Luther's Funeral Was Celebration

【ルーサー葬儀は、セレブレーション】

セレブレーション。

去る7月1日に死去したソウル・レジェンド、ルーサー・ヴァンドロスの葬儀が、8日(金)午前11時(日本時間9日午前0時)からニューヨーク・マンハッタンのリヴァーサイド教会で多くのエンタテインメント界の友人などに囲まれ行われた。スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン、パティー・ラベルなどが歌い、スピーチをした。地元のR&Bステーション、WBLSはこの日24時間ルーサー・トリビュートを放送した。

リヴァーサイド教会は120丁目から122丁目までをまたぐイーストサイドにある大きな教会。この日、関係者、友人などが2400名以上が教会に訪れ、さらにこのほか一般のファンが沿道に列をなした。一般のファンは、5列に並んで献花したが、その列は125丁目のアポロ劇場のあたりまでつながっていたという。中にはマイアミから1400マイルも車を運転してこの葬儀にかけつけたファンもいた。

この日はアポロ劇場のマーキー(歩道につきでている看板)には、ルーサー・ヴァンドロスの名前が出ていた。

ヴァンドロスのゴールドのカスケットは、教会の中央に置かれ、その横で友人のシンガーたちが歌った。スティーヴィー・ワンダーは、先ごろのロンドンでの同時多発テロについて「殺戮とテロリズムは、神の願うところではない。愛だけが(人々を救う)唯一の方法だ」とコメントしてから、レイ・チャールズの葬儀の時と同じく「アイ・ウォント・コンプレイン」を熱唱した。

(スティーヴィーのレイ・チャールズの葬儀での歌とコメントについての日記)
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200406/diary20040622.html

スピーチをするあらゆる人からヴァンドロスを、アーティストとしてだけでなく、ひとりの人間として賞賛する声が続いた。

パティー・ラベルは、ゴスペル曲「アイ・ドント・フィール・ノー・ウェイズ・タイアード」を歌い、ルーサー・ヴァンドロスの母、メアリー・アイダが息子に向けて書いた詩を読み上げた。「神はあなたに世界のために歌う機会を与えました。そしてあなたは神からいただいた物を世界に返したのです。それは、愛です」

親友アレサ・フランクリンは、ソウルフルな「アメイジング・グレイス」を熱唱。アドリブでヴァンドロスの家族への言葉をメロディーにのせた。ルーサーの葬儀は、セレブレーションになった。

ルーサーを乗せたカスケットは、リヴァーサイド教会からアポロ劇場の横を通り抜け、墓地に向かった。その時、マンハッタンには小雨が降り注いでいた。

ENT>OBITUARY>Vandross, Luther/2005.07.01(54)

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