Syreeta: First Wife Of Stevie Helped Him To Be Independent

自立。

このところ、シリータのCDをとっかえひっかえ聴いています。先週、訃報を聞いてから改めて聴いているのですが、どれもいいアルバムです。最初が彼女のファーストアルバム『シリータ』。オープニングトラックの「アイ・ラヴ・エヴリ・リトル・シング・アバウト・ユー」は、クラビネットから始まるファンキーな一曲。これが、よく考えるとまだ『トーキング・ブック』が出る前にできてるんですね。

『トーキング・ブック』からの大ヒットといえば、「迷信(スーパースティション)」ですが、そこで使われるクラビネットのリフは、実に印象的です。それより半年以上前に、スティーヴィーはシリータのこの曲で存分にクラビネットを実験的に使っていたわけです。

同アルバムの最後に収録されているのが、「トゥ・ノウ・ユー・イズ・トゥ・ラヴ・ユー」。最初はスティーヴィーが歌い、途中からシリータがはいり、声が絡んでいく曲ですが、このミディアム調の作品がいかにもスティーヴィーっぽい。このファーストアルバムを制作中は、二人は超ラヴラヴだったわけです。よって、スティーヴィーのあふれでる愛がこめられた1枚ということも言えるのですね。

ところが、正確に言えば、アルバムが72年に発売されるとき、二人は書類上は離婚していたのですね。そして、次のアルバムの制作時には、二人の離婚は現実のものとなっていました。ですから、『シリータ』でのラヴラヴ・ムードから一転して、この2作目『スティーヴィー・ワンダー・プリゼンツ・シリータ』は、彼らの失恋ムードの、かなりけだるい空気が漂うわけです。それにしても、ミニー・リパートン、デニース・ウィリアムスに似ています。このタイプの声は、まちがいなくスティーヴィー好みの声なのですね。

バラードの「コーズ・ウィ・エンデッド・アズ・ラヴァーズ」は、恋人として僕たちは終ったけれど・・・という歌。それにしても、シリータはスティーヴィーより4歳年上。そして、71年という年はスティーヴィーにとって、新たな自立を獲得した年でもありました。そう、その時、シリータは彼の自立の手助けを大いにしたことでしょう。自立権を獲得したスティーヴィーは、その後レコードは自分が出したい時に、出したいようにだす、という暗黙の了解ができるようになりました。

シリータの死に関して、スティーヴィーの落胆は、容易に想像できます。一息深呼吸して、がんばって乗り越えて欲しいと思います。

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