Melissa Manchester’s “A Mother’s Prayer”

祈り。

なぜかここ一週間くらいメリサ・マンチェスターの新作『ホエン・アイ・ルック・ダウン・ザ・ロード』を聴きこんできました。実はライナーノーツを頼まれたからなんですが。メリサは白人ながら、ニューヨーク生まれということもあってか、自然のうちにどこかソウル的なものを持っています。この類だと、キャロル・キングとか、ローラ・ニーロとかと同じタイプのシンガー・ソングライターという感じかな。

新作情報などは、こちら。↓
http://www.melissa-manchester.com/

82年の大ヒット「ユー・シュド・ヒア・ハウ・シー・トークス・アバウト・ユー」のプロデュースはかのアリフ・マーディンだった。アリフは最近ではノラ・ジョーンズですが、その昔はチャカ・カーンの一連の作品からビージーズ、そして、アレサ・フランクリンまで、なんでもヒットさせてしまう魔術師のごとくヒットメイカー。あの曲は、ディスコでもかかるほど、ソウルフルでした。それに、彼女の78年のトップ10ソング「ドント・クライ・アウト・ラウド」を最初にヒットさせたのは、モーメンツだったし。あまりヒットしなかったですが。

このアルバム、けっこういい曲がはいってるんですが、最後にボーナストラックで収録されている「ア・マザース・プレイヤー(母の祈り)」という曲がかなりしみじみきます。これは、1999年4月20日、アメリカ・コロラド州コロンバイン高校で起こった銃撃事件に衝撃を受けて作った作品。二人の高校生が13人の生徒・教師を銃で殺し、自殺した前代未聞の事件です。

メリサは当日、ロスの空港でこのニュースを知ります。ちょうどその時、ソングライターのパートナーであるカレンの住むナッシュヴィルへ向かうところでした。そこで、彼女はナッシュヴィルに着くやいなや、この曲を書き上げました。

「私が夢路につこうとするとき、神様、あなたは聴いてくれているはず。お願いすることは、私ではなく、私の子供たちのソウルが生き長らえるようにということ。あなたが万人に愛を降り注ぐように、私たちに愛の施し方を教えてください。これが母の祈りです」と歌います。

これをライヴでやると、かなりの人々が涙を見せるそうです。確かに、コロンバイン事件や911や、そうした事件があるときにこの曲は普遍的な力を持っていますね。

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