Games People Play

バーバーショップ。

GCキャメロンのライヴについての書き込みをたくさんいただきました。ありがとうございます。というわけで、埼玉のウッチーさんが一緒に歌ったという「ゲームス・ピープル・プレイ」を、1月26日放送分の「バーバーショップ」(インターFM 76.1Mhz=午後4時から)でかけます。

1975年の夏の大ヒット、ソウル・チャート・ナンバーワン・ソングです。ゆったりしたミディアム調の佳曲です。この4分37秒の作品、ヴォーカル・グループらしくなかなか聞かせどころがあります。

イントロからは通常どおり、リード・シンガーのひとりボビー・スミスが歌い始めますが、54秒あたりで珍しく女性シンガーがはいってきます。ほんの3行ほどの歌詞を歌います。これは、フィラデルフィアの名門スタジオ、シグマ・サウンド・スタジオのスタジオ・セッション・シンガーとして超有名なバーバラ・イングラムです。

バーバラは、カーラ・ベンソン、イヴェット・ベントンと3人で、バックコーラスを担当します。プロデューサーには必ず3人まとまって呼ばれるので、彼女たちにはいつしか「スイートハーツ・オブ・シグマ」(シグマの恋人たち)というニックネームがつきます。まだこの75年時点ではついていなかったようですが。

このパートは、当初はスピナーズのメンバーのヘンリーが歌う予定もあったらしいのですが、グループがイギリスにツアーに行ってしまったためか、あるいは、ここは女性の声が欲しかったためか、プロデューサーのトム・ベルはシグマのセッション・シンガー、バーバラに歌わせました。

そして、サビに進み、二番の冒頭(2分12秒あたり)で超低音の声が「トゥエルヴ・フォーティーファイヴ・・・」と歌います。これが、パーヴィス・ジャクソンです。この声があまりに印象的なために、パーヴィスには、「ミスター・トゥエルヴ・フォーティファイヴ」というニックネームがつきました。そして、コーラスで別のリード、フィリッペ・ウィンが加わります。

「12時45分、僕は地下鉄の駅に向かった。とてもさびしかったので、ぶらぶらしていた。近くでおかしな声が聞こえた。見まわすと、彼女の顔がそこにあった。微笑みながら、僕の名前を呼んで、彼女が近づいてきた。行くべきところがその瞬間にわかった。この日を人生最良の日と呼ぼう」(ゲームス・ピープル・プレイ)

好きになった人をあきらめようかと思っていた男が、ついに12時45分に地下鉄の駅でその彼女から声をかけられるというストーリーです。パーヴィスの人生はこの「トゥエルヴ・フォーティーファイヴ」の一言で劇的に変わったそうです。縁の下の力持ちから、いきなり、脚光を浴びるフロントマンになったからです。

ボビー、バーバラ、パーヴィス、フィリッペ、そして、グループのコーラス。プロデューサーのトム・ベルはこう語っています。「(この曲では)各メンバーにいろいろなパートを少しずつ歌ってもらいたかったんだ。特にベースはなかなかスポットがあたらないだろう。つまり、僕はこの曲で古いバーバーショップ・スタイルのハーモニーを作りたかったんだ」

「バーバーショップ」でかけるには完璧な一曲です。

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