I Can't Stop: Al Green's New Album Has Beauty Of Unchanged Soul

美学。

アル・グリーンの最新作『アイ・キャント・ストップ』をじっくり聴いてます。全12曲、いやあ、いいですねえ。70年代とほとんど変わらないサウンド。 Everything Must Change(すべては変わり行くべき)という歌もありますが、ここにある心はEverything Must Not Change(すべては変わるべきではない)です。

70年代に、文字通り田舎の無名シンガーだったアル・グリーンを世界的スーパースターに育てあげたプロデューサー、ウィリー・ミッチェルが今回プロデュースをてがけています。彼らが手を組むのは85年の『ヒー・イズ・ザ・ライト』以来18年ぶりとのこと。まったく変わりませんね。

70年代にずっと使ってきたメンフィス、ロイヤル・スタジオでアル・グリーン専用のマイク・ナンバー・ナインでレコーディングされたアルバムです。CDのトップを飾るアルバム・タイトル曲「アイ・キャント・ストップ」もいいですが、通して聴いて一番気に入ったのは7曲目の「ミリオン・トゥ・ワン」。このイントロ、このテンポ、そして、この「ためにためた」歌いだし! もう涙がでるほどすばらしい! 

こんなのも、2-3テイクで録音してしまうんでしょうか。あるいは、ミッチェル・プロデューサーは昔のように何十回と録音させるのかな。このほかに10曲目のアップテンポの「アイヴ・ビーン・シンキング・バウト・ユー」もかっこいい。

別に懐古趣味でいいというのではありません。今、このサウンドを聴くことが気持ちいいのです。やはり歌心を大事にした作品には暖かいソウルがたっぷりあります。Full Of Soulっていう感じ。そして、頑固に変わらないソウルの美学がここにあります。

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