芸術。
「ドラム、すごいねえ」 「いやあ、あのベースもなかなかだよね」 「ヒューマンビートボックスも、すごいリズム感」 「僕はあのギターの音と、レコードのスクラッチ音がたまらないな」
彼らも、言ってみれば文字通りのセルフ・コンテインド・グループだ。ただし、楽器の部分はすべて口でやっているのだが。そうナチュラリー7の待望の来日公演。渋谷AX、前側に座席を作りその後ろはスタンディング。完璧なアカペラ7人組。CDのすべての音は、彼らの口から。そして、ライヴのすべての音も、彼らの口から。
前回のショーケースは約40分程度のものだったが、今回は2パートにわかれ、ほぼ1時間ずつ。すべての声ということで、このインターミッションは理解できる。1時間もよく声がで続けるものだ。
ショー自体も、様々な楽曲のヴァリエーションで、まさにポップ、ロック、ソウル、R&Bから、ゴスペル、ヒップホップまで、なんでもありだ。これは実に楽しい。
あのボビー・マクファーリンは彼らを見たことがあるのだろうか。アル・ジャロウは彼らを見たのか。そしてテイク6は? 一体どのような感想を持つのか聞きたい。
次々繰り広げらる芸が、まさに芸術。ほぼ2時間のショーをこれだけ密度濃くやるのだから、本当にすごい。オフマイク(正確には中央に2本だけマイクを置き、少しはなれて全員で歌う)で歌う歌も実にシンプルで響く。
最後のアンコールでの「ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド」での観客とのかけあいも、なかなかだ。観客に歌わせたまま会場を去るというアイデアはこれはおもしろかった。やはり国宝級の芸術だ。
Setlist(incomplete)
show started 19.42
01.  Sit Back
02.  Be My Guest (BMG)
03.  Don’t You Worry ‘Bout A Thing
04.  7 Minutes (The Mic Check Song) – What A Wonderful World  / You’re The Sunshine Of My Life / I Like The Way You Move / I Feel Good / (   )
05.  Love Story
06.  Bless This House
07.  More Than Words
08.  Back To The Essence
09.  Another You
10.  What Is It? / Human Nature
first ended 20.40
second started 20:58
11.  Broken Wings
12.  Say You Love Me
13.  Simon & Garfunkel Medley: Suond Of Silence / Scarbrough Fair / (    )
14.  Amazing Grace
15.  Have I Ever Told You
enc White Christmas
enc2  Wish You A Merry Christmas
enc3  Gone With The Wind
show ended 21.56
(2004年12月6日月曜・渋谷アックスAX=ナチュラリー7・ライヴ)
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