Marvin's Influence

離婚。

マーヴィン・ゲイに影響を受けたシンガーってたくさん、いますね。歌唱法、声の出し方など、さまざまな曲を聴くとき、ふと、マーヴィンが頭をよぎることはよくあることです。

そんなシンガーのひとりに、ブライアン・マクナイトがいます。ブライアンの新作『U Turn(ユーターン)』の中の一曲「ソー・ソーリー」については、一度3月4日付け日記でも書きました。同アルバムの中に「バックシート」という曲があります。この曲では存分にマーヴィン節がでています。

飛行機でロスに戻ってくる彼女を待っている男。月曜まで休みで金曜夜から月曜日までべったり彼女と過ごすことができる男。それが主人公です。う~ん、モントレーまでドライヴして、週末旅行ですか。海岸沿いのパシフィック・コースト・ハイウエイをポルシェでも飛ばしていくのでしょうか。うらやまし。

ここで歌われる「バックシート」は車のバックシートのこと。「僕たちは会ったらすぐに車のバックシートで愛し合うことだってできる」というわけです。

ところで、このアルバム、やたら未練たらたらの曲が多いなと感じたのです。続く「シュッダ・ウッダ・クッダ」なども、「僕たちがもうだめだということはわかっている。でも君が行ってしまう前に、どうしても知って欲しいことがある。僕はもっといい男であるべきだった」と告白。「ソー・ソーリー」(僕の個人的お気に入り)も、「今までのあやまち、すべてごめんなさい」と謝ります。タイトルソング「ユーターン・ガール」に至っては、「僕が探しているのはユーターン・ガール。つまり、別れてももう一度またよりを戻せるガールがいいんだ」とまでいいきります。

というところで、ふと、思いつくことがありました。昨年のブライアンのライヴのときの「僕は、今、シングル(独身)だからね」という一言。そうか、離婚していたんですか。知りませんでした。そして、このアルバムは、まさに別れた彼女へのアルバム、もしくはそのことを歌った作品集のように思えてならないのです。

そういう点で、まさに、アルバム自体がマーヴィン・ゲイの『離婚伝説(ヒア・マイ・ディア)』を彷彿とさせるような作品でもあるわけです。ブライアンとマーヴィンを結びつけたときに、ふとそんなことがわかったのです。ブライアン本人は否定するかもしれませんが、マーヴィンから歌唱だけ影響を受けたのではなく、アルバム・コンセプト自体、『離婚伝説』の影響にあるといえるのかもしれません。

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