Crystal Voice: A Living National Treasure

クリスタル。

アーロン・ネヴィルの新譜『ゴスペル・ルーツ』(東芝EMI=8月6日発売)という作品が届けられた。彼はEMIとソロ・シンガーとしての契約を結んでいて、これまでに2枚のアルバム『デヴォーション』(2000年)と『ビリーヴ』(2003年)を出しているが、この新譜はそれら2枚のアルバムからの作品と初公開曲1曲を含む作品。

ところが不覚にもその2枚の作品を未チェックで聴いていなかった。なのでほとんど初めて聴く曲だった。冒頭「アヴェ・マリア」は、以前A&Mからの作品に収録されていて、また日本でもコマーシャルに使われておなじみの曲。初公開曲は、ビートルズの「レット・イット・ビー」。

今回特に胸を打たれたのが、意外な選曲キャット・スティーヴンスの作品「モーニング・ハズ・ブロークン」と、これはいかにも歌いそうなサム・クックの「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」。それにしても「モーニング・・・」は、完璧にはまっている。これはシングルカットいけたでしょう。でも、されなかったのかな。まるでアーロンのために書かれたようなヴァージョンにしあがった。

CDの帯には、シルキー・ヴォイスと書いてあるが、むしろこの透明感あふれる声はクリスタル・ヴォイスという感じだ。う~~ん、この声は、人間国宝と言ってもいい。

スピーカーの前の聴き手はその声にひれ伏す。彼の声を浴びると、時の流れが今ここに瞬間冷凍されるような気持ちになる。時間を止める声。The Voice Freeze The Time. そして、その声は長き時の試練に耐え、いつまでも輝きを持ちつづける。The Voice Stands The Time.

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Go For Higher Ground, Crystal

クリスタル。

そして、クリスタル・ケイのライヴをブリッツで見た。彼女のライヴは昨年の渋谷AX以来2度目。しかし、17歳でこれだけのことができるんだから、たいしたものです。まあ、バンドとかバックには細かい点で宿題が多いですが。一点だけ。ドラムがロックのそれで、ソウルのグルーヴがないです。バンド全体にも。CDがかなり作りこんでいるので、下手するとCDのほうがグルーヴ感があったりします。沼澤尚さんあたりを起用してほしいな。そんなこと言っても、クリスタル10年後でもまだ27歳ですから末恐ろしいです。(笑) それにクリスタルの場合、楽曲がいいからねえ。キャッチーで彼女の等身大の作品がうまく作られている。がんばれ、クリちゃん。どんどん高い山、めざせ。

(2003年7月31日木曜・赤坂ブリッツ=クリスタル・ケイ・ライヴ)

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