Monthly Archives: September 2004

The Count Basie Orchestra: From Backstage To Stage, It’s Also A Little Journey

老若男女。 一人、また、一人。ゆっくりとメンバーがステージに上がっていく。ふと気がつくと、それまでだれもいなかったステージにメンバー全員が上がっていた。 圧巻は、4人のトランペット、4人のトロンボーン、そして、5人のサックスという13人のホーンセクションだ。茶色のスーツを着た紳士たちが、「カウント・ベイシー・オーケストラ」と書かれた譜面台の後ろに3列になって座っている。他にドラム、ギター、ベース、キーボード、そして、指揮者。ステージにいる男たちは総勢18人。そして、これに後半ヴォーカルを歌う女性シンガーが加わる。 一曲目が始まるなり、思った。これがかつてのダンスミュージックだったんだな、ということを。カウント・ベイシーは1904年生まれ、84年に死去しているので、今年で生誕100年、没後も20周年ということになる。このオーケストラ、ビッグバンドは、その後も故人の意思をついで脈々と30年代、40年代のサウンドを今に伝える。かつて、彼らはこのサウンドで当時の若者たちを踊らせたのだろう。 バンドメンバーは、正確にはわからないが、20代から70代まで老若(ろうにゃく)さまざまだ。音楽に国境がないように、年齢差もない。誰かがソロを取るとき、他のメンバーはまったく表情も変えず、じっと待っている。しかし、ひとたびソロの出番が来ると、何かがのりうつったように生き生きする。何がおもしろいって、このバンドメンバーの表情を見ているだけで、思う存分楽しめた。 ひょっとして、彼らは演奏することを楽しんでいるのだろうか、それとも仕事としてただやっているだけなのだろうか、などとも考えてしまう。しかし、音を出し始めるとおもしろいくらいに決める。まあ、職人ということなのだろう。楽士という言葉がぴったりのメンバーだ。 指揮者のビル・ヒューズがマイクを持つ。「ベニー・カーターは、長い間活躍したミュージシャンでした。彼はいくつもの楽器を演奏し、93歳になるまで、18歳の頃と同じようにプレイし、そして、95歳で亡くなった。彼が50年代後期に書いた作品で、ベイシーのアルバム『カンサス・シティー・スイート』に入ってる曲をやります」 こうして始まった軽い作品は、「ヴァイン・ストリート・ランブル」。いい感じ。 女性シンガー、カーメン・ブラッドフォードが登場すると空気が一変する。楽器を極めた人間がいたる思い、それは「声こそ最高の楽器だ」という境地だ。どれほどインストの演奏が素晴らしくても、人間の声が、言葉を持ってメロディーを奏でた瞬間、すべての空間を掴んでしまう。これはある種の宿命だ。 ショウが終わり、みな舞台を去ったが、老練なサックス奏者のひとりだけが最後まで荷物を片付けるのに手間取っていた。舞台を降り、通路を歩いていく時に、車輪付きの機内持込可のバックを引っ張っていた。「海外旅行でも行くのか(笑)」と思ったのだが、おそらく、楽譜など舞台で使う様々なものが入っているのだろう。彼にとっては楽屋からステージに向かう間までも、小さな旅なのかもしれない。 ブルーノートのウェッブhttp://www.bluenote.co.jp/art/20040927.html (2004年9月29日水曜、東京ブルーノート=カウント・ベイシー・オーケストラ・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>The Count Basie Orchestra

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Musical “Big River” Portrays Huck & Jim’s Soul Searchin’

(ミュージカル『ビッグ・リバー』のライヴ評です。若干ネタばれがあります–Live Review of Musical “Big River”; Read It At Your Own Risk) 大河。 「ビッグ・リヴァー」とは、まさに文字通り大きな河のこと。ここで言う大河は、アメリカのほぼ中央を南北に走るミシシッピー川だ。この河を冒険する二人の男。一人は白人、一人は黒人。彼らが河を進む中で深める友情と、波乱万丈の物語。それがブロードウェイ・ミュージカル『ビッグ・リバー』だ。 アメリカの文豪マーク・トゥエインの人気小説『ハックルベリー・フィンの冒険』を元に書かれたもので、ミュージカル自体は85年に初演が行われた。そして、その通常版とは違い、聾者(ろうしゃ)と聴覚健常者からなる制作陣で作られているのが、今回日本にやってきたヴァージョンである。これはデフ・ウェスト・シアター・ヴァージョンの『ビッグ・リバー』で、アメリカでは2003年夏にブロードウェイで公開され高い評価を得たもの。(アメリカでは2001年に一度デフ・ウェスト・シアターで公開されたが、今回来日したのは2003年ヴァージョン) 舞台は、まだ黒人奴隷制度があった南北戦争前の1850年頃。父親の暴力から逃れるためにビッグ・リヴァーをいかだで旅しようという白人少年ハックルベリー。ハックは以前からの知り合いである黒人奴隷のジムと再会するが、彼は売りに出されてしまった妻子を取り戻しに行こうと考えていた。そこで二人でビッグ・リヴァーを下る冒険にでることにする。ジムは逃亡奴隷と間違われると大変なので、ハックの奴隷ということにしなければならない。 ハックは、暴力父親、また窮屈な養子家庭からの自由を求め、一方、ジムは奴隷制度からの自由を求めていた。二人ともにそれぞれの自由を求めての旅だった。その旅の過程でハックとジムの間に芽生えていく友情。そこにからんでくるペテン師の二人。一体どうなるのか。 舞台は作家マーク・トゥエインがナレーターとなって、自分が書き上げた小説を観客に紹介していくスタイルで語られていく。バックの大道具は本を模した形になっていて観客はあたかも絵本を見ているかのように、芝居の進展を見守ることになる。しかも、彼らはセリフを言いながら、すべて手話(英語)でも同じセリフを表現する。これには驚かされた。主人公ハックは、実際に聾者である役者タイロン・ジョルダーノが演じる。ただし彼の声はマーク・トゥエイン役のダニエル・ジェンキンスが演じている。 二部構成の物語はひじょうにわかりやすく、途中で歌われるゴスペル調の歌にも感銘を受けた。特に一部の後半で、別の逃亡した奴隷が捕らえられた時にしっとりと歌われた「ザ・クロッシング(川を渡る)」という曲は、二人の黒人シンガーが歌いすばらしかった。 また、それまで十数人で歌っていた歓喜の歌の音が一瞬消え、同じ歌詞が一瞬手話だけになり、会場に静寂が訪れたときには、ひじょうに熱いものを感じた。ミュージカルで音をなくして、感動させるなどという演出は思いもよらなかった。ハイライト・シーンのひとつだ。 歌われる楽曲に歌詞の訳がでるため、これもわかりやすく、物語にとけこんでいける。そして、いくつかの歌がとても印象に残る。ただし、字幕の位置が舞台の左右ぎりぎりにあるために、ちょっと字幕に集中してしまうと、演技を見逃してしまうことがある。ほんのもう少しでいいので舞台中側にもってくるか、あるいは、文字をもう一回り大きくできないだろうか。じゃまになるのかな。このあたりは、検討課題だと思う。 このハックルベリー・フィンは、アメリカではある種の定番中の定番の物語なのだろう。まさに古典中の古典という感じがした。アメリカ人誰もが「常識」として知っているような物語。そして、古典が持つ、永続性、継続の力に改めて感銘を受けた。 ここに語られる物語の本質は、150年を経た今も変わらない。それはジムの、ハックの自由を求める旅だ。そして、それは正しくソウル・サーチンの旅でもある。 この日は、皇室の紀子さまが観劇されていた。 ミュージカル『ビッグ・リバー』9月28日から10月24日まで、青山劇場http://www.big-river.jphttp://www.horipro.co.jp/ticket/kouen.cgi?Detail=44 (2004年9月28日火曜、ミュージカル『ビッグ・リバー』) ENT>MUSIC>LIVE>MUSICAL>The Big River

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Denise LaSalle Will Hit Japan Tour First In 24 Years

ディープ。 シカゴ、メンフィスなどを中心に活躍するヴェテラン女性R&Bシンガー、デニス・ラサールの来日が決定した。ラサールの来日公演は1980年、赤坂ムゲン以来24年ぶり。 デニス・ラサールは1939年7月16日ミシシッピー州ベルゾーニ出身。本名デニス・クレイグ。20代でシカゴに移った。教会で歌い始め、その後はローカルクラブなどで活躍。また彼女は自身の作品を自分で書き、女性の視点で曲を書くソングライターとしても力を発揮した。シカゴのチェスレコードのディレクターが彼女のソングライターとしての才能に注目。チェスで自身がレコーディングしたこともある。 71年、デトロイトのインディ・レーベル、ウェストバウンドから出した「トラップド・バイ・ア・シング・コールド・ラヴ」がソウルで1位、ポップで13位になる大ヒットを記録。以来、コンスタントにソウルヒットを放った。77年メジャーのABCレコードに移籍、以後も「ラヴ・ミー・ライト」(77年)、「P.A.R.T.Y」(79年)などのヒットを放ち、日本でも女性サザンソウル・シンガーの第一人者として人気がある。80年、南部のマラコ・レコードが同社専属のソウルシンガー、ZZヒルのために作品を書いてくれと依頼したところから、彼女はマラコのアーティストに楽曲を提供するようになり、83年にはアーティストとしてマラコ・レコードに移籍、やはり良質でディープなソウル、R&Bを発表している。 なお、会場は11月5日舞浜ディズニーランド近くにあるモール・イクスピアリ内にオープンするクラブ・イクスピアリ。 +++++ デニス・ラサール公演日程[Denis LaSalle Japan Tour 2004]12月18日(土)~20日(月)/ Dec.18(sat),19(sun) & 20(mon) 18&19日:開場5時半/ 開演7時/ sat & sun 5:30 open/ 7:00 show time20日:6時開場/ 7時半開演/ mon.6:00 open/ 7:30 show timePrice:7,875( Advanced seat, include Tax) 前売・当日共Place:クラブ・イクスピアリ(JR舞浜駅直結モール「イクスピアリ」4階at Club IKSPIARI( Maihama stationn. on … Continue reading

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Osaka Monaurail: Ain’t It Funky Now

こだわり。 「寝ても冷めてもジェームス・ブラウンですから」 オーサカ=モノレールの中田さんはそう言った。昨日(26日)の『ソウル・ブレンズ』にゲストで登場しました。キング・オブ・ソウル、ジェームス・ブラウンにあこがれ、彼のファンク・ミュージックをリスペクトし、彼の音楽を自分でもやってみようと思ってバンドを作りました。 数年前、僕は「オーサカ=モノレール」というグループ名を初めて聞いた瞬間から「ジェームス・ブラウンの匂い」を感じました。「ひょっとして、あれかな」と。あれ、とは、ジェームス・ブラウンのバックバンド、JBズのアルバム『ハッスル・ウィズ・スピード』の中に収録されている「JBズ・モノレール」という曲です。そこからグループ名をとったのだろうと思いました。 さて、ジェームス・ブラウン・フリークの中田さんですが、彼のグループ、オーサカ=モノレールが新作アルバム、3作目『サンクフル(THANKFUL)』をリリースしました。あいかわらず、めちゃくちゃかっこいいファンクサウンドを聴かせてくれます。 『サンクフル(THANKFUL)』(シャウト、RDレコーズ、RDR1039=2004年9月23日発売) このアルバムからの最初のシングル「サンクフル」のプロモヴィデオを見せてもらいました。これがおもしろい。CGのセットに、モノクロの写真のメンバーが立てかけられ、曲にあわせて、いろいろズームされるというもの。そのセットが、なんと70年代初期に、ジェームス・ブラウンが『ソウルトレイン』にでたときのものを模しています。 「高校の時、ジェームス・ブラウンのCDを初めて買ったんですよ。88年の『アイム・リアル』のアルバム。ジェームス・ブラウンっていう名前が、なんかかっこいいなあ、と思って。吉岡さん、それライナー書かれてますよね。何度も読みました」  ライナー書きました。(笑) ジェームス・ブラウンという名前がかっこいい、というところがすばらしい。(笑) そして、その音を聴いてめちゃくちゃかっこいいと思い、以来、どんどんジェームス・ブラウンの作品をさかのぼって聴くようになり、ついにはブラウンのようなファンクバンドを作ってしまったわけです。 ところで、この「オーサカ=モノレール」という表記、中田さんはかなりこだわっているそうです。「オーサカ・モノレール」ではなく、「オーサカ=モノレール」と「・」ではなく「=」でつなぎます。「オオサカ」ではなく、「オーサカ」です。もちろん、「大阪」でもありません。「・」か「=」について、彼は「昔は、『・』と『=』の両方が使われていたと思うんですけど、徐々に『・』が主流になってしまいましたね。だから、『=』だと、ちょっとレトロな感覚がでるかな、と思って。『オオサカ』とか、『大阪』って書かれてしまうこともあるんですけど、校正だせれば出しますよ(笑)」 中田さん、現在、本拠を大阪から東京に移してライヴ、レコーディングと忙しい日々を過ごしています。僕は、ミスター・ブラウンに彼らのライヴ・ショウを一度見せたいと思います。あるいは少なくとも、ヴィデオくらいは見せて、ブラウンがどのようなリアクションを見せるか、見てみたいです。 +++++ ライヴ情報 10月22日(金) 渋谷ヴエノス(Vuenos)イヴェント名、「ヴォヤージ4」料金 前売り2500円+ドリンク代別、当日3000円+ドリンク代別出演 オーサカ=モノレール、森広隆・他。 この他、11月6日タワーレコード渋谷店でインストア他、全国各地でプロモーションを行います。詳しくは、下記ウェッブで。 http://www.rdrecords.com/index.shtml

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The Closer I Get To You: The Performance Of The Genius

天才。 『ソウル・サーチン・トーキング』でケイリブと飛び入りのレディー・ヨーコさんが歌った「クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」は、1978年の初頭のヒット。ロバータとダニーのデュエットで知られる曲です。ソウルチャートで1位になりました。彼らが手を組んだのは、72年の「ホエア・イズ・ラヴ」以来、約6年ぶりのことでした。最近ではビヨンセとルーサー・ヴァンドロスのデュエットでも話題になっています。 この曲、最後のパートで歌われたので、イヴェントの時には説明ができずに終りましたが、実は77年にレコーディングした時、ダニーは入院中だったんですね。バンドとロバータが録音し、その後、ダニーをほんの何時間か病院から連れ出して、さっと録音したということです。病気だったにもかかわらず、あのパフォーマンスを見せるわけですから、やはり、ダニーは天才でしょう。 これを書いたのは、元々ジャズの巨匠、マイルス・デイヴィス・グループにいたジェームス・エムトゥーメ、レジー・ルーカスの二人。彼らはマイルスのグループを辞めた後、なかなかポップのフィールドで仕事ができずに、ロバータのバンドの仕事などで食いつないでいました。積極的にデモテープを作っては、業界の知り合いたちに手渡したりしていましたが、そんな中から生まれたのがこの曲でした。 元々ソロシンガー用に書かれた曲で、ロバータはたいへん気に入り、ヴォーカルを何度も何度もいれなおしました。しかし、ダニーは療養中のため、ほとんど一度か二度の録音ですまさなければなりません。このダニーのヴォーカル・パフォーマンスからは、彼が病気であったことなどまったく想像だにできません。 この曲は結局ロバータのアルバム『ブルー・ライツ・イン・ザ・ベースメント』(77年12月発売)に収録され、78年になってから第二弾シングルとしてカットされ、見事な大ヒットになるわけです。さらにこのシングルの成功が、二人に再びデュエットアルバムを作らせることにつながるわけです。78年、ダニーとロバータはそのアルバム作りに取りかかります。そして、4曲をダニーが録音したところで、すべての時の流れが止まりました。79年1月13日、ダニー・自殺。その理由はわかりません。病気を苦にしたのか。キャリアに不安を覚えたのか。そして、彼は伝説になったわけです。

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Why Does Roberta Flack Never Approve Her Duet Songs With Donny Hathaway?

封印。 『ソウル・サーチン・トーキング』で、ダニー・ハザウェイの未発表曲を含む『アンソロジー(ボックスセット)』の発売が2年以上遅れているという話をした。そして、その理由はそこに収録されるロバータ・フラックとのデュエットに関して、ロバータが発売を許可しないかららしい、という説明を加えた。僕は単純にも、ロバータが許可しないことに、「なんでだ、ずいぶんな人だなあ」などと思ってしまった。このアンソロジーがなかなか発売されないものだから、では別の編成で未発表曲を出そう、ということもあって、今年の『ライヴ! ディーズ・ソングス・フォー・ユー』が出た。 さて、なぜロバータがダニーとのデュエットの発売に許可を与えないのか。元々彼女は、自分自身の作品が、ヒットもののオムニバスなどに収録されることを嫌う人だった。最近よくあるベストヒット形式のオムニバスにもほとんどロバータの作品は使われていない。ロバータが自分自身の作品は、自身のアルバムの中でのみ発表されるべきだと考えているからだ。アルバム全体で作品ができているのだから、切り売りはしない、ということだ。これは見識としてリスペクトできる。 だが、ダニーのアンソロジーなら、他のアーティストとの混在もない。極めてシンプルかつ、ファンの要望も強いことは百も承知だろう。「他でもない、ダニーの作品なんだから、いいじゃないか」という気になる。では、なぜ。 『ソウル・サーチン・トーキング』にいらしたOさんが、その点について実にうまい説明をしてくれた。「大阪で2000年くらいだったか、彼女のライヴを見た時に、やはりダニーについてロバータがしゃべっていたことをはっきりと覚えている。英語はわからないので、正確に何て言っていたのかはわからないけれど、ロバータはものすごくダニーのことを愛していたんじゃないかと感じた。そのコメントにはものすごく愛があふれていたの。だから、私はそのことを吉岡さんに聞きたかったんです。あの二人はつきあっていたんですか」 「ダニーとロバータがつきあっていたかどうかは、わからないなあ。つきあっていたかもしれないし、ただ単純に音楽的な結びつきだけだったかもしれない」と僕。 「でも、あの二人はエッチしてるんじゃないかしら。そうじゃなきゃ、あれほど愛がほとばしるデュエットにはならないと思う。時々、デュエットでもまったく愛が感じられないものがあるでしょう。(笑) (ダニーとロバータは)仮にしていなくても、する寸前とか。彼らのデュエットには愛が間違いなくあるわ。吉岡さんが2002年にロバータがダニーのことを語った時のことを話したとき、『そうそう』と思った」 確かに二人のデュエットに愛はある。 「だからこそ、彼女はそのデュエットを外に出せないんじゃないかしら。世に出す、人前にさらすというのは、ものすごくパッションとエネルギーがいるでしょう。すごく大事なものは、逆にひけらかせないのよ。だからロバータの気持ちはよくわかる」  なるほど。79年1月のダニーの自殺という死はロバータにとってもはかりしれないほどの衝撃を与えたに違いない。それは今でもトラウマになっているかもしれないし、彼女自身がなんらかの後悔の念を持っているかもしれない。まさに彼女とのデュエットアルバムを作っている最中に、ダニーは自殺しているのだ。ロバータが直接彼の死に責任を負う必要はないにせよ、彼女自身は大きな負い目を持っているかもしれない。 となると、彼女があらゆるダニーとのデュエットソングを「封印」したいと思うことも自然なことだ。ひょっとしたら、遺言で自分が死んだら発売してもいい、などとしたためているかもしれない。 「大事なものほど、しまっておきたい」 ロバータの心の奥底にそういう気持ちがあるのだろう。ダニーとのデュエットというのは、ロバータにとって墓場まで自分だけで持っていきたい、極めてプレシャスな一点ものの豪華な宝石なのだ。それほど素晴らしい想い出。だから人前には出せないのだ。 『ソウル・サーチン・トーキング』の冒頭で紹介したロバータのインタヴューで、最後に一言彼女が言う。「ダニーのレガシーが今の若い人たちにも伝えられればいいと思う」 この後、すこし間があって、「私は生きているのにね」とぽつりと言った。やはり、彼女はダニーの死に対して、自分なりの責任というものを痛切に感じているのだ。その心の奥底は決して語られることはないだろうが、だが、この一言でダニーへの思いが世界中の誰よりも強いということに気がつかされた。 ダニー死して25年。四半世紀。だが、ロバータにとってはそれはまるで昨日の衝撃として生々しく心に刻まれているのだ。

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Kaleb’s Announcement: He Will Replace His Blank CD

ブランク。 そして、駐車場に入ろうとしているときに携帯がなった。ケイリブからだ。「じつは話があるんだ。昨日、僕が(ソウル・サーチン・トーキングのイヴェントで)自分のCDを売っただろう。6枚売れたんだけど・・・、それがどうもみんな中に入っていたのが、ブランクCDらしいんだ。うちに戻って調べてみたら、おいてあったのがみんなそうだった。どうやら、CDを焼いたときに、60%くらいしか焼けなかったようで、完全には焼けなかったらしい」 そうそう、すでに書き込みがあった。「そこでお願いなんだが、もし僕のCDを買っていて、ブランクCDだったら、僕にメールをくれるようにウェッブに書いてくれないか。その人たちには、僕からすぐにちゃんと音の入ったCDを送るから」 「もちろん、了解、了解」 そこで、昨日CDを買われた方、6人の方が買われたようなのですが、そのうち2枚は行き先がわかっているので、残る4枚を買われた方(一枚は、BBSに書き込まれたrayさんかな)は、ケイリブに直接メールを送ってみてください。一応、ケイリブのパソコンは英語のみですが、送り先のお名前と住所をお送りください。あるいは、英語がだめという方は僕の方にメールをいただいても、けっこうです。 ケイリブのアドレスは kay@kalebjames.comソウルサーチンのアドレス soul_searchin_talking@hotmail.com その用件が終った後、軽く雑談。「普段、バーなんかではあんなに張り上げて歌うことはないし、だいたいみんな僕の歌は聞いていない。でも、昨日のような場所では、みんなが僕の歌を聞いてくれているから、とてもやりがいがあるよ。こんな機会を与えてくれて、ありがとう」 「いやいや、こちらこそ、すばらしいパフォーマンスをありがとう。あそこでは、みんなが君を見ている、みんなが君の歌を真剣に聞いているよ。リアクションもしっかりあるし」 「また、ぜひやろう」 実際、ケイリブが歌ったダニーの歌の数々は僕たちも初めて聴くものが多かった。本人もどうなるかわからないという部分もあった。確かに、ケイリブの歌声は、ダニーの声質に似ているので、やはりあっているのでしょう。さて、次回は何かな。やはり、流れから行くと、マーヴィンでしょうかね。(笑) 

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Soul Searchin’ Talking Vol. 3. : Donny Was Here, Tonight

醍醐味。 おつかれさまでした。『ソウル・サーチン・トーキング 第三回』。席が一杯でお座りになれなかった方、申し訳ありませんでした。この『ソウル・サーチン・トーキング 第三回』さらに、その前の回については、報告をする意味で別にページをもうけてみたいと思います。 オープニングの簡単なヴィデオが終ってから、ケイリブがピアノを弾き始め、歌いだしたのは「ソング・フォー・ユー」でした。やはり、ケイリブはダニーの声にあっているようですね。声質が似ているのか。けっこう向いています。 ダニーの資料や、インタヴューなどは極めて少ないので、反省点としては詳細なネタを集めきれなかったかな、というのは僕は個人的にありました。今回もいろいろあたってみましたが、少なくともネットではでてきませんね。昔の印刷文献をあたらないとだめかもしれません。 半分以上の方アンケートを書いていただきました。ありがとうございます。さまざまざなご意見を参考に、次回以降に反映していきたいと思います。 第二部で、ダニーが72年頃に出演したアメリカの『フリップ・ウィルソン・ショウ』に出演したときの映像を少しご紹介しました。ここで、彼はバンドで、口パクではなく、「プット・ユア・ハンド・イン・ユア・ハンド(邦題、サインはピース」を歌います。おそらく、会場のほとんど全員にとってダニーの動く映像の目撃になったのではないかと思います。これはねえ、ライヴをしているところが、テレビに映っているだけなのに、すばらしいですね。観客席からもヴィデオが終ったときに、拍手が来ました。 第二部になってからやった曲の中で、ケイリブは「リトル・ゲットー・ボーイ」のコーラス部分「エヴリシングス・ガット・トゥ・ビー・ベター」を観客にコーラスさせたのですが、これはなかなか盛り上がった。このあたりから徐々にヒートアップした感じ。 セット4は、事前にケイリブがリストアップしていた曲名に「ホワッツ・ゴーイン・オン」しかなかったので、「これ一曲で15分やるのか」と尋ねると、「いやあ、もう少しメドレーで彼が緊急にやることを決めた曲と言って歌いだしたのが「ホー・オール・ウィ・ノウ」。そして、観客席にいたレディー・ヨーコさんを呼び出し、なんとデュエットをご披露! それが、「ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」でした。「あの人は誰?」とみんなびっくりしていました。 そして、アンコールで歌われた「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」は、観客全員があのサビのところを歌ってかなり盛り上がりました。やはりこういう感じはライヴの醍醐味ですね。ケイリブもこういう観客とのやりとりが好きで、のらせるのがうまい。そのときにコメントで言いましたが、木下航志くんも今日の「ソウル・サーチン・トーキング」にいらしたような観客の前で歌わせたいなあ、と思ったわけです。 いずれにせよ、ご来場いただいた方、くったくのないご意見、ご希望、ダメだしなど、ご遠慮なくどうぞ。ありがとうございました。また、詳細を後日まとめてみます。 setlist Soul Searchin Talking Vol.3At Rakuya 2004.9.22 (Wednesday) show started 7:4501. A Song For You 02. Flying Easy03. Someday We’ll All Be Free 04. Superwoman05. Jealous Guy – Put Your … Continue reading

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TKY Live At Sweet Basil: Fire On The Scene

大火事。 そして、六本木の裏の駐車場に車をいれて、スイートベイジルに向かった。今日は、TKO、あれちがう、TOK? ちがう、そう、TKYのライヴだ。Tはトク、Kは日野賢二、Yは小沼ようすけの3人。そして、これに大槻カルタ英宣(おおつき・ひでのぶ=ドラムス)、秋田慎治(あきた・しんじ=ピアノ)が加わった5人編成のバンドでライヴを聴かせた。 全体的には、とてもかっこいいなかなかのライヴだった。それぞれのミュージシャンがそれぞれにいい影響を与えつつミュージシャンシップがスパークしていた。一番驚いたのが、観客が8-2で圧倒的に女性が多いこと。やはり、イケメンズのミュージシャン・ライヴだからか。これにはびっくりした。 例えば、ここにいるそれぞれのミュージシャンは一緒にやる相手によって、どんどん影響を受けて柔軟なスタイルで音楽を演奏できる。一緒にやった人数分だけ、その音楽家の血となり肉となりという感じだ。みんな音楽的に柔軟性、吸収性があるように思えた。これはなかなかすばらしいことだ。 第一部の最後は、シックの「グッドタイムス」のリフをうまくアレンジして、それぞれがソロをとったりする。 小沼さんはCDよりはるかにライヴでファンキーさがでたときのほうが、輝きを増す。日野さんのチョッパーベースは、これはニューヨーク仕込みか。ソ~~、ファンキー。 第一部と第二部でトクが何曲か歌った。中でも、マイケル・ジャクソンの「レディー・イン・マイ・ライフ」(ロッド・テンパートンの作品)などは、なかなか印象的。アンコールで彼らが再度登場した時、トクが「情報が入ってきました。紹介したい人が来てます! 村上くん、ゴスペラーズの村上てつや~~~」とアナウンスした。おや、いつの間に。アンコールは、トクお得意のフランク・マッコムの「ガッタ・ファインド・ア・ウェイ」だ。 仲の良いミュージシャン同士が気軽にジャムセッションをするような感じで始まったこのTKYのプロジェクト。すっかり、形が整ってきたようだ。バンドサウンドが確立しつつある。ということで、TKY、いよいよTKYとしてのレコーディングの話があるらしい。実現するとかなりの話題になりそうで、とても楽しみだ。山火事が自然発生的に起こるのと同じように、自然に始まったこのプロジェクトも、山を大きく焦がす大火事になりそうだ。 (2004年9月21日火曜、六本木スイートベイジル、TKYライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>TKY

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Asking Order For “Soul Searchin’” Book

注文。 このウェッブページのタイトルにもなっている「ソウル・サーチン」は僕が2000年7月に出した著作からとっています。本ページのへヴィー・ヴィジターの方はすでにご存知だと思いますが、ソウルミュージシャン7組(ジョン・ホワイトヘッド、ハーヴィー・フークワ(マーヴィン・ゲイ)、マイケル・マッサー(モハメド・アリ)、シック、ウーマック&ウーマック、ミニー・リパートン、ナタリー・コール)にスポットをあてたいわば音楽ドキュメンタリーです。切り口は、そのミュージシャンの栄光と挫折の間にある「ソウル・サーチン」という行動です。 本の内容はかなり読み応えがあるもので、それぞれのアーティストのファンであったり、それぞれのアーティストに思い入れがある方は、その章に圧倒的に感動されるようです。シックのファンの方は、シックの章を何度も読み返し、「ラヴィン・ユー」でミニー・リパートンのファンになった人は、ミニーの章で涙するとききます。4年前に出版されていますが、自分で言うのもなんですが、今読んでも、まったく色あせることない輝きを持っています。 本の出版から約4年たったわけですが、つい先ごろ、初版(わずか3000部)がほぼ売り切れになったという報告を出版社から受けました。ちょうど僕自身昨年暮れ以降、何十部かまとめて買おうと思い、出版社に頼んでいたのですが、なかなか入荷しないでいた矢先のことでした。しかし、現時点で重版の予定がたっていません。ということは、これ以後、この『ソウル・サーチン』の本をなにかのきっかけで知って、書店に注文しても入手できないということになります。これは著者としても、またブラック・ミュージック、ソウル・ミュージック愛好家としても由々しき問題です。(笑)  「重版してもらえないか」と頼んでも、なかなかすぐにはできない、という返事。ある程度の数字が見込めれば考える、と。そこで、考えました。このウエッブをご覧になっている方へお願いです。書店にこの『ソウル・サーチン』の本を注文してください。注文が出版社に届けば、そこで出版社は重版を決断するかもしれません。ここだけの話ですが、注文して実際に買われなくてもかまいません。買っていただければもちろん、最高ですが。(笑) 注文を出すことが、増刷への第一歩らしいのです。 詳細は次の通りです。この本を出版元から取り寄せてくれ、と注文してください。現時点では、注文しても1-2週間してから「版元、品切れ」といった返事が返ってくるのでしょう。でも、それでもいいのです。注文が入ったという事実が残れば、重版への第一歩となります。 『ソウル・サーチン~R&Bの心を求めて』(出版社、音楽之友社、2000年7月発売。吉岡正晴・著、2400円) 本日は、選挙演説のようにやってまいりました。あなたの一冊の本の注文をお近くの書店さんへ。よろしくお願いいたします。(ペコリ) あ、そうそう、もし中古書店で見つけたら僕ももちろん即買いです。(笑) 

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Kaleb Will Sing Donny’s Songs On Wednesday

変幻自在。 水曜日の『ソウル・サーチン・トーキング』でダニーの名曲を歌ってくれるケイリブが代官山で歌っているので、ちょっと打ち合わせがてら会いに行った。行く前に確認の電話をしようとしたら、なんと携帯が「お客様の都合により・・・」のアナウンスが。おいおい、電話代払ってないのか、などと驚くが、店に電話したところ、9時から歌うことになっているので、行くことにする。 9時ちょっと前にケイリブ登場。「ちょうど、君に電話しようと思っていたところなんだ。電話が通じてないのをさっき、かけようと思った時に知ったんだよ。この前、AUに行ったときにはなんにも言われなかったのに、どういうことなんだろう」  まあ、それはおいといて、なんとこのところ激忙しいそうで、ほとんど寝ていなかったそうだ。そこであまり声が出ないので、今日はピアノの演奏を中心にする、という。実際、話す声もつらそう。「でも明日(月曜)とあさっては、声を休めて、これ(ソウル・サーチン)にかかりきりになるので、大丈夫だ、安心してくれ」という。 とりあえず、現状でケイリブが歌える曲と、こちらがどうしても歌って欲しい曲と、全体の構成を伝えた。やはり、彼にとっても難しい作品はある、という。たとえば、「ヘイ・ガール」は相当難しいそうだ。彼は「やはり、バンドでやりたい曲が多いなあ。『リトル・ゲットー・ボーイ』あたりは、バンド曲だよ」 「でも、これははずさないでね(笑)」  実は僕のイメージの中には「バンド曲をピアノ一本で演奏し歌う」というものがある。それは、スティーヴィーがライヴで「マイ・シェリー・アモール」をピアノ一本で歌った時にそのアイデアが浮かんだ。要はバンドサウンドでなじんだ曲でも、やりようによってはピアノ一本で新たな作品に生まれ変わるということだ。 さて、ケイリブの変幻自在でどんなダニー・ハザウェイの歌がよみがえるのだろうか。

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Joss Stone: New Album “Mind, Body & Soul” Just Came Out

17歳。 「17歳」という曲があった。このジョス・ストーンは、今17歳。彼女の待望の第二作がオリジナル曲を録音したものとしては初作品となる『マインド、ボディー&ソウル』だ。なにしろ、そのデビューがあまりに鮮烈であった。 http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200401/diary20040113.html 1987年4月11日イギリス生まれ。まだ17歳。そして、2枚目のアルバムがワールドワイド・リリースだ。前作は、渋いソウルのカヴァーを中心にした作品だったが、今回は本格的にオリジナルに挑戦している。彼女の歌声は、前作と同じ。その成熟したヴォーカルの魅力はまったく変わらない。 通して何度か聞いたが、アルバムとしては、正直に言ってファーストのほうがインパクトがある。衝撃度はどう見てもファーストだ。それでも、この新作において彼女のシンガーとしての魅力はいささかも減少することはない。 2作目からのファーストシングルは、「ユー・ハド・ミー」。この曲は2003年8月14日ニューヨークでナイル・ロジャースらによってレコーディングされた。かなりハイエナジーな強力曲。また、カヴァーというか、69年のヤング・ホールトアンリミテッドのヒット「ソウルフル・ストラット」(後にバーバラ・アクリンがこのトラックに歌をつけて「アム・アイ・ザ・セイム・ガール」と題してさらにヒットさせた)をサンプリングした「ドンチャ・ウォナ・ライド」あたりは、前作の路線をある意味踏襲しているということで、かなりいい。 こうしたディープなソウルシンガーが今少ないだけに、やはりその存在は貴重だ。このシンガーが、10年後、一体どれほど今以上に成熟するのか、まったく想像できない。 秋にはプロモーションでの来日がほぼ決まっているようである。これは何がなんでもライヴを見なければ。今日の「山野ミュージック・ジャム」(インターFM午後4時半から)ではジョス・ストーンをご紹介する。 あなたの心と体と魂を直撃だ。 ENT>MUSIC>ALBUM>Stone, Joss>Mind, Body & Soul

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Sub-title To Soul Searchin

字幕。 「ソウル・サーチン・トーキング」がいよいよ来週の水曜(22日)に迫ってきた。今日、冒頭で流すヴィデオに字幕を入れる作業をしてきた。まあ、中身に関しては当日のお楽しみということで、約4分半くらいのものだが、アメリカのテレビ局が作った素材を元に、それに字幕をいれた。 で、その字幕をいれる作業というのが、これがけっこう大変だ。訳を作るのがまずむずかしい。普通の本の翻訳はやったことがあるが、それとまったく違う。いかにカットするかに終始する。一行の文字数が決まっていて、それを表示する時間も1秒とか2秒とか決まっている。そうなると2秒ごとの文字数の上限が決まる。 ゆっくり話す人はいいが、早口でまくしたてられたら、もうパンクである。それにしても、なんか、こうして字幕がつくと、本格的だなあ、って感じである。それに、登場するアーティスト名や曲名もいれなければならない。正確にはオリジナルの映像にはアーティスト名、曲名ははいっていたり、はいっていなかったりなのだが、曲名は全部いれてみた。すると、曲名ははいるは、しゃべっている人のコメントの訳ははいるわで、なかなかごちゃごちゃしてしまう。 この4分半程度で編集だけで約2時間半。字幕自体の文字データは僕が事前に送っておいたにもかかわらずだ。しかも、オペレーターをやってくれた人は、かなりはやい。本当にスタジオを借りたら大変な金額になってしまうが、紹介の紹介ということで、お友達価格にしていただいた。やはり、映像を作るのは大変だ。でも、こういうのをやっていると、映像を作るというか、はやくドキュメンタリーを作りたいな、と思ってしまう。ただ字幕がつくだけで、「おおおっ」となって、嬉しくなってしまうのだ。2時間の映画の字幕作業なんて、ほんとに気が遠くなる作業だな、とつくづく思う。 イヴェントの中身はかなり練れてきている感じなので、お楽しみに。また予約もかなりいただいており、予約がない方は立ち見になる可能性が強いです。来られる方は、ぜひメール予約を。

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SFKUaNK!! = Ska & Funk : Live At Motion Blue

スファンク。 モーションブルーで、ニューヨークを本拠に活躍するベース奏者、塩田哲嗣さん率いるスファンクというバンドのライヴを見た。メンバーは下記を参照してもらうとして、なかなかのファンク・バンドで驚いた。 みんなスタジオやライブでそれぞれに大活躍中の人たちばかりで、それを塩田さんがみんなに声をかけ、まとめた、という。ここ1-2年で何度かライヴをやり始めて好評なので、地方公演も組み込まれている。 彼らはそれぞれが自分の持ち場で、自分の楽器の演奏を聴かせる。自分のソロになると、がぜん、前にでてくる。そのあたりが、強力にわかりやすい。みんなソロは輝く。 リズムはタイトで、しっかりしている。また音楽的にもレゲエ、スカ風、ファンク風、ジャズファンク風、フュージョン風などヴァラエティーに富んだつくり。一曲女性シンガーが、レイラ・ハザウェイの持ち歌でも知られる「サムシン」を歌った。 ほとんどのMCを塩田さんが早口でする。若干、早口なので聴き取り辛かった。そうそう、会場のファンはかなり女性が多くてびっくりした。9-1で女性ファンが占めていたのではないか。塩田さんに尋ねた。「なんで、このようなファンクバンドなのに、こんなに女性が多いんですか」 「さあねえ、わからないねえ。僕のファンじゃないことは確かだよ。太田(サックス)とかトク(フルーゲルとヴォーカル)のファンじゃないか?(笑)」 塩田さんはニューヨークなので、普段のやりとりはメールなどだそうだ。昔は、楽譜を書いてメンバー全員にファクスなどしていたが、今ではウエッブ上にアップして、みんなにとりに来てもらうやり方をしているので、ずいぶんと楽になった、という。音源もネットでやりとりできる。たしかに便利だ。 ちなみに、グループ名、英語表記はSFKUaNK!!  なんて読むのかと聞いたら、スファンクでいいです、とのこと。スカとファンクを足したような造語だそうです。 (14日のメンバー) 塩田哲嗣(b)、NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ)(tp)、北原雅彦(東京スカパラダイスオーケストラ)(tb)、TOKU(tp,flh)、太田 剣(sax)、大坂昌彦(ds)、石成正人(g)、クリヤマコト(key) 塩田さんのウェッブページhttp://norishio.oops.jp/ (2004年9月14日火曜・横浜モーションブルー、スファンク・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>SFKUaNK!!

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Soul Shaking Performance: Michel Camilo Live

大爆発。 それにしても半端ではない。久々にライヴで圧倒された。何度か見ているミッシェル・カミロ。今回はベースにチャールス・フローレス、ドラムスにクリフ・アーモンドを従えたトリオ。毎回、素晴らしい演奏を聞かせ、見せてくれるが、今回はことのほかよかった。 前回はこの3月だったから、約半年ぶり。http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200403/diary20040330.html それにしても、あの集中力はどこまで持続するのだろうか。例えば、一週間一日2回で、この週で12回のステージをするわけだが、そのすべてがこうなのだろうか。それとも、めりはりがあるのか。 舞台向かって右手にドラムスというリズム楽器がいる。中央にアコースティック・ベースというパーカッションがいる。そして、左手にピアノという打楽器がいた。カミロの手は、ドラムのスティックと同じだ。ピアノがいつのまにか打楽器になっていた。弾けるベース、爆発するドラムス、そして、大噴火するピアノ。鍵盤の上は嵐だけではない。雷が落ち、大地震が起き、活火山がマグマをどろどろと噴出しながら大爆発している。 カミロもほとんど鍵盤を見ない。彼は常にベース奏者とドラマーの方を見ている。目を見て演奏する様はまさにミュージシャンシップのスパークだ。 アップテンポの曲とスローの曲がほぼ交互に演奏される。ドラマーもベースもカミロとともに見事にひとつのイメージを共有している。激しく鍵盤を叩く時、手が何本にも見える極限のピアノプレイに極限のベースプレイ、そして、極限のドラムプレイ。3人がそれぞれの持ち場で息もつかせぬ究極のプレイを繰り広げる。 一曲終えるごとに、カミロは両手を合わせてお辞儀をする。彼らは楽器を演奏しているところを見せているのだが、そこに終始せず、しっかり楽曲も聴かせる。そのあたりが、見事だ。 それにしても、こんな演奏を目前で見せられたら、ピアノをたしなむ人はピアノを人前で弾けなくなってしまうのではないだろうか。キャッチフレーズができた。カミロが弾くと、普通のピアニストが引く(引っ込む)。 やはり、ステージの上に立つ人は、普通の人と同じではいけない。ずば抜けた何かを持ち、絶対に凡人では到達できないような境地にいなければならない。そして、そうした才能があふれるほんの一握りの人しかできないものに対して、真の拍手をすべきなのだ。それがステージの上に立つということなのだ。 これこそ、人からお金をとって見せられるパフォーマンスだ。久々にピアノ・トリオで魂を揺さぶられた。 ブルーノートのウェッブhttp://www.bluenote.co.jp/art/20040913.html ミッシェル・カミロ・ライヴ評、2000年10月19日http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/michelle20001019.html (2004年9月15日水曜セカンド、ミッシェル・カミロ・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>Camilo, Michel/2004.9.15

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For The Record: Tyrone Davis Is Still Alive

誤報。 いかにして誤報は起こるのか。さまざまな原因がある。昨年だったか、ルーサー死亡の誤報などもアメリカのメディアをめぐった。今回のタイロン・デイヴィス死去のニュースを僕が初めて知ったのは、ロストソウルのメーリングリストによって。発信人は、ディーン・ファレルで、12日(日曜)ロンドン時間16時40分発。日本時間では日があけて13日(月曜)の午前1時40分ということになる。このディーンは、アメリカ・コネチカット州のラジオで番組をやっている人物だけに、信憑性はあった。彼のウエッブでも、タイロンの死去を写真入りでアップしていた。 http://www.soulexpressradio.com/ (ただし、時間の経過とともに、誤報を訂正する意味で、このページが削除される可能性はある) そもそものスタートは、金曜夜(10日)のシカゴのラジオ局の情報らしい。そこで、タイロンが木曜(9日)心臓発作で病院に運ばれたという情報が繰り返し放送されたという。それに死亡という情報がついたらしい。ディーンはおそらくそのシカゴの複数のラジオ局で金曜夜から流された心臓発作で死去という情報をどこからか聞いたのだろう。それが、ネットなどに乗って瞬く間に全米に流れた。 僕は、13日付けの日記はすでに書いていたので、とりあえず速報という形で死去のニュースを流した。月曜日は大阪の日帰り出張だったので、帰ってきてからいろいろ調べようと思った。しかし、出張から戻った後、急遽、ソウルサーチンの打ち合わせをやることになり、戻りは夜中に。とりあえず、訃報記事を書きながら、いろいろシカゴの新聞や音楽ウェッブなどを確認するのだが、どこもタイロン死去のニュースを報じていない。 実は書き上げた後、かなり迷った。たいがい大物アーティストの死亡だとすぐにロイターなどの通信社が報じる。だが、タイロン・デイヴィス・クラスだとロイターなどが情報を流さないのかとも考えた。死亡記事もレイ・チャールス・クラスの大物になれば、配信までにわずか1-2時間ということもあるが、普通のソウルシンガーだと2-3日かかることさえある。実際今までも、ソウル・ミュージック愛好家での情報が一般メディアの情報よりも2-3日はやいことなど何度もあった。となると、デイヴィス死去のニュースも1-2日後に通信社から流れてくる可能性もある。なにより、第一次情報を流したディーン・ファレルにもクレディビリティー(信頼性)がある。 タイロン・デイヴィスの場合、シカゴを本拠とするシンガーなので、シカゴの新聞をかたっぱしからあたった。ところが、13日深夜(日本時間)の時点でどこにもそのニュースがでていない。仮に11日(日本時間12日)までに亡くなったのであれば、なんらかの記事があってもよさそうだ。 ここで、このニュースを停めておけばよかったのだが、結局、時間切れという感じで14日午前5時ごろ、死亡記事をアップしてしまった。もうひとつ考えられる方法は、裏が取れなかったのだから、「ソウル・エキスプレスのディーン・ファレルが電子版で報じたところによると・・・」というクレジットをいれるやりかたがあった。情報の出所をクリアにする方法だ。あるいは、「タイロン・デイヴィスに死去説」などとも書けた。情報が不確かなときに、時々使われる方法だ。悔やまれるところではある。 14日は夕方BBSに誤報かもしれない、という懸念を書いたが、15日になってBBSにtanouxさんの誤報の書き込みがあり、この件が誤報ということがわかった。 http://216.127.80.118/~admin27/adf/messages/2/10906.html?1095217476 このスレッドを見ると、一番上には12日付けでHeikkiさんがデイヴィス死去の確認を求めている。おそらく彼女も、第一報を聞いて、一応確認を取ろうとしたのだろう。ところが、なかなか確認がなされない。そして、結局、これは誤報ではないかということになり、12日(日曜)午後1時46分(日本時間13日月曜午前2時~5時46分の間=時刻がアメリカのどの時間帯か不明)にdonさんの「訂正」の書き込みがはいった。僕はこのBBSは、今回tanouxさんから聞いて初めて知ったので、これを読んだのはずっと後になってからだった。 いずれにせよ、情報は混乱したが、デイヴィスは亡くなっていない。ただし、心臓は悪いようなので、今後も予断は許さない状況かもしれない。 一報を流したディーンはまだ訂正のメールをポストしていない。たまりかねたのか、つい今しがた(日本時間15日午前3時ころ)別のメンバーがデイヴィスは死んでいないというメールを送っている。 現代はあるひとつのニュースがすぐにインターネットで世界に出回る。それだけに、ニュースの信憑性を確認することは、以前にも増して重要になっている。死亡のニュースに限らず、これからも充分気をつけてやっていこうと思う。 +++++ 一時、『タイロン・デイヴィス死去』を報じた9月14日付け、ソウル・サーチン・ダイアリーは事実と違うため、削除しました。同日付日記には別の記事(カサンドラ・ウィルソンのライヴ評)を掲載しました。

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The Sound Of An Indian-Ink Drawing: Casandra Wilson Live At BN

水墨画。 本当に独特の時間軸を持ったシンガーだ。しかもその軸はぶれることがない。軸がぶれない、しっかりしたアーティストは、何が起ころうともサヴァイヴしていく。浮ついたところがなく、地に足がしっかり着いているアーティストだ。 彼女の歌から広がる世界は、まさにモノトーンの水墨画のような世界。原色が何色も色塗られるという雰囲気ではない。白と黒、そして、あるとすれば白と黒の間のグレイ。そうした色彩で、物語が彩られる。これはなかなかできることではない。 ドラムス、ギター、ベース、ピアノ、そしてハーモニカにカサンドラという組合せ。この日は最終日ということからか、セカンドが急に満席になった、という。たった一日で100人くらいの予約が入ったそうだ。そのため、立ち見まで出た。 スティングの「フラジャイル」を聴くと、彼女の楽曲の咀嚼度(そしゃくど)が窺(うかが)える。メロディーを、そして、歌詞の単語ひとつひとつを完璧に自分のものにしている。ここまで自分のものに消化すると、その曲がスティングのものではなく、あたかもカサンドラが書いた曲ではないかとさえ錯覚してしまう。 彼女の歌を聴いているとその世界にどんどん吸い込まれるのだが、曲が全部単調で短調なものが多いため、ふと隙を見せると睡魔に襲われることがある。こちらも、体調全快で臨まないと勝負に負けてしまうのだ。(笑)  カサンドラが途中で舞台をはけるときに彼女の足元が見えた。彼女も裸足で歩いていた。地にしっかり足が着いているのだ。 それにしても、彼女の声は太く、低く、魅力的。音で聴く水墨画、というコンセプトはカサンドラの特許だ。ブルーノートがブラックノートになった夜。 ブルーノート東京のカサンドラのページhttp://www.bluenote.co.jp/art/20040906.html ブルーノートレコードのカサンドラのページ(英語)http://www.bluenote.com/artistpage.asp?ArtistID=3273 (2004年9月12日・日曜セカンド・東京ブルーノート=カサンドラ・ウィルソン・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>Wilson, Casandra

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タイロン・デイヴィス死去は、誤報

タイロン・デイヴィス死去は、誤報 14日付け本日記で一時お伝えしたタイロン・デイヴィス死去のニュースは誤報でした。おわびして訂正し、当該のニュースを削除します。14日付けの日記が空きますので、12日に行われたカサンドラ・ウィルソンのライヴ評を掲載します。

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Donny Hathaway On Video:

動画。 ダニー・ハザウェイの映像を入手しました。ニューヨークの友人に頼んでいた物がやっときた。ひとつは、ロバータ・フラックとのデュエットで、いろいろ歌っているもの。ひょっとして海賊版などで出回っているものと同じかな。これは、さすがに画像が悪くて、なかなか厳しいものがある。資料として覚悟を決めて見るレヴェル。15分くらい。 次がフィリップ・ウィルソン・ショウという70年代にけっこう人気があった人のトーク番組に出たときの映像。これはきれいなので、「ソウル・サーチン・トーキング」でご紹介できるのではないかと思っている。このフィリップ・ウィルソン・ショウは、先日アメリカのケーブルテレビで放送された。そのエアチェックものかもしれない。 ここでは、「プット・ユア・ハンド・イン・ア・ハンド」をキーボードの弾き語りで歌う。バックにベースとドラムスの人も見える。 元々71年、オーシャンというグループでポップチャート2位まで行った大ヒット曲。しかし、完璧にダニー節になっている。ダニーのアルバムでは、71年の『ダニー・ハザウェイ』に収録されている。 そして、もうひとつが、6月に発売されたアルバム『ディーズ・ソングス・フォー・ユー、ライヴ』用のニュース素材。何人かの人たちが、ダニーのことを一言二言しゃべっているのをまとめたもの。アリシア・キーズの「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」がほんの少し流れる。 ダニーの動く映像を見たのは、僕はこれが初めてなので、けっこう感銘を受けた。

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Coupons: The Sweetest Temptation

誘惑。 先週から毎週土曜日昼すぎに、渋谷のスペイン坂にいくことになった。『シェル・サウンド・イグニッション』という番組立会いのためなのだが、その帰りに例えばタワーレコードなんてところに立ち寄ってしまうと、これが大変。基本的に、CDショップ、本屋の類は、見て見ぬふりをしているのだが・・・。 今、CDをヴィニールケースにいれて収納しようかということが大きな課題で、いろいろ考えているところなのだが、実に迷う。そこで、とりあえず、そのヴィニールケースをお試しで50枚ほど買いに行った。これは業界人の間ではかなり有名なフラッシュディスク・ランチのもの。もうひとつ、岐阜のほうの会社のものをサンプルで取り寄せた。さて、どうするか。それを使っている人たちの意見をいろいろ聞いている。 で、そのまま7階にあがり、タワーブックスへ。知らぬ間に、いろいろとブラック系のバイオ本がでている。あまりにたくさんあって、全部欲しくなってしまうので、ここはじっとがまん。(笑) ゆっくりアマゾンあたりで、リサーチしなおすことにする。 ちょっと気になったところで、カーティス・メイフィールドの自伝があった。これは知らなかった。マストアイテムかな。あと、レイ・チャールズのデイヴィッド・リッツのものが、表紙が変わっていた。版を重ねているのだろう。同じくレイ・チャールズのもので、前、デイヴィッドが話していたマイケル・リンドンが書いたものがあった。他に、チャカ・カーン、デスチャ、アリーヤまであった。最近は、本当にすぐに本がでるものだ。 いくつか雑誌を購入。昔は、気になる記事があったら、かたっぱしから買っていたが、さすがに最近は吟味するようになった。(笑) それと、ウエッブで読める場合があるし。読みたい2ページの記事のために1000円以上払うのは、最近はちょっと抵抗感ありだ。(笑) そんな中で「Sampling-Love」と「Re: Sampling-Love」という本は即買いした。これは、あるアーティストのその楽曲が、誰によってサンプリングされているか、というものと、その逆にあるアーティストのその楽曲で何がサンプリングされているかをABC順にしたもの。かなり便利。ちゃんとした出版社の名前や出版コードもないので、自主制作の本なのかな。1冊2415円。166ページの本。コピーしたら、800円くらいですんじゃうんだけどね。(笑) ま、かなり割高の本ではありますが、この労力に対して、大きな拍手だ。 レジに行ったら、「今3000円以上お買い上げになると、この2000円ごとに200円の割引になるクーポンを差し上げていますので、一度、3000円のところでレジをしめて、これを差し上げますから、この分(買ったもので、未精算分)はそのディスカウントをお使いください」といわれた。ナイス! なサーヴィス。そして、二度目のレジ締めで、都合6000円を超え、600円割引。再び3000円を超えたので、またクーポンをもらった。(笑) このままで行くと、どんどんクーポンばっかり貯まるんじゃないか。ただし、これは10月末日まで。う~~む、そんなに来させないでくれ。(笑)  クーポン、それは甘い誘惑・・・。

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JB Meets MGs: The Roots Live At Duo

集中。 本当に音楽好きなんだな、このアミールという男は、と思わせられますね。ルーツの2003年12月以来、9ヶ月ぶりの来日。とにかくよく来るという印象。 http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031204.html 今回の会場は、渋谷のデュオ(DUO)。金曜のせいか、動員をかけたせいか、一応座席は取り外してスタンディングで満員になっていた。バンドは、ドラム、ギター、ギター、ベース、パーカッション、キーボード、MCの7人。リーダー格のアミール(クエスト・ラヴ)は、ずっとドラムを叩く。あいかわらずこのドラムは実にかっこいい。このすっきりしたドラムは超魅力的。 やはり、生バンドによる演奏は、心地良い。しかし、後半例えば、ドラムスとギターのかけあいや、ドラムスとパーカッションのかけあいなどがあるのだが、これが長い。音楽好きのミュージシャンたちが陥りやすいある種の罠にはまっている。 彼らは音楽が好きであるだけに、どんどん、音、楽器に集中していき、その音の世界に入り込んでしまう。そのため、時として観客の存在を忘れる。ある意味で観客を置いてきぼりにしてしまうのだ。それがいい時もあれば、つまらなくなる時もある。これは両刃の剣。 つまり、観客を楽しませる、観客に見せるということを忘れてしまう。もちろん、ミュージシャンの中には、観客なんて関係ない、おれたちがやる音を音楽を聴いてくれて、それで気に入ってくれればいい、気に入らなければ帰ればいい、と思う音楽家もいるだろう。それはそれで別にかまわない。ただ、彼らはひじょうにいいミュージシャンなので、もうちょっとだけエンタテインすることに意識を傾けてもらえると嬉しい。 最後、おそらく「シード」かと思うが(確信はなし)、これはJBミーツMGズという感じでめちゃくちゃかっこよかった。ジェームス・ブラウンのファンクとメンフィスのブッカーT&MGズのあのオルガンがかもしだすファンクが見事に融合していた。 (2004年9月10日・金曜、渋谷デュオ・ミュージック・エクスチェンジ(DUO)、ザ・ルーツ・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>The Roots/2004.09.10

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MACHIGAINAI: Ai Live At Ax

マチガイナイ。 ライヴステージのバック一面に電飾があった。そこには、英文字でMACHIGAINAI。まちがいない! あのデフジャムのヒップホップ、ソウルシンガー、アイがよく口にする言葉だ。この電飾が実にいろいろな文字を出す。全文字を出すとMACHIGAINAIだが、その中でAIだけを映し出すということも可能だ。例えば、最初のうちは、もったいぶって、AIという文字(3組できる)だけを出していて、徐々に全文字を出すなんていう演出をしたら、もっとかっこいい。 さて、今回のライヴはダンサー2人、バックコーラス3人を含め、ドラム、ギター、ベース、キーボード2人、DJというフルバンド。いきなり、最近のヒット「EO(イオー)」からスタート。ダンスも、歌も一曲目から全開だ。一階は立錐の余地もないほど超満員。二階も立ち見がでている。観客は20代前半の女性が圧倒的。8-2で女性という感じか。 途中たくさんのゲストプレイヤーが登場し、アイとのコラボレーションを見せる。中でも、僕はチャーのギターが印象に残った。エレキとアコースティックの2曲を弾いたが、どちらもよかった。なんと言えばいいのだろうか。彼はただのギタリストではないということが、ほんの数音でわかった。僕はずっと彼をロックのギタリストだと思っていたが、この日は2曲ともにものすごくグルーヴ感を感じ、これはかなりのサプライズだった。それにしてもこれだけのゲストを迎え入れられるアイはたいしたものだ。盛りだくさんのライヴだ。 歌も、ダンスもマチガイナイ。全体的にコンパクトにまとまって、密度が濃くなってきているように思う。アンコールを終え、客電がついても観客の興奮が収まらず、しばらくして、アイが出てきて、キーボードで少し弾き語りをした。「最終宣告」だ。その姿はちょっとアリシア・キーズはいってたぜ。途中からバンドメンバーも参加し、アイは歌に専念したが、あの形はもっとこれからやればいいのではないだろうか。 なんと、10月5日、同じくAXで追加公演が決まったという。アイ人気、マチガイナイ。 (2004年9月9日木曜、AI(アイ)ライヴ=渋谷AX(アックス)) ENT>MUSIC>LIVE>Ai>2004/9/9

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Crazy Love: Van Morrison Songs Sung By Many Acts

狂愛。 ちょっと「クレイジー・ラヴ」の話がBBSででていたので、この曲について書きましょう。 これは、ヴァン・モリソンというアイルランド共和国のベルファースト出身のシンガー/ソングライターが70年に書いた作品なんですね。モリソンは1945年8月31日生まれ。本名がジョージ・アイヴァン(イワン?)・モリソン、今59歳ですね。60年代にゼムというグループに在籍し、その頃「グロリア」というヒットを放っています。その後ソロになりました。そして、ヴァン・モリソンは、やはりブルー・アイド・ソウルのシンガーのひとりとして捉えられています。ちなみに、ベルファーストは、アイルランドの独立を主張する過激派IRAの拠点のあるところです。 アメリカでは70年3月にでた彼の2枚目のアルバム『ムーンダンス』に収録されています。このアルバムは、彼の30枚以上あるアルバムの中で当時300万枚以上売れる大ヒットとなった彼の最大のベストセラーです。また、「クレイジー・ラヴ」はシングル「カム・ラニング」のB面にも収録されていました。 最近では、ブライアン・マクナイトのカヴァーがひじょうにいい感じでした。これは映画『ジェイソンズ・リリック』(94年)にも収録されていた作品。ほかにも、ブラック系では、エディー・フロイド、アイズレイ・ブラザース、マホガニー、エスター・フィリップス、そして、アーロン・ネヴィルも映画『フェノメノン』で録音しています。ポップ系では、リタ・クーリッジ、ブライアン・フェリー、ジャスティン、ジェシー・デイヴィスなど。(情報提供、ウッチーさん、感謝) アーロンのヴァージョンには、ザ・バンドのロビー・ロバートソンのギターがはいってるんですね。 歌詞はストレートなラヴソングです。「彼女は僕に、狂おしいほどの愛を与えてくれる」というもの。ブライアンのヴァージョンは、映画の中でものすごく効果的に使われていたように記憶しています。 Crazy Love I can hear her heartbeat from a thousand miles And the heavens open up every time she smiles And when I come to her that is where I belong And I’m running … Continue reading

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Fahrenheit 9/11: Objectivity Vs Subjectivity

主観。 話題の映画『華氏911』を見た。テレビなどで放送された映像と独自の突撃インタヴュー映像で構成されたアンチ共和党、アンチ・ブッシュ映画。ここまで主張がはっきりしていれば、痛快だ。 2000年の民主党大会に、スティーヴィーも出ていたんですね。ちらっと映っていました。かと思えば、ブリットニー・スピアーズが、ブッシュ支持のコメントをしゃべっていた。あれは、こういう映画の中で使われることを知ってのコメントだったのだろうか。それとも、どこかでインタヴューされたものが使われたのだろうか。ブリットニーには、ずいぶんとマイナスイメージになると思う。 やはり、突撃インタヴューはおもしろい。監督のマイケル・ムーアが、各議員にあなたの子供たちをイラクに送るための署名を集めている、といって近寄るシーンなどは、おもしろい。みんな自分の子供はイラクには送らないのに、他人はどんどん送る。 ほんとに、この映画を見ていると、ブッシュという男のストレートなアホさがよくでていて、この男にアメリカを任せておいて大丈夫か、と思わせられる。しかし、ブッシュ支持の者(共和党支持者)は、この映画を見ないだろうから、結局、どうなるんだろう。大統領選にどのような影響を与えるのだろう。ただ、どっちかに迷っている人がこの映画を見たら、きっと、民主党候補にいれることになるだろう。 仮にブッシュが負けたら、この映画のせいにするのだろうか。この映画の効果があったということになるのだろうか。 テレビのニュース映像をつなぎあわせるだけで、こういう「意図」を持った編集ができるのだ、という典型的な話だ。ドキュメンタリーに「客観性」など求めてはいけない、というひとつの例ともいえる。とはいうものの、ここまで主観的なドキュメンタリーというのも珍しい。 僕も個人的には、2000年の時点で、ゴア支持だったので、今回再選なんかされたらかなわないなあ、と思う。 ENT>MOVIE>Fahrenheit 9/11

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The Best Disco In Town Live: Live DVD

ディスコ。 アースの武道館が2日満員。そこでは、いろいろなグッズが売られていたが、いろんなチラシも撒かれていた。その中にあったのが、10月21日発売予定の『ザ・ベスト・ディスコ・イン・タウン・ライヴ』というヴィデオ。ライナーを書くために、一足先に見ている。日本では日本クラウンからの発売になる。 これは、昨年10月イギリス、ロンドンのウェンブリー・アリーナで行われたディスコアーティストを大集合させたイヴェントを収録したもの。登場するアーティストは、シック、タヴァーレス、アレキサンダー・オニール、シャラマー、ローズ・ロイス、リアル・シング、キッド・クレオール&ココナッツ。2枚組で、ライヴとインタヴューの模様がそれぞれに収録されている。 いやいやいや、このラインアップがすごい。タヴァーレスは昔来日したことがあったと思うが、リアル・シングとローズ・ロイスは動く姿を初めて見た。ディスク2ではリアル・シングがインタヴューも受けている。 リアル・シングといえば、76年、「ユー・トゥ・ミー・アー・エヴリシング」のポップ・ソウル大ヒットで有名。いまだにディスコなどでもかかるメロディアスな人気曲である。その後、ヒット曲もなかったので、まさか、いまだに歌っているとは予想できず、28年経って動く姿を拝めるとは思わなかった。 同様にローズ・ロイスもライヴは見たことがなかったので、これは貴重だ。しかし、よくまあ、これだけのラインアップを集めたものだ。メインとしては、やはりシックの部分が大きくフィーチャーされていて、シックのヒット、および、ナイル・ロジャースらのプロデュース作品などが次々と歌われる。 これからは、どんどんこういうタイプの映像がDVD化されていくのだろう。需要は、かなりあると思う。(笑) なお、このイヴェントは昨年大好評を得たということで、今年の10月9日も同じ場所で予定されている。ウェンブリーの観客収容数は約1万3000人である。 The Best Disco In Town: Live Film Released:2003 Film Country:United Kingdom Director:Mikey Craig Starring: ChicNiles RodgersTavaresShalamarAlexander O’NealRose RoyceThe Real ThingKid Creole and the Coconuts ENT>MUSIC>DVD>Best Disco In Town

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Two Places At The Same Time: Budoukan Or Yokosuka

迷い。 先週金曜は、東京は武道館でアース・ウィンド&ファイアーのライヴ、一方横須賀でアワ・ブラザー、DJオッシー&マーヴィンのディスコ・イヴェントがダブっていた。これは本来だったら、義理堅い僕としては両方を見に行かねばならぬ。しかし、同時に二ヶ所には行けない。I can’t be two places at the same time (同時に二ヶ所にはいることはできない) そこで、じっくり天秤にかけ、考えた。 アースかDJオッシーのイヴェントか。それが問題だ・・・。アースは、武道館。うちから、2-30分。横須賀は1時間半はかかる。アースは、モーリス・ホワイトが「最後のライヴ」とか宣伝されている。(僕は、エンタテインメント業界の枕詞『最後の』は信じていないが・・・) DJオッシーのイヴェントは、これからも毎月のようにあるだろう。アースは前回は2002年11月、約2年ぶり。オッシーは7月、一月ちょい前。う~~ん、レア度はアースだな。横須賀のミラーボールと、武道館の日の丸・・・。どちらも、「ブギワン」(武道館は「武技腕」か)「セプテンバー」が流れるであろう。 それぞれに、魅力はある。ということで、三日三晩熟考の結果、横須賀ではなく、武道館のアースに行くことにした。武道館ライヴの様子は、既に日記に書いた通りである。ところが、昨日、マーヴィンとオッシーに顔を合わせると、二人に前後を囲まれ、「なんで、横須賀にこなかったんだ」と胸ぐらを掴まれんばかりの剣幕である。「あ、あ、アースをとったんで・・・」と小さくなりながら言うと、「非国民」と一喝。肩身が狭くなりました。ハイ。 閑話休題。昨日の『ソウル・ブレンズ』のゲストは日本が誇るファンクグループ、ソイソウルからリードシンガー、ズーコちゃんとキーボードのフィリップ・ウーさん。ソイソウルはなんどもライヴを見て、ウーさんとも何度か顔をあわせ、彼のソロライヴもモーションブルーで見ている。我々ソウルファンからすれば、なんと言っても、サンフランシスコのあのファンク・グループ、メイズ・フィーチャリング・フランキー・ビヴァリーのキーボード奏者ということでも注目の人物だ。 そして、彼に「あなたのアルバムを持ってますよ」みたいなことを言った。すると、彼は「まあ、いろいろあるからね」。「いや、あなたのソロ。80年代の後半にでたやつ」 「う~~ん、ソロはまだ出していない」という。すると、横でズーコが「知らないうちに出されてるんじゃないの?(笑)」とチャチャをいれる。まあ、その話はそこで立ち消えになったのだが、彼らが帰った後に、ちょっと気になって調べたら、なんと僕が持っていたのは、ゲイリー・ウーという人のアルバムだった。(笑) 大勘違いシリーズです。僕は、ウーという名と、東洋系の人ということで、どうやらずっとゲイリーさんとフィリップさんをごっちゃにしていたみたいだ。すいません。この前のアース・ウィンド&ファイターズとアース・ウィンド&ファイバーとの混同に続いて、このていたらく。 ところで、最初に横須賀か武道館か、迷ったって書きましたが、正直に告白すると、ほんとは違うんです。ずいぶん前にアースに行くつもりでチケット入手してました。後から横須賀のことを知ったので、最初から行けなかったのでした。ま、こういう時のテーマ曲がレイ・パーカーの「トゥ・プレイセス・アット・ザ・セイム・タイム」ですね。

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After The Rain Has Gone: EWF Live At Budoukan

大雨。 超満員の武道館。日の丸の下、客電が落ちると、歓声があがり、ペンライトがあちこちでゆらゆら動く。徐々に空気が暑くなってくる。暗闇の中、バンドメンバーが次々とステージに登場し、一瞬だけ「フォール・イン・ラヴ・ウィズ・ミー」をやっていきなり「ブギー・ワンダーランド」からショウはスタート。さらに、たたみかけるように「システム・オブ・サヴァイヴァル」に続き、ここでモーリスが登場。この日、モーリスは「ジュピター」さらに最近車のCMでも知られる「ゲットアウェイ」までステージにいた。全開で、ずっと立ちっぱなし。 モーリスは一度「サーパンティン・ファイアー」で引いた後、すぐに次の「カリンバ・ストーリー」で戻ってくる。前日より少し長くステージにいることになる。そして、「エヴィル」「ガット・ゲット・・・」にもモーリスはいた。 モーリスはその後、「セプテンバー」から登場。ここではこの日、テレビ番組で募集していた一般ガールズ約20名をステージにあげ、演奏とともに彼女たちを躍らせた。そして、モーリスは最後までいたのだが、「セプテンバー」の歌詞を途中で忘れたりするのは愛嬌か。 昨日、存在を知らされた女性バックコーラス、確かに「アフター・ザ・ラヴ・・・」「レッツ・グルーヴ」などでバックを歌っていた。 「ガット・トゥ・ゲット・・・」「リーズンズ」などでギターソロを聴かせる白人ギタリスト、ヴァディームはロシア人らしい。 「ファンタジー」への導入部分のキーボードソロは、長くて退屈だ。このショウの唯一の中だるみするところ。ここはカットするか、1分程度にまとめたほうがいいだろう。 「レッツ・グルーヴ」から「マイティー・マイティー」にメドレーで続き、一度舞台をおりて、アンコールで「ザッツ・ザ・ウェイ・・・」という流れは、完璧だ。 年齢層、確かに高かったが、20代と思われる人たちも多数いたように見受けられた。 あっという間の1時間40分を過ごし、外に出ようとすると、ものすごい雨だった。傘がなかったので、少し小ぶりになるまで、待たなければならなかった。 Setlist セットリストEarth Wind & Fire; Live At Budoukan; 09/04/2004show started 17.11 (曲目後のMauriceは、モーリスがステージにでて参加した作品) 01. Fall In Love With Me02. Boogie Wonderland03. System Of Survival (Maurice)04. Jupiter (Maurice)05. Getaway (Maurice)06. Serpentine Fire07. … Continue reading

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Earth Wind & Fire: Set The Budokan On The Fire

百戦錬磨。 2002年11月以来、約1年10ヶ月ぶり、通算10度目の来日になるアース。思うことはいろいろある。しかし、やはり強力だなあ、ということにかわりはない。もちろん、全盛期と比べてしまえば劣るところもあるだろうが、現状、これだけのライヴをできるバンド、アーティストはほんの一握りだ。そして、なによりこの武道館が2日間売り切れになっているところがすばらしい。武道館、北側を除いて、ステージのほぼ真横まで客が入っている。ここまでいっぱいになっている武道館を久しぶりに見た。 例えば、ショウの構成、流れなどはやはり、今でも数をこなしているだけに、実に無駄なくたいへんよくできている。これだけの演奏クオリティーで観客をエンタテインしてくれれば、まったく問題はない。緩急のつけかたもたいしたもの。 ドラム、ベース(ヴァーディン)、ギター二人、キーボード、パーカッション二人、ホーンセクション三人、モーリスにフィリップ、ラルフ・ジョンソン。そして、もうひとり、ステージ裏でバックコーラスとしてシャーメーン・カズンズという人物が紹介された。(メンバーリストは下記参照) この女性シンガーの役割はなんだろう。フィリップ・ベイリーが担当する部分の補佐だろうか。ちょっとどこがどうかかわっているのか、正確には確認できなかった。もう一度、じっくり見てこよう。そして、もうひとつ、前回まで来日していたギターのシェルドン・レイノルズがいなかった。これはもうやめたのかな。それとも今回だけか。 圧巻は、オープニングのところ。10分もしないうちに、5曲をいきなりメドレーでたたみかけてくる。もっと聴きたいと思うところを、さっと次へ行く。このあたり、百戦錬磨のライヴバンドだ。3曲目「システム・オブ・サヴァイヴァル」で、御大モーリス・ホワイト登場! 「ジュピター」を歌い、いったん舞台を降りる。結局、モーリスの登場個所は3箇所。(下記セットリストを参照)  まあ、これをどう捉えるかはいろいろあるだろうが、まあ、この武道館にモーリスが出てきたという点だけでも評価したいところ。とはいうものの、全編ヒット曲ばかり続くので、すべてが見ものともいえる。 例えば、野球の往年の選手が集まったモルツチームが野球をすれば、お客さんは集まる。江夏が投げ、掛布が守り、王が打てば、盛り上がる。それはかつての栄光の選手を今、愛を持って見守ることができるから、楽しめるのだろう。このアースもそんな感じだ。しかも、アースの場合、まだまだそこらへんのライヴのできない若手と比べれば、はるかに現役バリバリだ。やはり、ライヴたたき上げのバンドは、強力だということだ。 『ポーギー・アンド・ベス』がミュージカルの必修科目なら、ブラック・ライヴ・バンドの必修科目、基本、定番がこのアースのライヴだ。 +++++ 2002年11月、ライヴ評。 http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200211/diary20021129.html 今回のメンバー Maurice White / Vocal/KalimbaPhilip Bailey / Vocal/PercussionVerdine White / BassRalph Johnson / Vocal/Percussion Myron McKinley / Musical directorJohn Paris / Drums Benjamin David Whitworth / Vocals/PercussionVadim Zilbershetein / GuitarsGregory … Continue reading

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Porgy & Bess: The Gershwins’ Masterpiece

必修科目。 僕はそれほどミュージカルというものの熱心なファンではない。来日するミュージカルをすべて網羅して見るということもない。基本的なスタンスは、タモリと同じである。(笑) とはいうものの、例えば、そのミュージカルの中の音楽の部分だけを楽しむという方法もある。あるいは、ダンスが主体のものであれば、そのダンスパフォーマンスを楽しむことだってできる。そして、また多くのソウルシンガーやスタンダードとなった名曲を輩出してきたブラック系ミュージカルとなると、これは一度は見ておいたほうがいいだろう。 さて、その作品とはジョージ・ガーシュインの『ポーギー・アンド・ベス』だ。なんとなく名前は知っていたが、本物のミュージカルを見るのは初めてだった。まず第一印象は、これはミュージカルというより、オペラのようなものではないか、ということ。それと、全編ほとんど黒人シンガーのものながら、これを作ったのは白人のガーシュインであるというところにも、ひじょうに興味を持った。今回来日しているのは、2003年からのニューヨーク・ヴァージョン。すべてオリジナルキャストである。しかも主演役はトリプルキャストで用意されている。つまり主演を演じる役者が3人いて、順番に日によって変わるということだ。 さて、この『ポーギー・アンド・ベス』は、アメリカのミュージカル史上でも最高傑作のひとつと呼ばれる作品で、なんと初演は1935年だという。もう70年前の話だ。しかも、ガーシュインはこの作品を最初、オペラにしようと思ったそうだ。なるほど、だから、これほどオペラっぽいのか。しかも、1957年にはシドニー・ポワティエとドロシー・ダンドリッジというアメリカを代表する黒人男優女優によって映画化されていた。 舞台は田舎の小さな港町。そこに繰り広げられる人々の悲喜劇だ。主人公ポーギーは足が不自由な男。ベスは美しい女性。しかし彼女のボーイフレンド、クラウンがギャンブルのいさかいから人を殺してしまい逃亡する。一緒にいたベスは助けを求めるが、その時ポギーしか助けてくれなかった。そこからポーギーとベスに愛が芽生えるのだが・・・。 ストーリーもしっかり練られていて、一幕と二幕に分かれ、休憩をはさんで3時間10分程度。かなり長い。しかし、20人を超える出演者が勢ぞろいすると圧巻だ。すっかりスタンダードとなっている「サマータイム」は、冒頭に流れているのか。こんなオペラチックな歌い方をされていたのか。「アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー」は、こういうシーンで歌われたのか。なるほど、というシーンがいくつもあった。 この『ポーギー・アンド・ベス』などは、ミュージカルの基本というか、エンタテインメントの基礎というか、必修科目というか、そういうもののように感じた。だから楽しむという以前に「お勉強しに行く」という雰囲気だ。 ミュージカルは、字幕がつくのだが、右と左の端すぎて、なかなか読みづらい。パンフレットでさっと予習していないと字幕を追いかけるだけになってしまう。正直に言って、僕はまだまだ内容を充分理解したとは言えない。よってこの感想文は、感想文の前段階の感想文あたりだ。もう一度見れば、もう少しまともなことが書けるかもしれない。 ただ、こういうものが70年もの間、徐々に形は変われど演じ続けられているところが、すごいと思った。子供の頃からこんな本物を見せられていたら、そうした子供たちの「音楽力」はぐんと上がるのだろうな、とも思った。プログラムで知ったもうひとつの情報。ジョージ・ガーシュインは38歳の若さで亡くなっていた。 ポーギー&ベス日本のサイトhttp://www.porgy-bess.com/ ポーギー・アンド・ベス 9月1日(水)から9月9日(木)まで渋谷・文化村オーチャードホール9月11日、12日、びわ湖ホール (2004年9月2日木、渋谷・文化村オーチャードホール=ミュージカル『ポーギー・アンド・ベス』) ENT>MUSIC>MUSICAL>Porgy & Bess

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After 13 Long Years, Back Where You Belong

内緒。 しかし、不思議なことは起こるものである。今日、『ミッドナイト・ラヴ』のソウルバー取材のために、とある店に赴いた。マーチンさんも店の名前は知らないので初めて行くという。 そして車を駐車場にいれ、その店の前に来たところでマネージャーのA氏、「あれ、ここ・・・?」とマーチンさんと話をしている。な、な、なんと、今から十年以上前、マーチンさんが何度も封印していると語っているVシネマ『ザップ』の撮影で来たことがある、というのだ!  元町のコンズコーナーだ。僕はここに90年くらいだったか、一時期よく行っていた。当時はまったく無名だったメロディー・セクストンがここで毎日歌っていて、聴きに行った。その時、ピアノを弾いていたのがケイリブである。で、このオウナー、今さんとも知己を得て、今回の番組登場を願ったわけである。僕も2-3年ぶりだったが、マーチンさんはおそらく13年ぶりくらいか。 コンズコーナーは二階にあるのだが、その階段のあたりで、かなり確信を持ち、中に入って置いてあるピアノを見て、絶対だと思った、という。 『ザップ』の話題はもう話さない、と言っていたにもかかわらず、再び、ゲームが振り出しに戻るように、『ザップ』のロケ現場に来てしまう。というところが、運命的というか。ちなみに、マーチンさん、ピアノの弾き語りの役で登場したそうだが、手元を撮影するというので、かなり困ったそうだ。 取材が終わり、みんなで記念撮影の時に、ピアノの前に座ったマーチン。今日は帽子をかぶっていたので、ダニー・ハザウェイっぽかった。 問題はファンキースタッフは誰もこの『ザップ』を見たことないのだ。(笑) あれだけ話題になり、本人が絶対に二度とやらないと断言しているその作品を。 そこで、マネジャーA氏に「ないしょで、ビデオ貸して~~」と頼んどいた。「ないしょ~~ですよ~~。今度持ってきます~~」とそっと、耳元でささやいてくれた。ふふふ。 一度来たところには、いつか必ず戻るものなのだろう。 (この模様は9月18日土曜日深夜25時30分から『ミッドナイト・ラヴ』=F横浜84.7=で放送されます)

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Pride Of Lifetime: To Sing With Brother Ray

誇り。 レイ・チャールズがゴスペルクワイアーとともにクリスマスソングを歌うライヴのヴィデオが、DVDとして発売される。アメリカでは昨年10月に発売されているもので、タイトルは『レイ・チャールズ・セレブレーツ・ゴスペル・クリスマス』というもの。日本では10月20日にコロンビアからリリースされる。 アメリカ盤はこちら。http://excaliburfilms.com/GeneralDVD/129503D1+Ray+Charles+Celebrates+a+Gospel+Christmas+with+the+Voices+of+Jubilation+dvd.htm http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B0000A2ZT7/qid=1093979582/sr=8-3/ref=sr_8_xs_ap_i3_xgl74/103-0388092-2847009?v=glance&s=dvd&n=507846 これは、2002年12月5日にウィスコンシン州グリーン・ベイという街のレッシュ・センターというところで行われたクリスマス・ゴスペル・ライヴで、そこにハイライトのゲストとしてレイ・チャールズが登場した。ここに登場するクワイアーは、ニュージャージーのヴォイセス・オブ・ジュビレーション・クワイアーのほか、地元のクワイアーなど。このヴォイセスたちをはじめとするクワイアーたちがものすごい。 ニュージャージーのヴォイセスたちは、クワイアーの中でもかなり有名なようで、メンバーは600人を超すという。ここには、その中から精鋭70名ほどが参加。このほかに、地元のクワイアーなども参加し、最後のフィナーレでは200人近いコーラスがステージにあがる。 先日、亀有でヴォイセス・オブ・ジューダのゴスペル・クワイアー(2004年8月26日付け日記)を見て圧倒されたところだったが、このジュビレーション・クワイアーもすごい。おなじみのクリスマスソングが次々とでてきて、曲によってはソロで歌われるのだが、ほんと、みんなうまいし、表現力が豊かだ。 圧巻は、レイ・チャールズが彼の十八番「アメリカ・ザ・ビューティフル」を歌うところ。全クワイアーが彼の後ろに立ち、コーラスをつける。ヴィデオで見ていても鳥肌が立つ。ここで歌った200人(さすがに正確には人数は数えていませんが)は、みんな胸に「私は、レイ・チャールズとともに歌ったのよ」「オレはレイ・チャールズと一緒のステージに上がったんだ」という思いを秘めたことだろう。きっと、彼らにとって一生の誇りになったに違いない。 2002年12月なので、彼が亡くなる1年半前だ。レイはこの後もライヴ活動を続け2003年に1万回目のライヴを行い、その後ライヴ生活50余年で初めてツアーをキャンセルする。 話は、変わるが、この秋全米で公開されるレイ・チャールズの自伝映画『レイ、アンチェイン・マイ・ハート』の予告編ができている。 http://www.raymovie.com/ 主演ジェイミー・フォックスが、実にレイそっくりだ。日本での公開は、現時点では2005年下半期ということになっている。アメリカでのヒット状況によっては、前倒しも可能性がある、という。これは、ソウル・ファン、レイ・チャールズ・ファンには相当楽しみな一本になりそうである。 ENT>MUSIC>DVD>Charles, Ray

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