☆クインシー・トリビュート5時間以上にわたる熱狂ライヴに

☆Quincy Jones Tribute Live Lasted 5 Hours

【クインシー・トリビュート5時間以上にわたる熱狂ライヴに】
5時間超。
スイスで行われている第42回モントルー・ジャズ・フェスティヴァルで、去る2008年7月14日に行われた「クインシー・ジョーンズ・トリビュート・ライヴ」(ストラヴィンスキー・ホール)は多くのアーティストが入れ替わり、立ち代りステージで歌ったり演奏をしたりし、5時間を越す熱狂ライヴになった。外電などをまとめてみよう。
ステージは、ハービー・ハンコック、アル・ジャロウ、パティー・オースティンなどのヴェテラン勢から、レデシー、アンジェリック・キジョーら若手、ミック・ハックネル、ナナ・ムスクーリ、ぺトラ・クラーク、イギリス、ヨーロッパ勢まで多種多様なアーティストが参加した。
クインシーのゴッドドーター、パティー・オースティンは、最前列でライヴを鑑賞していたクインシー・ジョーンズに「メイキン・ウーピー」を歌い、さらに後半ではシャカ・カーンとともに、クインシーが音楽をてがけた映画『カラー・パープル』収録の「ミス・セリーズ・ブルーズ」を歌った。シャカは1996年のモントルーでのクインシーのライヴでも、同曲を歌っている。
他に、クインシーよりも8歳年上になるサックス奏者、ジェームス・ムーディー本人が「ムード・フォー・ラヴ」を演奏、この中にあっては若手のラサーン・パターソンが「レット・ザ・グッドタイムス・ロール」を、映画『夜の大走査線(In The Heat Of The Night)』(1967年)をミック・ハックネル(シンプリー・レッドのリードシンガー=1996年、やはり彼もこの曲を歌った)が、「スモーク・ゲッツ・イン・ユア・アイズ(煙が目に染みる)」をナナ・ムスクーリが歌い、最後に全員で「愛のコリーダ」を大合唱した。5時間超に及んだコンサートが終了したのは、午前2時近く。最後に、クインシーに75歳の誕生日(1933年3月14日生まれ=ライヴは4ヶ月遅れ)を祝う意味で、「ハッピー・バースデイ」を歌った。
クインシーは、このフェスティヴァルを「(数多くある)フェスティヴァルの中でも、ロールス・ロイスのフェスティヴァル」と評する。彼は前日に行われた記者会見で、「私は二度の動脈瘤を患った。だが、神にまだ向こう側に連れていかれなかったことを感謝したい。6ヶ月前に、飲酒を止めた。止めてなかったら、今日まで生きていなかっただろう」と語った。
クインシーは、この長い歴史を誇る『モントルー・ジャズ・フェスティヴァル』の1991年から1993年までの3年間、創設者クロード・ノブスとともに共同プロデューサーとして名を連ねた。1991年7月、クインシーはここにジャズ・ジャイアント、マイルス・デイヴィスを呼ぶことに成功、マイルスはその年の暮れに亡くなった。
また、クインシーはまだまだリタイアは考えておらず、現在9本の映画、3枚のアルバム・プロジェクトが進行中だという。
そのうちの1枚は、クインシーが過去40年以上にわたって出したアルバムの作品を若手のリミキサーたちがリミックスしてものを集めるコンピレーションになる模様。その中の1曲は、デイヴィッド・バナーがリミックスを担当するジョージ・ベンソンの「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」になる。バナーによれば、これにジェイミー・フォックスの歌を重ね、リミックスする。
■ 世界一早かった松尾特派員のクインシー・ゲネ・プロ・リポート
July 15, 2008
Montreux Jazz Festival: Celebrates Quincy Jones
http://blog.soulsearchin.com/archives/002607.html
ENT>MUSIC>ARTIST>Jones, Quincy
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