2011年04月16日(土) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

★△ナイル・ロジャーズ・ツアー進む~プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著

テーマ:ブログ
★△ナイル・ロジャーズ・ツアー進む~プラネットC(癌惑星)を歩いて ナイル・ロジャーズ著(第82回~84回)

秘話。

ナイルのライヴは順調に続いている。4月14日(木)は、昼間に「アイ・ウォナ・ダンス」を何度も練習。ファースト・ステージから披露した。ナイルは「ファーストではかなりぐちゃぐちゃになったけど、セカンドはまあよくなった。ツアーが終わる頃には、最高の出来になってるよ。だから、またこれを聴きにきてくれ」とステージで話した。

この日もライヴ後、軽くサイン会。翌朝はJウェイヴのジョン・カビラさんの番組出演のため9時前にホテルを出るという。

カビラさんの番組『東京ユナイテッド』(Jウェイヴ、午前6時~11時半)では、ナイルは「レッツ・ダンス」の誕生秘話をギターを鳴らしながら披露した。それによると、ナイルはデイヴィッド・ボウイがスイスに持っている別荘に呼ばれ、そのベッドルームでこの曲を初めて聴かされた。デイヴィッドはギターでこれを弾いたが、最初はとてもフォーキーな(フォーク調の)曲だった。最初はAm(エー・マイナー)だったがこれをBフラットにし、ジャズコードを加え、マイナー13はどうかと提案。ジャジーな雰囲気を加えたところ、デイヴィッドが気に入ってくれた、という。また、イントロ部分は、アイズレイ・ブラザーズの「ツイスト・アンド・シャウト」をヒントに、作り上げた。最後に、バンドメンバーが入り、「レッツ・ダンス」をプレイした。

●ナイル・ロジャーズ、日曜日の『ソウル・ブレンズ』(インターFM、関東地区76.1mhz=午後1時~3時)に生出演。ギターも持ち込みの予定。1時20分ごろから登場予定。1時間以上たっぷりお話をうかがいます。

ラジコでも。http://radiko.jp/player/player.html#INT (関東圏で接続できます)

【Walking On Planet C】

『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳

闘病記。

ナイル・ロジャーズの癌闘病記、「ウォーキング・オン・プラネットC~プラネットCを歩いて」、2011年4月9日~4月11日分、写真・キャプション、ユーチューブ、訳注付き。

前回までのブログ、写真、ユーチューブ映像などはソウルサーチンの本サイト、ブログhttp://ameblo.jp/soulsearchin/ をごらんください。なお、当日に写真なしの文字のみの翻訳をツイッターにアップしていますので、早くお読みになりたい方は、ツイッターをごらんください。ツイッターのアドレスは、https://twitter.com/soulsearcher216 です。

このブログは、ナイル本人の了承を得て、日本語に翻訳し、写真なども同じものを掲載しています。第1回から http://ameblo.jp/soulsearchin/theme-10032211060.html のファイルにアーカイブが所蔵されています

『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳 第82回(4月9日)

【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】

ナイル・ロジャーズ著 第82回(4月9日)

【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】

第82回 生き返る
#82 Living It Again

Written on Saturday, 09 April 2011 04:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 09 April 2011 17:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/308-walking-on-planet-c-living-it-again#disqus_thread

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今朝のウォーキングでパワー・ステーション・スタジオを訪ねる

今朝のウォーキングで、ヒット曲のほとんどをレコーディングしたパワー・ステーション・スタジオを訪ねた。ここは、現在は新しいオウナーになり、アヴァター・スタジオと名前が変わっているが、レコーディングのクオリティーに関しては以前とまったく変わらない。今でも、僕は可能な限りいつもここでレコーディングする。

ここを訪れるためのプロジェクトがなんであれ、このスタジオのスペースに身を委ねると、まるでタイム・カプセルにいるような感じだ。瞬時にあの頃に戻り、突然自分が生き返ったような気持ちになる。

癌に襲われて以来、僕は自分の思い出に新たな慕情を抱くようになった。まず生きていることが信じられない。そして新たに生きる日々に、かつてと同じような思慕を抱ける思い出が生まれていく。

これらの思い出は、ある意味、大きな価値を持つようになっている。それはその思い出を自分自身だけの心の奥底にしまうのではなく、そうした思い出を多くの友人たちとシェア(共有)しているからだ。奇妙に聴こえるかもしれないが、この中にほんのひとかけらの真実があるような気がする。

ここでのレコーディングの思い出をなぞるように、僕はスタジオ内を歩いた。すべてのシック・アルバムの録音、シスター・スレッジ、マドンア、ダイアナ・ロス、デイヴィッド・ボウイ、ジェフ・ベック、ブライアン・フェリー、デュラン・デュラン、ミック・ジャガー、フィリップ・ベイリー、デビー・ハリー、サウスサイド・ジョニー、ザ・B52ズ、ビーヴァス&バットヘッド、キム・カーンズ、アル・ジャロウ、ピーター・ゲイブリエル、数え切れないほど多くのアーティストたちとの思い出だ。

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出版社にて

読者の方は、なぜ僕が今日こんなにノスタルジックになっているか不思議に思われるかもしれない。実は、ドキュメンタリーのスタッフとともにいるからなのだ。彼らは僕の人生の多くのページにスポットを当てている。そうして過去のページを読み返すことで、また自分が生き返ってきたような気分なのだ。

その後、僕たちはランダム・ハウス社を訪問した。僕の伝記の出版元スピーゲル&グロウの親会社だ。僕の担当編集者クリストファー・ジャクソンが原稿のページを見せてくれ、またまた生き返った。

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パワー・ステーション・スタジオで

パワー・ステーションで僕がレコーディングした作品の数々

エレガント・シックWe Are Family

ライク・ア・ヴァージンDiana

レッツ・ダンス(紙ジャケット仕様)フラッシュ

ボーイズ・アンド・ガールズノトーリアス

シーズ・ザ・ボスCosmic Thing

++++

『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳 第83回(4月10日)

【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】

第83回 素晴らしいものになる
#83 Going To Be Great

Written on Sunday, 10 April 2011 04:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 10 April 2011 17:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/309-walking-on-planet-c-going-to-be-great#disqus_thread

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渡日前唯一のシック・オーガニゼーションのリハーサル

今日は、渡日前唯一のシック・オーガニゼーションのリハーサルだった。メンバーの一人の家族に予期せぬ死が訪れたため、リハーサルを短縮した。2時間しかできなかったが、このショーは素晴らしいものになると思っている。

日本は僕の心の中で特に思い入れのある場所だ。長きにわたるパートナーで最高のベース奏者バーナード・エドワーズがその地で亡くなったからだ。今月、彼の死から15周年になる。また僕の癌との戦いから明けて初のシック・コンサートだ。このような特別なコンサートをする地として、日本以外の場所は考えられない。

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日本は僕にとっても特別な場所

今、ドキュメンタリーを撮影中だ。僕の一挙手一投足をスタッフがすべて撮影している。神出鬼没のスタッフたちについて誰かが、僕が音楽を担当したエディー・マーフィーの映画『カミング・トゥ・アメリカ(邦題、星の王子 ニューヨークへ行く)』にからめてジョークを言った。その中でプリンス(王子)が父(王)にオーヴァーに尋ねる。「僕はたった1回でいいのでトイレにひとりで行ってもいいでしょうか?」 このスタッフたちは、なんと言ったらいいのか、(トイレにもついてきそうなほど)それほど献身的なのだ。このドキュメンタリーはきっと素晴らしいものになると思っている。

日本にいる兄弟姉妹仲間友人たちのみなさんへ、あなたがたに今降り注いでいる悲劇は壊滅的だと理解している。しかし、あなたたちは強い国民だ。あなた方が僕に手を差し伸べてくれたとき、それが直接わかった。僕のソウルの中で理解した。だから、最後には日本がまた素晴らしい国として復活すると信じている。

リハーサル中のメンバー(下記4枚)
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バーナードと僕

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『プラネットC(癌惑星)を歩いて』 ナイル・ロジャーズ著 吉岡正晴訳 第84回(4月11日)

【Walking on Planet C by Nile Rodgers 】

第84回 新しい友人と出会う
#84 Meet Some New Ones

Written on Monday, 11 April 2011 04:50 by Nile Rodgers
(Japan Standard Time, 11 April 2011 17:50)
Translated by Yoshioka Masaharu, The Soul Searcher
http://nilerodgers.com/blog/planet-c-blog-roll/310-walking-on-planet-c-meet-some-new-ones

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左・完璧な春の朝 右・ずっとドキュメンタリーを撮影

完璧な春の朝だった。起きてから少しギターでスケールを練習し、それから階下に降り、ウォーキングをし、朝食を取り、空港に向かった。何本ものライヴ・コンサートを行うために、日本に向かう。そして、古くからの友人たち、新しい友人たちと会うのだ。

ずっとドキュメンタリーが撮影されてきたが、そのスタッフたちは一足先に日本に戻った。そこで彼らは僕が日本に到着するところを撮影できる。スタッフはこのドキュメンタリーの精鋭たちだ。彼らは前立腺癌について、根治手術の前後何をしたかなどありとあらゆる質問をしてきた。僕はいい気分だったので、(そうした暗い)話をするのはちょっと辛かった。そこで、次のコーナーを撮影するときに、もう一度その話をしようと言った。

さて、話を少し早送りしよう。空港に到着し、チェックインを済ませ、ゲートまで遠い道のりを歩いた。エリック・バードン&ジ・アニマルズの「スカイ・パイロット」を口ずさみ、スティーヴィー・ワンダーの「リボン・イン・ザ・スカイ」、ノーマン・グリーンバウムの「スピリット・イン・ザ・スカイ」、ノトーリアスB.I.G.の「スカイ・イズ・ザ・リミット」、そして、カニエ・ウェストの「タッチ・ザ・スカイ」を歌った。







バンドメンバーに会うと(歌の)集中が切れたが、彼らとしばし談笑した。さあ、日本へ出発だ。

空港のラウンジで、ビデオ・ゲーム業界の友人に会った。飛行機に乗ったとき、新しい友人で出会えればと思っていた。

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Walking On Planet C>82,83,84>Living It Again / Going To Be Great / Meet Some New Ones


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