Chain Of Funk Gang: From Soysoul To Their Friends, One After Another

連鎖。

あれは、ミュージカル『ビッグ・リヴァー』を見た後(9月28日=https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040929.html)
の帰り、ちょうど上大崎のミッドナイト・アワーに向かう途中だったと思う。カーラジオからは『ソウル・トレイン』が流れていた。その時ゲストで出ていたのが、ソイソウルで、なんとそこで彼らは「上を向いて歩こう」をキーボードとズーコの歌で披露していた。思わず、車を止めそうになるほど、聴き入ってしまった。もちろん、曲もいいのだが、ズーコのその曲の解釈力にうなってしまった。すぐに、マネジャーのT氏にメールした。これは、いつかCDにして欲しいな。

そんなソイソウルが、横浜モーション・ブルーに初登場。オープニングDJはオッシーということで、なかなか気分を盛り上げる。ショウは相変わらず絶好調のトークとともに繰り広げられるジャパニーズ・ブラック・ミュージックの数々。「ソウル・パワー」から始まり、5曲目にその「上を向いて歩こう」を、この日はサックスをいれたしっとりしたヴァージョンで聴かせた。ズーコの、スローにした「上を向いて歩こう」を聴いていると、車の中で『ソウル・トレイン』を聴いていたその場所が思い出された。ちょうど高速2号線が上を走る上大崎のあたりだ。あの時1回しか聴いていないのに、景色とともに記憶されていた事実に僕は驚いた。

この日はファーストとセカンドの入れ替えなし、ということで、ずいぶんと長居してしまったが、セカンドの頃になるといつしか満席になり、会場内の気温も上がっていた。それぞれのソロパートなど、見せ場も各自に作っており、ソウルバンドとしてのサウンドもまとまってきている。ファーストでバンドサウンドにうもれがちだったズーコやケイズのヴォーカルもセカンドセットではよく聴こえていた。

結局、ファースト1時間10分余、セカンド1時間半、曲目はダブルなしだから、一本にしたら2時間40分ライヴをやったことになる。やはり、ズーコのポジションは、ルーファスと一緒にやってる時のチャカ・カーン的な雰囲気が、僕には感じられる。日本のチャカ・カーンを目指してみてください。ルーファスって、ファンクだけど、ロック的な要素もあったんで、そのあたりでも似たもの同士。あるいはロータリー・コネクションのミニー・リパートンか。

セットの合間に、偶然来ていたプロデューサーNさんから、元フォルダーのダイチくんを紹介された。今、プリプロをやっているところだという。すごいらしいといううわさを聞いていたので、こんど音を聴かせてもらうことになった。と思えば、なんと、ガッツTKBのガッツが来てるではないか。久々。たまたま前日、恵比寿のブラウンシュガーでガッツの噂話をしていたところだったからびっくり。彼はセカンドでちょこっとステージに上げられ、ギターソロを弾かされた。しかし、そこで披露したのが、強烈なカッティングのリズムギターだった。ギターソロでこういうのを見せるというのはすごい。ガッツは、11月20日(土)、21日(日)、モーションブルーでライヴがある。

かと思えば、バンドメンバーの中で、野球選手の新庄くんによく似ているサックスの渡辺ファイアーさんは、自らのバンド、グー・パンチ(Goo Punch!)を持っていて、彼らも12月16日横浜サムズアップでライヴがある。実にファンキーなバンドらしいので、これは楽しみ。「ファンキーなインストのCDです。全員、一発録音で・・・」と渡辺さんは説明したくれた。家に戻ってCDを聴いたが、メイシオ・パーカー風のファンキーな作品でめちゃくちゃかっこいい。このライヴ感はすごい。一発録りの威力だ。

さらにダイチ君も11月20日(土)、渋谷オンエア・ウェストでライヴをやるという。この日は出演4アーティストのひとつ。それから、なんと11月17日に目黒のブルーズアレーで行われるスピリット・オブ・ザ・ブギーというバンドにゲストでズーコとガッツが登場する。いろいろ話を聞くと、要するにクール&ギャングの作品を中心に70年代ファンクをやろうというバンドらしい。バンド名はまさにクール&ギャングのヒットから取っている。楽屋でガッツが彼らのMDをちょろっと聴かせてくれた。ヴォーカルがどこかで聴いたことがある声だな、と思って尋ねると、なんと、我らがケイリブ・ジェームスではないか! これは何をおいても行かねばなるまい。と思ってブルーズアレーのウェッブにきたら、お~~っと満席で予約できないという。すごい・・・。

ズーコたちのライヴに1回きただけで、一挙に見たいライヴが増えてしまった。(笑) まあ、こういうのをチェインリアクションというのでしょうか。それとも芋づる式かなあ。あるいは友達の輪ですか。チェイン・オブ・ファンク・ギャングかな。

ソイソウル・デビューCD I

ソイソウル・移籍第一弾マキシシングル
Can’t Stop [MAXI]

Setlist
Soysoul Live At Motion Blue
2004.11.3

First Stage

show started 18:32
1. Soul Power
2. True Color
3. I Know Me
4. Talkin’ To You
5. Sukiyaki (上を向いて歩こう)
6. You Are So Beautiful
7. Super Fly
8. Can’t Stop
show ended 19:42

Second Stage

show started 21:01
1. Sustain
2. I’m On My Way (with Aja, Aja’s Original Song)
3. とこしえの花
4. Wake Me Up
5. K-On’s Medley
6. Baby You
7. Why Don’t You…?
8. Soysoul

Enc. I Wish

show ended22.31

(2004年11月3日・水、横浜モーションブルー=ソイソウル・ライヴ)

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