Mellow Ridaz Vol.2:  Why Dexter Redding Is In Japan?

【メロー・ライダーズVOL.2:なぜデスクスター・レディングが日本に?】

メロー。

日曜は『ソウル・ブレンズ』が1時間だったので、ひじょうに楽だったのだが、一度家に戻り、軽く選曲などをして9時40分頃、横浜に到着した。途中でオッシーから電話が入り、店の近くの駐車場に車を止めて選曲している、という。で、そこに行ってみると、荷台を開け、ダンボール箱を路上の歩道のところに数箱だして、いろいろ選んでいる。

ちょうど僕の車のスポットライトがそこにあたり、降りるなりの僕の挨拶。「レコードの露天商ですかあ?」 大体10箱くらい乗っていて、その中から実際に使いそうなレコードを3箱くらいにして、現場に持っていくらしい。

その日は僕はもう完全にCDのみ。一足先にルーサーに行くと、ものすごい混雑。今回はもろもろの事情で、多くの問合せが来てしまったため、混乱を避けるため急遽イヴェント自体がチケット制になっていた。すでに、DJナミが比較的今風のR&Bで、がんがんに盛り上げている。立錐の余地は~~少しだけあるが、かなり満員。

CDをいれた重いバッグを持って、DJブースのところに進み、ファーストセットでかけようと考えていたCDを出し、CDJの使い方をおさらいした。とはいうものの、2月にやったのに、もう忘れてる。(笑) 話にならない。大体、曲の頭出しをどうするのか、覚えてないんだから。右と左のCDJが違うので、やり方が違ったのも、しばらくして思い出した。(苦笑)

10分押しくらいでスタート。オープニングは、デイヴィッドTウォーカーの「ホワッツ・ゴーイング・オン」。これは、もうテーマということで。しかも、超メローでしょう、これ。この日は少しインストと大人向きの選曲をしようということで、最初4曲をインストにしてみました。ゆる~い、マーキーズの「プランテーション・イン」、このマーキーズも、僕からするとかなりメロー。最近のマーカスのアルバムから「ブギー・オン・レゲエ・ウーマン」、スティーヴィーつながりで、「イッツ・ア・シェーム」、そして、スティーヴィー本人の「アズ」と、アレサのヒットで有名なスティーヴィー作品「アンティル・ユー・カンバック・トゥ・ミー」へ。

ここで趣を変え、ジョー・サンプルで「フィーヴァー」、歌はレイラ・ハザウェイ、同じくジョーでレイ・チャールズの「メス・アラウンド」(インスト)、そして、レイ・チャールズ(アイヴ・ガット・ア・ウーマン)へ。このあたりのジャジーなのりと、レイ・チャールズの流れはまず普通のソウルバーやクラブではかからないでしょう。(笑) イメージはあったが、実際にかけてみて、なかなかいい雰囲気だったのでよかった。本当はスティーヴィーの後にフランク・マッコムの「シャイン」をかけようと思っていたが、時間の関係でカットになった。いわゆるばりばりのダンス曲、クラブ用の曲ではないが、こういう曲でお客さんが踊ってくれているとひじょうに嬉しい。

第二部のテーマは、この前亡くなったユージーン・レコード・トリビュートもかねて、シカゴVSフィリー。シカゴからシャイ・ライツとカーティス・メイフィールド、フィリーからは、ウィスパーズ、テンプリーズのフィリー録音、オージェイズ、スタイリスティックスのフィリーサウンド。2部の最後は、スタイリスティックスの「アイム・ストーン・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」に決めていた。この踊れそうで、踊れない、踊れなさそうで、ブラザーなら踊ってしまうというゆるいリズム感が最高で、この「メロー・ライダーズ」のタイトルにふさわしいのではないかという1曲だった。

僕の最後の曲を受けて、次のDJルイカ氏がもってきたのは、なんと、同じくスタイリスティックスの「キャント・ギヴ・ユー・エニーシング・バット・マイ・ラヴ(愛こそすべて)」だった。マイクを持って、僕を紹介してくれた後、あのトランペットのイントロが始まった瞬間、ルーサー観客から歓声が。しかも、ルイカ氏、曲のサビ、ヴォリュームを落して、客に歌わせる歌わせる。この時点で、けっこうルイカ氏よっぱらっていたようで、かなりごきげんにまわしていた。MCものりのり。あおります。

さて、少し話は前後するが、第1部のオッシーDJの時、ちょうど、今来日中のデクスター・レディングが会場にいて踊っていた。デクスターは、あの偉大なるオーティス・レディングの長男である。そこで、急遽、デクスターのいたレディングスの曲をかけようということになった。しかし、曲調から、そのレディングスへもっていくまでに、何曲か流れを作らなければならない。オッシーがレディングスへもっていく流れを作る。エイティーズの作品を何曲かつなぎ、ルーサーの「スーパー・レディー」が流れてきた時、そろそろかと思ったら、レディングス来ました。そして、マイクで紹介。観客からも、大拍手! 

さて、なぜ、デクスターが日本に来ているか。そのお話は、明日へ続く。

(2005年7月31日日曜、横浜西口・ルーサー=メロー・ライダーズ・VOL.2)

ENT>MUSIC>EVENT>Mellow Ridaz Vol.2

カテゴリー: Uncategorized パーマリンク