Philip & Hank With Brenda Vaughn Live: Real Music By Real Musicians

【フィリップ&ハンク・ウィズ・ブレンダ・ヴォーン】

ソウルバンド。

ムゲン・ナイトに登場した、フィリップ&ハンク・ウィズ・ブレンダ・ヴォーン。まさに70年代にいそうなソウル・バンドだ。もちろん、今のヒップホップ世代が聴くハードなビートのサウンドとは違っているのだが、こうしたリアル・ミュージシャンによるリアル・ミュージックはいつ聞いても心地よい。

1曲インストでウォームアップしてから、小柄なブレンダが、この日は髪の毛をカーリーヘアーにしての登場。ムゲンということで、アフロのかつらでもかぶってでてくるかと思いきや、ちょっとドナ・サマー風のカーリーで意外。そのことを聞いたら、アフロのあとに、70年代後期にこんなカーリーヘアーが流行ったので、それをやってみた、という。確かに、70年代初期は、ブラックムーヴィーを見ればわかるが、大きなアフロヘアーが特徴だが、70年代後期からは、ドナ・サマーの「ホットスタッフ」の写真でもおなじみのようなカーリーヘアーが流行っていた。

このフィリップ&ハンクは何度も見ているユニットだが、この日はドラムス、ベースにもファンキーなミュージシャンを従えて、かなり濃厚なR&Bバンドになっていた。しかも、ヴォーカルはブレンダだ。ファーストしか見られなかったが、6曲の中に2曲もアレサ・フランクリンを含めるというのは、ブレンダがいかにアレサ好きかを示すもの。「アレサ、グラディス、パティー・ラベール、シャカ・カーンなんかが大好きよ」とブレンダは言う。ブレンダがこういうソウルバンドで歌うと、本当に底力を感じさせる。

2と6がアレサのヒット。3はコン・ファンク・シャンの大ヒット。ブレンダはカリフォルニア州オークランド出身。ということで、コン・ファンク・シャンとも同郷だ。さらに、4がキャメオのヒット、5がルーファス・シャカ・カーン。ドラムスもベースも、そして、ハンコ屋さんのギターも、フィリップのキーボードもみなファンキー。特にフィリップのキーボードやハンコ屋さんの音はこうしたファンク・バンドにいると、よりファンク度を増す。

本当に日本にはこうした優れたミュージシャンが何人かいる。最近、それぞれが個々に活動しているこういうソウルミュージシャンたちを、なんとかひとつにまとめてみたいと思い始めている。定期的にこうしたソウルバンドのライヴが見られるライヴハウスやイヴェントがあると楽しいだろうな、とつくづく感じるのだ。

ファーストが終った後、ブレンダとフィリップ&ハンクの楽屋におじゃましていろいろ雑談をした。その話は、またこんどまとめて。

Setlist

show started 18:50
01. (Inst)
02. Rock Steady
03. Fun Fun Fun
04. Just Be Yourself
05. Tell Me Something Good
06. You Make Me Feel Like A Natural Woman
show ended 19:26

Philip Woo & Nishiyama Hank Fumio, piano and guitar
Clifford Archer, Bass
Jay Stixx-drums.
Brenda Vaughn vocal

(2006年2月11日土曜、恵比寿リキッドルーム=フィリップ&ハンク・ライヴ・ウィズ・ブレンダ・ヴォーン)

ENT>MUSIC>LIVE>Philip & Hank With Brenda Vaughn

2006-27

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