Dave Koz & Kirk Whalum Live

【デイヴ・コズ&カーク・ウェイラム・ライヴ】

ダブルサックス。

「ソウル・サーチン」で書くことがたくさんあって、その前後に見たライヴ評がけっこう貯まっていたりするので、順にご紹介していこうと思う。実は自分的には「ソウル・サーチン」の余韻がまだ残っている。まずは、「ソウル・サーチン」後に見ていたサックス二人のライヴ。

いやあ、驚いた。デイヴ・コズとカーク・ウェイラムという二人のサックス奏者のライヴ。インストのライヴでこれほどエンタテインメント性があるとは思わなかった。デイヴは、ほんとにショウマンだ。いきなり、カークというヴェテランとともに、振り付けしながら、サックスを吹くところなど、おどろかされた。なるほど、こういう手があったか、という感じ。

スローもミディアムもアップテンポも、実に楽しそうにエンジョイしてサックスを吹く。まさに音を楽しんでる様子がひしひしと伝わってくる。さらに、客席を3つに分けてコーラスをやらせ、最後にあわせる、などというやりかたは、まるでソウル・ショウそのまま。

さらに、デイヴが観客席を歩きながら、サックスを吹き、誰かのところで止まって、ずっとそこで演奏し続ける。楽しませてくれる。しかも、合間には巧みな日本語を織り交ぜる。

歌なしでここまで飽きさせずに楽しませてくれのには、脱帽だ。このタイプのサックスだとケニーGが圧倒的に人気だが、このデイヴもいわゆるヒット曲が1曲でるだけで、日本での人気のブレイクも充分ありだ。

日本ではまだ知名度がないためか、観客数が多くないようだが、一度見に来た人たちは必ずリピーターになるような感じの良質のショウだった。ファーストなのに1時間38分も演奏していた。炸裂のダブル・サックスだ。また、ギターのトニー・メイデンは、元ルーファスのギター奏者だ。

ライヴが終わると、ミュージシャンたちが出てきて、それぞれの知り合いやファンたちと談笑していた。カークがでてきたので、一声かけた。「覚えてますか? 昔、バシリ・ジョンソンたちと一緒に、ディナーに行ったんだけど」 「おおっ、にんにくやか?」 「あ、にんにくやも行ったかも、でもたしか、インド料理のモティだったと思う」 「オーイエー」 上に上がったら、次の回のお客さんがすでに溢れていた。

ブルーノートウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20060330.html

Setlist

show started 19:01
01. Four
02. Shakin’ The Shack
03. All I See Is You
04. Emily
05. Can’t Let You Go (The Shala Song)
06. Supernatural Fine
07. Faces Of The Heart
08. (Chotto Matte) It’s All Good
09. Christ Is All
10. When Can I See You (Babyface)
11. Saint Thomas (Sonny Rollins)
12. Someone To Love
Enc. Sakura Sakura
Enc. I’ll Be There (Jackson Five, Mariah Carey)
show ended 20:39

(2006年4月4日火曜ファースト、東京ブルーノート=デイヴ・コズ、カーク・ウェイラム・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Koz, Dave / Whalum, Kirk
2006-68

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