Watch Out For Anthony Hamilton's New Album

【アンソニー・ハミルトン新作に注目】

ディープ。

ソー・ソー・デフ・レーベルからの2枚目となるアンソニー・ハミルトンの新作『エイント・ノーバディー・ウォーリン』が実にいい。前作『カミン・フロム・ホエア・アイム・フロム』(2003年)から約2年での新作だが、いやあ、ちょっと前作をもう少ししっかり聴いておくべきだった。

伝統的な歌もの、ソウルシンガーもので、それに今風な音つくりもある。だが、基本はボビー・ウーマック、ディアンジェロ、ビル・ウィザースなどをミックスしたような70年代ソウルをベースにしたもの。

ノース・キャロライナ州出身で教会でゴスペルを歌うことから始めた。90年代に、2枚のアルバムをレコーディングしつつも、レコード会社がつぶれてしまったために、作品がお蔵入りになったという経歴を持つ。そのうちの一枚は、やっと日の目をみることになったが。

全12曲を聞いて、まず超ノックアウトされたのが、10曲目に入っている「チェンジ・ユア・ワールド」。イントロを聴いた瞬間にやられた。じわじわくるバラードで、ちょっとフィリー風のギターも聞かれる。ぜひ試聴機にはいっていたら、「チェンジ・ユア・ワールド」をお聴きあれ。70年代風ソウルが21世紀に蘇った。続く11曲目の「ネヴァー・ラヴ・アゲイン」もいい。ディープな感じのヴォーカルがたまらない。

日本盤は、2006年1月25日の発売予定。

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