Rain In The Morning After

解釈。

このお三味線の歌は、「歌澤」という流派のものです。どこまであっているかわからないのですが、現代語の解釈を行ってみましょう。もし、間違いなどがありましたら、ぜひお知らせください。けっこう、ソウルな世界なんですよ。ついでに、これを英語にすると、つまり外国の人に説明するには、どうすればいいかなんかも、考えてみたりして。

>今朝の雨

Rain In The Morning After

>今朝のな 雨にしっぽりとまた居続けに

(昨日から、あなたが私のうちにお泊りにきていて、あなたは今朝帰ろうとしたが、雨がしっとり降っているので、また二人でしっぽりしてしまい、帰る機会を逃し、いつづけているのよね)

これは、おそらく、『雨にしっぽりとぬれる』と『男女間の愛情のこまやかさ』のダブルミーニングなんですね。

直訳的な英語。
(It is rain in the morning after, so two would stay together for a while to be wet through)

もう少し情緒をいれて。
Gotten aroused by the sensual rain in the morning, we made wet (through) to each other again, and ended up staying in bed together for the rest of the day…

>長きひを短こうくらす 床の内

(一日は、ゆっくり過ごすと長く感じるものだが、床の中=今ならベッドの中=で、あなたと一緒に過ごしていると、あっという間にすぎてしまい、短く感じてしまうものよ)

直訳。
(It makes a day short if you would stay in bed together )

こなれた英語に。
Being in bed with you makes a long day short…

>髪を引き裂き まゆ毛を隠し

これが、ちょっと難しい。

(夜の営み中、それが激しいので、まさに髪を引き裂かれるほど乱れてしまい、その髪が眉毛の上にかぶさり、隠している)と思いきや、次の一行と関連し、(髪をわざとぐちゃぐちゃにして、その乱れた髪で眉毛を隠す)という意味かもしれない。それを前提に英訳。

I must part my hair dramatically and cover up my eyebrows, so that I can disguise myself as somebody else…

>もし こちのひとえ 私のかえ名は なんとしょうへ

ここも解釈が難しい。

(本当は、このお泊まりは不倫か何か、わけありもので、人には秘密なの。で、ここらへんの人に、もしあなたが泊まったことがばれたら、どうしましょう。なんという偽名で、挨拶しようかしら。)

その直訳。
(If somebody would disclose our relationship, what my alias would be?)

と、思いきや・・・。

「こちのひとえ」が、私の肌着(下着)という意味にもとれるのです。「かえ名」を偽名とするところを意訳して、着替えにしてみると。

(ねえ、あなた、乱れてしまったこの着物(肌着)、着替えはどうしましょうかしら)

hey darling, my underwear disheveled, what should I change my cloth.

>あれ 寝やんすか おきなんし

(あら、また、あなた、寝てしまうの? 早く起きなさい。朝ですよ、仕事はいいの、遅刻しますよ←それでも、彼らはまた床でなにかをした後、寝てしまったのね)

Oh, are you going to sleep again? Why don’t you wake up…

>あけぼのならで 暮れの鐘

(本当だったら、朝起きなければならないのに、また、夕方まで二人で床に入っていて、気が付けば、夕暮れの鐘が鳴り響いている。←ということは、この二人は丸一日以上、床の中にいたのであろう)

直訳は。
(We hear bell ring at evening, even though we should wake up early in the morning)

もう少し説明的に。
It is virtually a daybreak for us, as we awake, however what our ears can hear from outside, is the sound of an evening bell…

この英文を見せれば、外国の人にも理解してもらえるかもしれない。

それにしてもよく考えてみると、すごい歌である。かなり、ソウルフルな歌でしょう。ブラックな感じの。不倫ソングお得意のビリー・ポールが「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」ばりに歌ったら、こういうシチュエーションにぴったりのような気さえしてきます。いったい、この現代語訳、何点くらいなんでしょうねえ。

今日は、純邦楽とソウル・ミュージックの文化的類似性に関連した話題でした。

講師は金田一正晴でした。

(英語の訳に関してはパティーさんのご協力をいただきました。感謝)

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