Don & Roland; Two Cool DJs On FEN

【なぜかFENのDJ話】

雑談。

真夜中過ぎ、昨年のオープンからちょくちょく顔をだしている東銀座のバー、B。オウナーのアッコ、シェフのクロウドなども昔から知っているので、近くにいる時には寄ったりする。

中に入ると、奥のほうに大きな人物が。おっと、コニシキではないか。でかい。しばし友人と談笑していると、下町兄弟の工藤さんが携帯を持って外にでようとしていた。お互い指差して、「おお~~」。なんと、工藤さん、そのコニシキの新作アルバム『ロコスタイル』で楽曲を提供しているという。ちょうど、ネリー(武道館)のライヴにご一行で行ってきて、その帰りだという。で、工藤さんがコニシキを紹介してくれた。握手したら、やはり、でかかった。

工藤さんが残り、てれてれ雑談。そこでラジオの話になり、彼が昔FENでドン・トレイシー・ショウともうひとつ渋い声の番組をよく聴いていたという。渋い声のほうは、名前がわからなかったが、「最後になんとかバイとか言うんですよ、今、思い出した!」 「おっと、またでた。それは、ローランド・バイナムです」 「ドン・トレイシーのほうは、ほんと曲のタイミングとか、しゃべりのタイミングがめちゃくちゃかっこよくて、よくテープにとってた。オープンリールですけどね。まだ実家に置いてあるんじゃないかなあ」 「ローランドのほうは?」 「それも、何本かあるかも」 「その辺の聴きたいねえ。オープンひっぱりだして、CDに焼いてよ(笑)」 「そうですねえ、やりましょうか」 

以前書いたかもしれないが、『ドン・トレイシー・ショウ』や、『ローランド・バイナム・ショウ』は、当時80年代は、番組が収録された30センチのLP盤がFENに送られてきて、それを放送していた。全世界に何百とある基地などに送るためには、テープのコピーより、アナログディスクのプレスの方が早くて安かったのだろう。

そこで日本でもそのLP盤が空輸されてそのまま放送されていたのだが、時々針とびを起こす。曲の途中の時もあれば、しゃべりの途中の時もある。しゃべりの途中で針飛びするのがおもしろくて、なぜ、しゃべりが針とびするのか、最初はわからなかったが、番組がLPで来てるということを知って納得した。

「あの頃の番組ってよく針とびしてましたよね。それがおもしろくて、ずっとそれ、録音してましたよ。3分くらい針とびしてるのね」と工藤氏。「ドン・トレイシーは、(番組が)いきなり曲から始まるんですよね。あれがかっこよくてね」 「そうそう、で、後テーマはあって、『SWATのテーマ』(リズム・ヘリテージ)ね」 「ドン・トレイシーのかっこいいDJの部分だけ集めて、そこに自分の違うお気に入りの曲編集して、テープ作ったこともあります」 「そんなことまでしてたんだ。マニアックですねえ~~」

そうそう、ドンに「なぜテーマ曲を作るないのか」と尋ねたことがある。「そういうの(テーマにのってしゃべるスタイル)は、もう古いんだ。曲で始まるほうがかっこいい」と彼が答えたのを思い出した。

『ローランド・バイナム・ショウ』のオープニングとエンディング・テーマで使われていたデイヴィッド・T・ウォーカーの「ホワッツ・ゴーイング・オン」は、ご存知の通り、日曜の「ソウル・サーチン」のコーナーのテーマ曲に使わせてもらっている。

ドン・トレイシーとの話、KDAYを訪れた話、ドンの娘の名前はシャーデーといい、息子は確か、キダダという話などした。しかし、確かにあの頃のようなかっこいいDJというのが、本当に最近はいなくなった。

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