Grammy Predictions: Analyze

予想分析。

グラミーの予想はなかなか楽しいものがある。とくに、何人か集まってわいわいやると、なおさら楽しい。おととしからは、『ソウル・ブレンズ』で予想を堂々とやっていて、それぞれが勝手に意見を言うからおもしろい。僕自身はこのグラミーの予想というのは、もう20年以上やっているのだが、その昔は誰もずばりと予想する人などいなかった。当時僕は、ミュージック・ラボという音楽業界誌で、今のように20部門程度をピックアップし、本命と対抗をつけて予想した。

今でこそ、あちこちではっきりした予想がでるようになったが、それを始めたには、大きな理由がある。それは結果が出た後の識者のコメントで「この~の受賞は予想通りだ・・・」というようなものがものすごく多かったからだ。そんな、結果が出た後なら、なんとでも言える。じゃあ、事前に予想していたのを発表していたのか、と。

そこで、もし自分が「予想通り」というコメントを出すなら、「事前にはっきり予想しておこうじゃないか」と思ったのだ。そこで毎年ノミネートから主要四部門を始めとして、得意分野のソウル、R&Bなどを中心に予想を発表するようになった。

ざっくり言えば、候補5つに勝者1つだから、平均して本命で2割が当たれば、「普通」(アヴェレージ=平均)である。逆にいえば、2割も当たらないと話にならない。10部門予想して、2部門当たれば、「普通」、つまりまあまあ、である。だが、音楽業界人のはしくれともなると(笑)、2割では納得はいかないだろう。まあ、その倍の4割は行きたい。そして、本命・対抗とあわせれば、4割で平均(5つの候補に2個の予想)なので、6割は当てないと、立つ瀬がない。(どんな「瀬」だか、よくわからないが…) そこで、目標値としては本命4割の対抗とあわせて6割あたりになる。(こんな、バカなことを真剣に考える者は、ほとんどいないと思うが…)

それをふまえて、2002年度と2003年度を検証してみると、こうなる。

2002年度。

予想33部門、本命で的中18部門、対抗で的中5部門。本命で.545、対抗で.151、計.596。

2003年度。

予想47部門、本命で20部門、.425、対抗で14部門、.297、計.723。

2002年は本命は5割を超えたがトータルで6割弱、翌年は本命は4割ちょいだが、トータルで7割を超えた。まあ、どっこいどっこいでしょうか。

今年は43部門。本命で4割17部門以上、対抗で3割14部門以上、で7割を超える計算だ。

さて、主要4部門だが、『ソウル・ブレンズ』ファミリーの予想はこうだ。若干の解説、分析を加えてみよう。

【レコード部門】

レイ・チャールズ、吉岡本命、石山対抗、長谷部対抗。
グリーンデイ、長谷部本命、マーヴィン対抗、しのき対抗。
アッシャー、しのき本命、マーヴィン本命、石山本命、吉岡対抗。

ここは、レイ・チャールズとアッシャーの一騎打ち。大ヒットぶりから行くとアッシャーなのだが、レイ・チャールズ死去の追い風を考えると、レイ・チャールズにプラスアルファがある。しかも、ノラ・ジョーンズという大きな「グラミー好み」が後を押す。得票率でいえばレイ・チャールズ35%、アッシャー30%くらいの僅差ではないだろうか。ただ、若い世代の支持は圧倒的にアッシャーなので、侮れない。一般的にはアッシャーが本命になるのかもしれない。レイが取る確率5割5分、アッシャーが取る確率4割5分くらいか。

チャートの成績は、圧倒的にアッシャー有利。

アッシャーの「イエー」、12週間1位、
レイの「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」、チャートインせず、
グリーン・デイの「アメリカン・イディオット」、67位。

【アルバム部門】

レイ・チャールズ、吉岡本命、長谷部本命、石山対抗
アッシャー、石山本命、しのき本命、マーヴィン本命、
グリーン・デイ、しのき対抗。
カニエ・ウェスト、マーヴィン対抗。

「アルバム」は、レイ・チャールズに、グリーン・デイとアッシャーがチャレンジ、という感じだ。だが僕はここは、さまざまな状況からレイ・チャールズが来ると思う。映画『RAY/レイ』のヒットも追い風。アリシア・キーズのスーパーボウルでの演奏も追い風か。レイ・チャールズが9分9厘くると思う。レイ・チャールズ40%、アッシャー25%、グリーンデイ25%あたりか。

アルバムのセールス、および、チャート状況は次のとおり。

レイ・チャールズ、130万枚、
グリーンデイ、92万枚、
アッシャー、700万枚、
アリシア・キーズ、360万枚、
カニエ・ウェスト、240万枚。

セールスだけから行くと、圧倒的にアッシャー。だがグラミーの保守的嗜好を考えると、やはりレイ・チャールズに行きそうな気がする。これも、一般的な予想はアッシャーが一番人気ということになるのか。

【ソング部門】

アリシア・キーズ、石山、マーヴィン、吉岡=本命
カニエ・ウェスト、石山、マーヴィン、吉岡=対抗

これは、ほぼアリシアで決まりだと思う。これにつぐのがティム・マグロウか。アリシアがこの部門をとると、女性アーティストとしては史上初の2度目の受賞ということになる。一方、ティム・マグロウの曲のストーリーがアメリカ人好みということらしいので、票を集めるという。僕はアリシアが取る確率を8割とみる。

【ニュー・アーティスト】

マルーン5、長谷部本命、吉岡本命、石山対抗。
ジョス・ストーン、マーヴィン対抗
カニエ・ウェスト、石山、しのき、マーヴィン=本命。

この部門は過去10年のうち、8回が女性シンガーが獲得、昨年のエヴァネセンスも女性がリードシンガーのグループ。ということで、かなり女性有利の部門ではある。となると、ジョスとグレッチェンが浮上するのだが、グレッチェンはカントリー系で一般的な知名度が弱い。ジョスはまだ全米に浸透していない。そこで、今年は男性陣に行くのではないかと予想。マルーン5とカニエのガップリ四つになると思う。それぞれ35%ずつの得票で、どちらが来てもおかしくない展開だ。5分5分で、どちらに来てもおかしくない。カニエに来ないで、マルーンに来た場合、マルーンが白人票を集めたという分析になるだろう。

さて、どうなるか。結果は日本時間2月14日午前に。

ENT>MUSIC>AWARD>GRAMMY>47th

This entry was posted in Uncategorized. Bookmark the permalink.