◎テンプテーションズ&G.C.キャメロン

(ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方で、事前に内容を知りたくない方はご注意ください)
◎【テンプテーションズ&G.C.キャメロン】
伝統。
およそ1年1ヶ月ぶりのデニス・エドワーズのテンプテーションズ・レヴュー・ライヴ。東京は、24日のオークラでのディナー・ショーから始まった。40年以上のヴェテラン・ヴォーカル・グループ、テンプテーションズ、今回はリード・シンガーのひとりアリ・オリが急病で入院し、その代打で元スピナーズのリード・シンガー、G.C.キャメロンが急遽登場。
GCは、2000年ごろからデニスのではないテンプスに参加していたので、一応、ステップや歌はすべて知っている。ひょっとして、GCが入ることで、彼のヒット「イッツ・ア・シェーム」や「イッツ・ソー・ハード・トゥ・セイ・グッドバイ」などは歌われるのだろうかとの期待も膨らむ。
ディナー・ショー会場は「平安の間」。天井も高い宴会場だけに、かなり広い印象だ。約300人で満席。この日はワン・ショーだけ。普段コットンなどにライヴに来る観客層とはちょっと違う。さすがホテル・オークラの顧客という感じだ。
ショー構成は基本的には昨年同様、リード・シンガーが代わる代わるテンプスの大ヒット曲を歌い続け、観客を盛り上げる。歌い、踊り、踊り、歌いの約90分。セットリストは1曲目から15曲目まで昨年と同じ。もうこのパターンで完璧に作りこまれているということだろう。オープニングで「スタンディング・オン・ザ・トップ」が始まると、まさにリングのゴングが鳴り響き、ハイ・エナジーなショーの始まりだ。もうショー進行は手馴れたもの。
さてアリ・オリの代表作「レディー・ソウル」は、誰が歌うのかと思ったら、デイヴィッド・シーが堂々の歌唱を見せた。デニスは、「アリ・オリが急病になったとき、私は古い友人に電話をしました。ご紹介しましょう。ミスター・G.C.キャメロン!」といってGCを紹介した。そして、GCは、やはりアリ・オリが歌った「サム・エンチャンテッド・イヴニング」、そして、「トリート・ハー・ライク・ア・レイディー」を堂々と歌った。
ただGCは最近テンプス・ステップを踊っていなかったせいか、さすがに振り付けの動きが1人だけ、ワンテンポ遅れるのが愛嬌。それでも彼はそんなことは関係ないというような満面の笑みでパフォーマンスを続けるので、「ま、いいか」という気持ちになってしまう。(笑)僕はけっこう彼の一挙手一投足を見守ってしまった。
さて、クリスマス時期なので、最後にはデイヴィッド、マイク、デニスとリードを回す「サイレント・ナイト」が歌われた。この日は名古屋から移動してのライヴだったので、若干疲れ気味だったかもしれないが、明日一日休むので金曜(12月26日)からのコットン公演はまたまた熱気あふれるものになりそうだ。典型的なR&Bヴォーカル・グループの最高峰、テンプスの伝統は今年も受け継がれる。ちなみにデニスは1943年生まれで、GCは1945年生まれ。2歳しか違わない。
ライヴ後すぐにホワイエに出てきて、5人全員が揃ってのサイン会。みんなに「メリー・クリスマス」と言ってサインをしていた。
○テンプス、今後のライヴはコットン・クラブで12月26日(金)から28日(水)まで1日2回。29日は休み。30日、31日は1日ワン・ショー。時間などが日によって違いますので、下記ウェッブをごらんください。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/
■ 過去ライヴ評
November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html
(パート1から4まであります)
■メンバー ザ・テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ
Dennis Edwards(vo), GC Cameron(vo), David Sea(vo), Mike Pattillo(vo), Chris Arnold(vo),
John Taylor(Director of Horns), Earl Turhan Turrell=Earl Van Dyke Jr.(key), Mike Price(tp), Raymond Harris(tb), 川村裕司(sax), Ric Archer(g), James McKay(b), Llewellyn Dunn(ds)
■セットリスト 
Setlist : The Temptations Review Featuring Dennis Edwards @ Hotel Okura December 24, 2008
[ ] indicates first lead vocalist
Show started 19:35
01. Intro
02. Standing On The Top [Dennis]
03. Get Ready [Chris]
04. Ain’t Too Proud To Beg [David]
05. Lady Soul [David]
06. Papa Was A Rolling Stone [David – Dennis- Chris]
07. Rainy Night In Georgia [Mike]
08. Some Enchanted Evening [GC]
09. Cloud Nine [Dennis]
10. I Can’t Get Next To You [Dennis]
11. Ball Of Confusion [Chris]
12. Beauty Is Only Skin Deep [David]
13. The Way You Do The Things You Do [Chris]
14. I Wish It Would Rain [David]
15. Treat Her Like A Lady [GC]
Enc. Introducing Members
Enc. Wish You A Merry Christmas — Silent Night [David – Mike – Dennis]
Enc. My Girl [Dennis – David]~Just My Imagination [Chris]~My Girl [Dennis – David]
Show ended 21:01
(2008年12月24日・水曜、ホテル・オークラ=テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Temptations Review Featuring Dennis Edwards
2008-206

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