【60という数字は、暦が戻る数字】
還暦。
2001年1月に始めて、本人すらまさかここまで続くとは思っていなかった深町純ピアノ・パーティー。ちょうど60回目を迎えた。5年で12ヶ月、計60回。暦も、十二支・えとが(12x5)60年でちょうど一周する。カレンダーが一周して元に戻るということから、60年を還暦という。暦(こよみ)が戻る、ということだそうだ。
深町さんも、「次回からはまた第一回のような気持ちで新たに始めたいと思います」とコメントした。また、「毎回お客さんが代わっているので、新鮮な気持ちで弾ける」とも言った。
クリスマスイヴということで、クリスマスソングをいくつか演奏した。中でも圧巻はセカンドセットの最初に4曲メドレーでやった17分余。これは感動した。やはり、これを聴きながら思った。たとえば、月に1曲だけでいいから、みんなが知っているような曲をやったらどうだろうか。
この日、イギリスのドキュメンタリー取材チームがカメラをもってやってきていた。日本でいくつかのテーマを見つけて、サンプルの番組を作っている最中だという。深町さんに簡単なインタヴューもしていた。その様子を横で聞いていたが、だいたい深町さんがいつも語っていることをコンパクトにまとめてしゃべっていた。ドキュメンタリーチームは、このアートカフェで歌ったこともあるシャンソン歌手の方から話を聞いてやってきたそうだ。
パーティーの半分以上(!)を占めるトークネタ、今回も多岐にわたるが、クリスマスに関するものなどがおもしろかった。プレゼントというのは相手が期待していないものをあげるべきものだから、相手に何が欲しい、などときいてはいけない、という説話は納得した。
しかし、改めて考えてみると、「ピアノ・パーティー」というよりは、トークのほうが多いので「トーク・ウィズ・ピアノ・パーティー」という感じかな。(笑) これからまた60回、いやそれ以上続けてください。
Setlist
1st set
show started 19:39
01.  クリスマス (Christmas)(9:32)
02.  犬(The Dog) (10:50)
03.  2005年12月24日御題拝借作品1.(1:54) 
(A composition inspired by listeners small idea #1, On December 24, 2005)
04.  2005年12月24日御題拝借作品2. (1:36)
(A composition inspired by listeners small idea #2)
05.  2005年12月24日御題拝借作品3. (2:51)
(A composition inspired by listeners small idea #3)
show ended 20:46
(approximately performing time: 26:43 of 67 minutes show)
2nd set
show started 21:21
01.  (メドレー)バッハの平均律一番(Das wohltemperierte Clavier)~
02.     ホワイト・クリスマス(White Christmas)~
03.     グノーのアヴェ・マリア(Ave Maria) ~
04.     きよしこの夜(Silent Night) (16:54)
05.  Blue Christmas (常連トムの歌) (3:44)
06.  2005年12月24日22時01分の作品 (12:57)
(A Composition At 22 hour 01 minute on December 24th, 2005. )
show ended 22:17
(approximately performing time: 33:35 of 57 minutes show) 
(2005年12月24日土曜、恵比寿アートカフェ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
