○ミント・コンディション・ライヴ

○Mint Condition Live At Billboard

【ミント・コンディション・ライヴ】
爆発。
「さあ、ステージにお迎えください、ミネアポリスズ・オウン~~、ミント・コンディッション!!」 シャウトするのはマネージャー氏。さっそうとバンドメンバーがステージにあがり、少し遅れてリード・シンガー、ストークリー・ウィリアムスがジャンプしながら駆け上がった。
ミネアポリス=ジャム&ルイス・コネクションのミント・コンディションの2006年6月以来、約2年1ヶ月ぶりの来日公演。ミント・コンディションは、いわゆるセルフ・コンテインド・グループ(自給自足グループ。すべて自分たちで曲も書き、演奏もして、歌も歌うグループのこと)だ。彼らはかつてジャム&ルイスのプロデュースで華々しくデビューしたが、その後インディ・レーベルに移ったが、なんとインディでもアルバムを2-30万枚近く売るらしい。実際アルバム・チャートでも1位になっている。
それにしても、ブラック・エンタテインメント、ブラック・ミュージックの「核」となるグルーヴ感とは何か、それをそのまま如実にあらわすライヴだ。体のDNAからほとばしり出る黒いファンクネスを、彼らは当たり前のように、普通に醸し出す。ストークリーのバネのなんたる強さよ。そして、喉の強さ。うまいという以前に強い、強力、迫力に圧倒される。ソウル大爆発だ。
リードのストークリーは、前回も見せたが、ドラムスを上手に叩く。「いいドラマーはいいシンガー」の模範のような人物だ。途中でドラム・ソロを披露。「ドラムス出身のシンガーというと、ジェフリー・オズボーン、マーヴィン・ゲイなんかもいますよね」と同行松尾氏。「テディ・ペンダーグラスもドラマー出身ね」と僕。そういえば、あとで思い出したが、モーリス・ホワイトもそうだった。アンコールの「ブレイキン…」は最高に盛り上がる。途中のブレイクもやんやの喝采だ。松尾氏解説続く。「あのストークリーのストールね、あれね、アレクサンダー・マックイーンっていうブランドのものなんですよ。けっこうおしゃれさんですね」 ほおおっ。僕のまったく知らない豆知識豊富な松尾さん。
なお、前回パスポート切れが来日直前に判明して来日できなかった、ホーマーは今回はパスポートを用意していて、ちゃんと来日できた。
ライヴ後、ソウル、R&B系ライターとして大活躍の川口真紀さんを松尾さんにご紹介いただいた。川口さんはあちこちでR&B系の記事を書いておられるが、なんと学生時代にシンコー出版の今はなくなってしまった音楽誌のライター募集に、ミント・コンディション3枚目のアルバム評論を書いて応募し、それが認められ、この道に入ったという。だから、ミントにもかなり思い入れがあるそうだ。われわれのテーブルの手前に、広尾のレストラン・オウナー、シルヴァーノ氏と奥さんでシンガーのアンドレアさん、そしてその友達らがいて、ライヴ中大いに盛り上がっていた。その友達の中に、『フィリー・ソウル・イン・ギンザ』(2007年10月)で歌ってもらったポーラ・ジョンソンがいて、それ以来の再会。それから、ブレンダも来ていた。そしてもうひとり、ミント大好きというDJデイヴ・フロム氏も来ていた。久しぶりに会った。デイヴさんはいつものようにかなりよっぱらっていた。ごきげん。だが、何か(「フォーエヴァー・イン・ユア・アイズ」だったか)をなんでやらないんだ、と少しふきげん。前回来日時に会っていたマネージャー氏が僕のことを覚えていてくれ「ライヴ・レヴュー書いてくれたよね、ありがとう」といわれて、驚いた。
ミントのメンバーは終わった後、しっかりサイン会。

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■ 過去関連記事
June 24, 2006
Mint Condition Live: Gold Dust Pouring On Them
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_24.html
ミント・コンディション前回来日ライヴ評。
■ メンバー
ストークリー・ウィリアムス / Stokley Williams (Vocals)
リッキー・キンチェン / Ricky Kinchen (Bass)
ロバート・コモドア / Robert Commodore(Drums)
ジェフリー・アレン / Jeffrey Allen (Keyboards/Saxophone)
ローレンス・EL / Lawrence El (Keyboards)
ホーマー・オーデル / Homer O’dell (Guitar)
■セットリスト ミント・コンディション
Setlist: Mint Condition @ Billboard Live, July 25, 2008
Show started 21:30
01. Intro
02. Gratitude (From New CD “E-Life”)
03. You Don’t Have To Hurt No More
04. Whoaa
05. So Fine
06. It’s Hard
07. Nothing Left To Say (From New CD “E-Life”)
08. Drum Solo: By Robert Commodore : Runnin’
09. Drum Solo: By Stokley Williams
10. Sax Solo: By Jeffrey Allen
11. (11-12 Medley) Someone To Love
12. U Send Me Swingin’
13. Baby Boy Baby Girl (New song) (From New CD “E-Life”)
14. What You Bring To The Party (A Riff of Soul Power)
Enc. Breakin’ My Heart (Pretty Brown Eyes)
Show ended 22:56
(2008年7月25日金曜、ビルボード・ライヴ=ミント・コンディション・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Mint Condition
2008-115
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