Diana Ross' "Diana" Deluxe Edition Reveals Unreleased Version

未発表。

モータウンからいわゆる「デラックス・エディション」の新作がでました。今回はマーヴィン・ゲイの『アイ・ウォント・ユー』、リック・ジェームスの『ストリート・ソングス』などに加えてダイアナ・ロスの80年の大ヒット作『ダイアナ』がでました。シックのナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズがプロデュースした作品です。

このアルバムからは、「アップサイド・ダウン」と「アイム・カミングアウト」の大ヒットが生まれ、ダイアナは久々にチャートのトップに踊りでました。ところが、このアルバム、元々のミックスをモータウンのラス・テラーナがミックスし直してリリースしたという作品なんですね。このあたりの話は『ソウル・サーチン』の第4章「シック」に書いたのですが、今度でた『デラックス・エディション』にその日の目をみていなかったシックがミックスしたオリジナル・ミックス・ヴァージョンが収録されているのです。

これは、おもしろい。ここにはどちらも8曲ずつ収録。つまり、シックが録音し、ミックスしモータウンに渡したファイナルミックスと、その後新たに手を加えられ、世に出された、つまり僕たちが聞き親しんだヴァージョンの両方が聞き比べられるのです。

早速、オリジナルの「アップサイド・ダウン」「テンダネス」「アイム・カミング・アウト」「マイ・オールド・ピアノ」の4曲をリリース・ヴァージョンとオリジナル未発表ヴァージョンを聞き比べました。

なるほど、こうなっていたのかあ。全体的にはオリジナルのほうが長いんですね。「アイム・カミング・アウト」なんかオリジナルは6分01秒あって、発売されたヴァージョンは5分25秒しかない。よって後半の演奏部分がとっても新鮮。それとヴォーカルも違う部分があるみたいですね。これらのミックス違いを文字で表現するのは至難の業です。

たとえば、「アイム・カミング・アウト」だとオリジナルのほうが、ナイルのギターがちょっと前にでてるような感じがします。一方、テラーナ・ミックスは、ドラムスの音をかなり派手に作っています。そして、ヴォーカルがさらに一歩でてる感じかな。
「マイ・オールド・ピアノ」はテラーナ・ミックスのほうがいいですね。イントロとかも作ったんですね。オリジナルはイントロなしでいきなり歌がはいります。

まあ、微妙には違いますが、シックのミックスが世に出たらヒットしなかったのでしょうか。いいえ、きっとヒットはしたでしょう。音楽の本質的には変わらないですから。結果的には、なんとも言えませんが。でも、23年を経て埋もれていた音が聴けるんですから、これは非常に興味深かったです。

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