Movie "Four Brothers"; Full Of Motown Sound

【モータウンサウンドたっぷりの映画『フォー・ブラザース』】

モータウン。

ジョン・シングルトン監督の映画『フォー・ブラザース』を見た。実は、次回の『ミッドナイト・ラヴ』で紹介する予定なのだが、なんと、ひょっとするとオンエアの頃には、公開が終ってしまっているかもしれないので、先に紹介することにした。

舞台はデトロイト。親のいない子供たちを育ててきたイヴリン・マーサーが夜のコンビニで強盗に巻き込まれ殺害された。イヴリンに養子として育てられた4人の子供たちが、葬儀で再会した。彼らは母親を殺害した犯人を警察にたよることなく、自力で探して復讐しようと考える。

主演はマーク・ウォールバーグ、R&Bシンガー、タイリース、アウトキャストの片割れアンドレ・ベンジャミン、そして、若手のホープ、ギャレット・エドランド。

この映画、なんと言っても音楽がソウルファンには最高に嬉しい。舞台はデトロイト、そして、多くの登場人物がブラザーとなれば、使われる音楽はモータウンのものだ。オープニングからいきなり、マーヴィン・ゲイの「トラブル・マン」、テンプス「クラウドナイン」、「アイ・ウィッシュ・イット・ウド・レイン」、「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」、マーヴィンの「カム&ゲット・ディス」、エンディングロールでは、ウィリー・ハッチの「ブラザース・ゴナ・ウォーキット・アウト」などがかかる。

殺害された母親イヴリンの家に戻った4人は、それぞれの思いを秘め、涙を流す。そのシーンで歌われたのがテンプスの「アイ・ウィッシュ・イット・ウド・レイン」。雨だったら、涙を流してもわらないのに、という内容で、シーンにどんぴしゃの曲だ。

その昔よくあった、7インチシングルが何枚かセットでき、一枚がプレイされると上からストーンとシングルが落ちてきて、連続再生できるプレイヤーが映っていた。そして、そのシングルはモータウンのものだ。

映画のストーリーも、なかなか意外な展開を見せておもしろい。あまり長くロードショウされないようなので、興味ある方はお早めに。

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