February 06, 2007

India.Arie Live: Was Filled With Airy India's Air

【インディアの風が会場に吹く~インディア.アリー・ライヴ】

リスペクト。

暗転し、ミュージシャンたちが位置についた。音が出るかと思ったら、なんと流れてきたのはスティーヴィー・ワンダーのCDから「ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」。これを2分ほど聴かせてからおもむろにバンド演奏が開始。インディア、スティーヴィーへのリスペクトの表明。

オープニングはオレンジ色のターバンのようなものを身体全体に巻き、登場するとそれを取り、白のドレスに。さらに、その羽織っていた白のドレスを脱ぐと、ジーンズにオレンジ色のTシャツが。新作アルバムの色彩と同じイメージでステージを飾った。

インディア.アリーの2002年10月以来4年4ヶ月ぶり2回目の来日ライヴ。昨年リリースしたアルバム『テスティモニー』もなかなか好評で、その中からの作品を多く歌った。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、コーラス3人という布陣。サウンドもしっかりしたひじょうにいいバンドだ。なによりインディアの声がしっかり通っていて見事。

前回の時よりもさらに、ミュージシャン・ミュージシャンして、貫禄もつきスケールも大きくなったという印象が強かった。自由自在に自分自身の言葉によるリアル・ミュージックを、仲間のミュージシャンたちと奏でることができている。かちっと決まったセットリストだけでなく、その場でインスパイアーされ、ぱっと歌を歌ったり、スポンテニアスな雰囲気で曲をできるところがミュージシャンらしくていい。それも、スティーヴィー・ワンダーのように、ごく自然にいろいろな曲がでてくる。自由なミュージシャンという意味では、スティーヴィーやプリンスをも思わせた。

今回のライヴは、新作『テスティモーニー』のリリースを受け、人生と人間関係の証言(Testimony)を元にしたストーリー仕立てになっていたようだ。そのあたりについてもよくしゃべるので、これだけ話すなら通訳がいたほうがいいのではと感じた。

「私は南アフリカを訪ねました。そこでネルソン・マンデラと会うことが出来ました。一対一で会って、彼は『許す』ということを語りました。30年以上にもわたって監禁されていたにもかかわらず、彼はそれを『許し』たのです。私なんてささいなことに怒ってしまうのにね。そこで、帰りの飛行機でそのことにインスパイアーされた書いた曲がこれです。『ウィングス・オブ・フォーギヴネス』」 

驚いたのは、インディアが話すことを観客がかなり理解していること。もう一点、何曲かでインディアの曲を、観客が歌詞をしっかり歌っていた点。相当聴きこんでないと、あそこまでは歌えない。観客があれだけインディアの曲を歌うことにも感心した。彼女は素晴らしいファンを持っている。CDもいいが、ライヴもいいアーティスト、そして観客もいいアーティスト。

インディアの歌は、ゆったりしたもの、ミディアム調のものが多い。そこで彼女のライヴはゆったりと進行し、その回りにはひじょうに独特な時間の流れが生まれた。もちろん、ちょっとしたアップテンポの歌でコーラスたちと振りをつけたものもあったが、エアリーな時が流れる。

いくつもサプライズがあった。インディアの母がステージに登場して、「サマータイム」を歌った。一見40代にしか思えなかった。それから、シンディー・ロウパーの「トゥルー・カラーズ」のところで、観客にマイクを差し出したところ、ひとりのアフリカン・アメリカンの女性が歌った。とてもうまく、観客もインディア本人も大変驚いていた。これは受けた。

ライヴ後にたまたま彼女と少しだけ話す機会があった。彼女の名はビアンカ・テイラー。ゴスペルを歌っているシンガーで、日本に来て7ヶ月だという。普段はジャズなどを歌っているという。今度、見に行ってみよう。

さて、最後にインディアはメンバー全員を紹介して、自分の番になったところ、「私は、スティーヴィー・ワンダー!!」と言って全員と並んでお辞儀した。う~~む、スティーヴィーに始まり、スティーヴィーに終わったライヴ。(笑) インディア、スティーヴィーへのリスペクトの表明again。あと10日遅く来れば、スティーヴィーのステージに上がれただろうに。

■過去記事

インディア.アリー・ライヴ
『トラヴェラーズ・クロッシング(旅人達の交差点)』
【2002年10月3日木曜・赤坂ブリッツ】
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/india20021003.html

2002/10/09 (Wed)
India.Arie & Gandhi Family
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200210/diary20021009.html

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4 これを聴け!


■セットリスト インディア・アリー インディア.アリー

Setlist; India.Arie @ Shibuya AX, February 5th, 2007
[transcribed by yoshioka.masaharu aka the soul searcher]

show started 19:57
00. You're The Sunshine Of My Life (Stevie Wonder's CD)
01. Intro: I Am Not My Hair
02. This Too Shall Pass ~ Ooh Child (Five Stairsteps)
03. These Eyes
04. Private Party (A riff of "Happy Birthday")
--. A Part Of Martin Luther King Speech
05. There's Hope
06. Wings Of Forgiveness
07. I Choose
08. Good Mourning
09. Heart Of The Matter
10. Interested
11. Talk To Her
--. A Riff of "I Love You"
12. True Colors (Cindy Lauper) (Bianca Taylor from audience)
13. Truth
14. [Acoustic Set:14-16] Crazy (Gnarls Barkley)
15. Back To The Middle
16. Summertime (Featuring India's mother) (standard song)
17. Strength, Courage & Wisdom
18. Video
19. Tell Me Something Good (Rufus featuring Chaka Kahn)
20. Brownskin
21. Ready For Love
show ended 21.36

(2007年2月5日月曜、渋谷アックスAX=インディア.アリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Arie, India.
2007-17

投稿者 yoshioka : 02:48 AM | コメント (0)