△シャロン・ページは来ています~ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツ

△Sharon Paige Is Here : Two R&B Vocal Groups Still Alive & Kickin

(ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方は、ご自身の判断でお読みください)
【シャロン・ページは来ています~ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツ】
二組。
1970年代に大活躍した2組のソウル・ヴォーカル・グループ、ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツとレイ・グッドマン&ブラウンが、ビルボード・ライヴでジョイント・ライヴ。前半がブルーノーツ、後半がレイ・グッドマンたち。そして、最後に両者全員が揃ってアンコール、という構成。バンドは、レイ・グッドマンたちのバンドを共有。ブルーノーツは、2006年2月以来、レイ・グッドマンたちは2002年1月以来の来日。
ブルーノーツは、リーダーのハロルド・メルヴィンも1997年3月に他界しており、もともとのリード・シンガー、テディ・ペンダグラスもいないのだが、名前をメンバーたちが引き継いでいる。言ってみれば「内山田洋とクール・ファイヴ」に内山田洋がいなくて、しかも、リード・シンガーの前川清もいない、みたいなもの。だが、この4人組は十分伝統的なR&Bヴォーカル・グループの粋を見せてくれた。
リード・シンガー、ダーネル・ガレスピーは、足を悪くしたのかスツールに座っての歌唱だったが、残る3人が実に激しく元気よく踊る。ダーネルの声はまさにテディペン系の迫力ヴォイス。
メンバー紹介がなかったが、最初の位置で向かって左からダーネル、ジョン、アンソニー、ルーファスの4人だ。(前回ライヴの記憶などによる) そして、ビルボードの告知にはなかったのだが、ちゃんとシャロン・ページが登場。前回来日ではしっかり告知されていたが、なんと今回も来ていて、18番の2曲を歌った。(セットリスト参照) やはりいい声だ。ちょっと小さくて、シャロンは魔法使いのように声を操る。これは、今からでも遅くないから、シャロン・ページの名前を告知などで出した方がいい。途中4人がマイクから離れてコーラスを聴かせるところがあり、なかなかヴォーカル・グループ・ファンとしてはスリリング。
そして、バンドはそのまま待機して、レイ・グッドマンたちを呼び込む。こちらは、今回は4人でのステージ。最初の立ち位置で向かって左がラリー、低音のアル・グッドマン、多くのリードを歌うファルセットがケヴィン・“レイ”・オウエンス、そして、もうひとりのオリジナル・ビリー・ブラウン。ケヴィンは、故ハリー・レイ役を担当。なかなかうまく味わいをだすが、もともとケヴィンはこのレイ・グッドマンのレコーディングやライヴで第4の男として影で歌っていたこともある。舞台の紹介でも、ルーサー・ヴァンドロスとともに27年間歌ってきた、と言われていた。古くは、リヴレーションというヴォーカル・グループのリードとしても活躍したことがある。隠れたファンを持つシンガーだ。
そして、レイ・グッドマンたちが表向きは3人で活動していたときも、ステージやレコーディングで第4の男がいたのだが、今回参加のラリーはまさにその第4の男役。
やはり、ベースのアルを含む4人でのアカペラから始まる「インサイド・オブ・ユー」などはぞくぞくする。そして、ヒット曲メドレーも、いいスイート・ソウル曲が多くて、懐かしい。しかし、ハリー・レイの代役はさすがのケヴィンにも若干の重荷。彼らはスローヒットが多いせいか、ブルーノーツほどは振り付けがないが、その分しっとりとした雰囲気をだした。
■過去関連記事
February 27, 2006
Harold Melvin & The Blue Notes Live: The Legacy Still Continues
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_27.html
February 28, 2006
Harold Melvin & The Blue Notes: Behind The Scene
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_02_28.html
前回来日時ライヴ評。
レイ・グッドマン&ブラウン『一本のタオルでつながるふたりの絆』
【2002年1月13日日曜、六本木スイートベイジル】
https://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/laybrown20020113.html
前回ライヴ評。
■ メンバー
=レイ・グッドマン&ブラウン=
アル・グッドマン/Al Goodman (Vocals)
ウイリアム・ビリー・ブラウン/William “Billy” Brown (Vocals)
ケヴィン・レイ・オーエンス/Kevin “Ray” Owens(Vocals)
ラリー・ウインフリー/Larry Winfree(Vocals)
=ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツ=
ビッグ・ダディー・ダーネル・ガレスピー Darnell Gillespie (Vocals)
ルーファス・ファス・ソーン Rufus Fuss Thorne (Vocals)
アンソニー・トニー・ブルックス Anthony Tony Brooks (Vocals)
ジョン・モリス John Morris (Vocals)
シャロン・ページ Sharon Paige (Vocals)
=バンド=
マイケル・クルース/Michael Crews(Keyboards)
エイゼル・ディクソン/Azel Dixson(Keyboards)
カルヴィン・ハリソン/Calvin Harrison(Guitar)
ヴァンス・ホリデー/Vance Holliday(Bass)
ジョン・トンプソン John Thompson(Drums)
■セットリスト
Setlist: Harold Melvin’s Blue Notes, Ray Goodman & Brown@ Billboard Live, July 7th, 2008
=Harold Melvin’s Blue Notes=
Show started 21:34
01. Tell The World How I Feel About ‘Cha Baby
02. If You Don’t Know Me By Now
03. Bad Luck
04. Hope That We Can Be Together Soon (+Sharon Paige)
05. You Know How To Make Me Feels So Good (+Sharon Paige)
06. The Love I Lost
Performance ended 22:07
=Ray, Goodman & Brown=
Performance started 22:11
01. Intro
02. Sexy Mama
03. Inside Of You
04. Medley (4) to (9) :Gotta Find A Way
05. Heaven In The Rain
06. I Don’t Wanna Go
07. Look At Me (I’m In Love)
08. I Could Have Loved You
09. I Remember You With Love
10. Special Lady
11. Love On A Two Way Street
Enc. Ain’t No Stoppin Us Now (Both group, all together)
Show ended 22:52
(2008年7月7日月曜、六本木・ビルボード・ライヴ=ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツ、レイ・グッドマン&ブラウン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Harold Melvin’s Blue Notes, Ray Goodman & Brown
2008-117
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