◆テイク6は、ベスト6

◆Take 6 Are Best 6 In The World

【テイク6は、ベスト6】
一声一気(ひとこえいっき)。
2006年9月、さらに2007年3月以来約1年1ヶ月ぶり通算18回目の来日ツアー。セドリックはほぼ事実上脱退したかのようで、代わりに今回もクリスチャン・デントリーが参加。
ステージには6本のマイクと、グランドピアノ。なぜかこの日はドラムもあったが。(笑)マークたちが一声発しただけで、一気に観客のすべてをつかむ。ヒップホップ風リズムを口でやりながら、ファンキーなコーラスをつけたかと思えば、美しいゴスペル風作品を見事なハーモニーで聴かせる。スタンダードもあれば、ポップ、R&B、さまざまなタイプの音楽を、すべて「テイク6」節にする。
司会役・低音のアルヴィン・チアが聞いた。「今までテイク6のコンサートに来たことがある人、手を上げて」3分の1くらいが手をあげた。「あなたたちは、みんなファミリーだ。では初めての人は?」 驚いたことに半分くらいが手を上げた。「もちろんあなたたちもファミリーだ」 すごくいいバランスではないだろうか。初めてこのテイク6を見たら、それは度肝を抜かれるだろう。何度見ても、それは強烈だ。歌声だけでここまで持っていけるというのは、本当にすごい、実力者ならではだ。
この日おもしろいと思ったのは、下記セットリストで12からの「フリー・スタイルのジャム・セッション」。その場でメンバーそれぞれが歌いたいと思った曲を、やりだすというもの。誰かが頭を歌うと、残るメンバーはそれに合わせてコーラスをつけていく。もちろん膨大なレパートリーの中から歌われるのだが、その即興性が楽しい。新加入のクリスチャンは、この日はマイケル・ジャクソンの「ロック・ウィズ・ユー」を歌い、途中ムーン・ウォークまで見せた。彼のソロ部分を聴いたとき、ずいぶんとマイケルに似た声だなと思っていたので、妙に納得した。
現在次の新作をレコーディングだそうで、そのタイトルは、「ザ・スタンダード」となるという。スタンダードばかりを録音するということで、これはまた話題になりそうだ。
唯一リクエストがあるとすれば、「ハウ・スゥイート・イット・イズ」や「サムデイ・ウィル・ビー・フリー」「ピープル・ゲット・レディー」あたりのソウル曲をもう少しセットリストに加えて欲しいということくらいだ。
しかし、テイク6、コーラスの完璧さからして、全員上手な歌い手ということで「ベスト6」と名付けたくなる。6人のコーラス・グループとしては世界一の一声一気だ。
■過去のテイク6関連記事
November 09, 2005
Take 6 Live: We Want More
http://blog.soulsearchin.com/archives/000630.html
2003/12/10 (Wed)
Take 6 Junkie: World’s Number One Groups’ Number One Fan
https://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031210.html
2002年5月15日
https://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/take620020515.html
テイク6・2002年5月来日時のライヴ評
2003年8月19日
https://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20030819.html
テイク6、レイラ・ハザウエイ、マーカス・ミラー2003年8月来日時のライヴ評
2004/12/07 (Tue)
Naturally 7: Live At AX: It’s The Art
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200412/diary20041207.html
テイク6のライヴァル、ナチュラリー7のライヴ評
2004/12/08 (Wed)
More Naturally 7: They Bless This House
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200412/diary20041208.html
ブルーノート・ウエッヴ
http://www.bluenote.co.jp
4月13日(日)まで。
■ メンバー
アルヴィン・チーア(ヴォーカル)Alvin Chea(vo)
ジョーイ・キブル(ヴォーカル)Joey Kibble(vo)
マーク・キブル(ヴォーカル)Mark Kibble(vo)
クロード・マックナイト(ヴォーカル)Claude McKnight(vo)
デイヴィッド・トーマス(ヴォーカル)David Thomas(vo)
クリスチャン・デントリー(ヴォーカル)Christian Dentley(vo)
■セットリスト テイク6 
Setlist : Take 6 @ Blue Note Tokyo, April 8, 2008
(special thanks to Michiko Matsuura for making setlist)
Second set:
Show started 21:33
01. If We Ever
02. I’ve Got Life with Remix ~ Spread Love
03. My Friend
04. Wade In The Water
05. Set U Free
06. Just In Time (including riff of “As Time Goes By”)
07. Lamb Of God
08. Smile (Christian on piano)
09. We Don’t Have To Cry (Alvin on piano)
10. More Than Ever
11. Fly Away
12. Free Form Jam:
a) Christian Jubilee
b) I Wish [Stevie Wonder]
c) Rock With You [Michael Jackson]
d) Biggest Part Of Me [Ambrosia, Take 6]
e) Something Within Me
13. Come On
Encore Mary, Don’t You Weap
Show ended 22:48
(2008年4月8日火曜、東京ブルーノート=テイク6・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Take 6
2008-56
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