2011年02月25日(金) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

◎ ロイ・ハーグローヴ~クールなコンテンポラリー・ジャズ

テーマ:ライヴ評・レポート
◎ ロイ・ハーグローヴ~クールなコンテンポラリー・ジャズ -

【Roy Hargrove: Cook Jazz】

クール。

このところの若手ジャズ・ミュージシャンで一番かっこいい男といったらこのロイ・ハーグローヴかもしれない。基本トランペットで、たまにフルーゲルホーン。たまに歌も。日本のトクと親交も深いが、トク同様にフルーゲルホーンと歌も聞かせた。

各ミュージシャンがそれぞれの持ち場でしっかり、自分の仕事をこなす。そして、アンサンブルとしても昇華していく。まさにクールな今のジャズ。コンテンポラリー・クール・ジャズといったところか。

彼のセットも事前のセットリストがない。メンバーによると、「リーダー(ロイ)がその場で指示して曲が始まる」ので、それについていくだけだという。「じゃあ、今日のセットリストはもう覚えてない?」と尋ねると、「覚えてないよ~~(笑)」と。

メンバー5人がステージに上がるや、すぐに音を出し始めた。準備運動なしに、いきなり全力運動だ。

観客は、クラブなどに行きそうな若い人たちもけっこういるかと思えば、ジャズファン風の年配の方も。女性の比率が多いのも特徴的か。

ロイ・ハーグローヴの一番特筆すべきは、ジャズがかっこいいということを、若い世代にどーんと見せ付けていることだと思う。彼の場合、びしっとスーツを決めて演奏するかと思えば、ときには、ヒップホップ・アーティストのようなストリート・ファッションにも身を包む。このおしゃれな感覚も、すごくいまどきだと思う。ジャズをベースに、ソウル、ファンク、ヒップホップまで包括する、そんな音楽を奏でている。

ドライヴするベース、グルーヴするドラムス、転がるピアノ、炸裂するトランペット、そして燃えるサックス。この5人が醸し出す強烈なリアル・ミュージック。

マイクがステージ中央に3本。向かって左手(下手)側はサックス用マイク、中央がロイのトランペット用。では上手側は? ずっと演奏中は使われていなかったが、5曲目「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」で、ロイが歌い出すと、このマイクを使用した。つまり、ロイのヴォーカル用マイクだったのだ。

1昨年(2009年)6月25日、彼のライヴを見た。実にかっこよかった。そのときの最後にサム・クックの「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」を演奏した。その途中で、翌日からブルーノートに登場するラファエル・サディークが飛び入りし、歌った。そして、翌日6月26日朝、世紀のニュースが世界を震撼とさせ、ラファエルのライヴ初日は、「マイケル・ジャクソン・メドレー」から始まった。

++++

「トクズ・ラウンジ」。

そして、2月23日(水)深夜、西麻布のバーで行われた恒例「トクズ・ラウンジ」にロイ・ハーグローヴがやってきて、トクの仲間たちとジャム・セッションを繰り広げた。ロイは、「ストラスバーグ…」をみんなとセッションした。

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■過去関連記事

2010年02月24日(水)
ロイ・ハーグローヴ・ライヴ~サム・クックの歌声が聴こえる
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100224.html

■セットリスト ロイ・ハーグローヴ 2011年2月21日月曜
Setlist : Roy Hargrove, Bluenote Tokyo, Feb 21, 2011

Show started 21:31
01.
02
03
04
05
06. Never Let Me Go (vocal)
07.
08.
09.
Encore: Bring It On Home To Me
Show ended 22:56

(2011年2月21日月曜、ブルーノート東京、ロイ・ハーグローヴ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hargrove, Roy

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