメリカのクラブDJがやり始めた手法で、まったく関係のない2曲を同時にうまくミックスしてかけてオーディエンスを楽しませるもの。関係ない2曲でもリズム・パターンが似ていたり、コード・シンガーが似ているとミックスしても意外とおもしろい効果が表れる。あるいは、インストゥルメンタルのトラックに、別のヴォーカルものを抜き出してミックスしたりするものもある。
いつ頃から始まったか定かではないが、2000年前後からその名前が普及したのではないか、と言われる。ただし、ある曲のインストゥルメンタルや曲の一部をループにして、そこに別のヴォーカルや楽曲を重ねるという手法は1980年代からサンプリングの手法の発展とともに生まれてきた。
ウィル・カフーンのひじょうにユニークなところは、そんなDJ的手法のマッシュ・アップを生身のミュージシャンのライヴ演奏でやっているところだ。このあたりが、ウィルのクリエイティヴィティが抜群なところだ。
■ ウィル・カフーン・ライヴ評
August 09, 2008
Will Calhoun & Stanley Jordan And More  Department Store Of Rhythm
http://blog.soulsearchin.com/archives/002634.html
ENT>MUSIC>LIVE>Calhoun, Will
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