⊿タック&パティー・ライヴ~愛に包まれて

⊿Tuck & Patti Live : Pure & Simple, Real Music For Real Time

【タック&パティー・ライヴ~愛に包まれて】
融合。
ショッキング・ピンクのドレスに身を包んだパティー、そして、ベージュのスーツ姿のタック。まさに愛に包まれたおしどり夫婦デュオ、タック&パティーの2007年2月、2007年10月以来約7ヶ月ぶりの来日ライヴ。僕が彼らのライヴを見るのは2006年1月以来。それにしても、あのギターと歌だけで、これだけの世界を作れるというのは本当に素晴らしいことだ。
改めて思ったのが、パティーの声が低くて飽きが来ないということ。個人的にもこの声が好きだ。そして、ギターのタックとのコンビはヴォーカルとその伴奏ということではなく、まるで2人がひとつの生き物として息をしているかのようだ。それは例えば、パティーが右手でタックが左手で、一体になっているのと同じだ。僕はそれを魂(ソウル)の融合、もしくは魂(ソウル)の合体と呼びたい。2つの魂が合体し、そこから強力なオウラを放ち、観客を包み込む。
そして、いつも彼らのライヴを見るたびに感じるのが2人の間に横たわる普遍的な愛だ。タックがギター・ソロを見せるところがいつもショー中盤にあるが、距離が離れていても、2人の間には暖かい愛がある。こんなアーティストはほかに見たことがない。
タックのギターも、チョッパー風の弾き方は、まるでギターがパーカッションになったようで、実に独創的。
また、パティーの歌の解釈力もずば抜けている。僕はカヴァーを歌うのがもっともうまいシンガー・ベスト3として、アレサ・フランクリン、ルーサー・ヴァンドロスと並んでこのパティー・カスカートを選ぶ。歌の理解力がずば抜け、解釈力が見事、そしてどんな曲を歌っても自分のものにしてしまう。「タイム・アフター・タイム」など、もはや僕にとってはシンディー・ロウパーのものよりも、こちらのヴァージョンになじんでしまったほどだ。
やはり、彼らのライヴを見ると、日々積もる人生の垢が落とされる思いがする。彼らのピュアさが音楽を媒介に聴く者に伝わるのだ。言ってみれば彼らの音楽は人生の垢を落とす石鹸のようなものだ。彼らの音楽は真に本物で、偽装など一点もない。

若い頃のふたり。いまも変わらず愛があるドキドキ
■ ベストアルバム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005EIKU/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■過去記事
January 09, 2006
Tuck & Patti Control Time & Space
http://blog.soulsearchin.com/archives/000756.html
2003/05/14 (Wed)
The Moment of Truth: Tuck & Patti Sung for Me
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200305/diary20030514.html
【1994年11月28日・青山ラス・チカス】
タック&パティー・ライヴ『感動のリサイクル・マシン』
https://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/tuck19941128.html
■セットリスト タック&パティー
Setlist : Tuck& Patti @ Motion Blue, Yokohama, June 25, 2008
Show started 21:30
01. Learning How To Fly
02. Heaven Down Here
03. One For All
04. Happy Birthday To You
05. A Foggy Day
06. Wildflower
07. Song For The Souls That Go Before (From The Hearts Left Behind)
08. Man In The Mirror (Tuck Solo)
09. Intro (A Riff of “Concierto de Aranjuez”) – Europe (Tuck Solo)
10. Time After Time
Enc. Dreams
Show ended 22:52
(2008年6月26日木曜、横浜モーション・ブルー=タック&パティー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tuck & Patti
2008-110
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