2010年10月26日(火) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

◆宇多田ヒカル「自分のCDを買わないでくれ」とツイッターで発表

テーマ:ニュース関連
◆宇多田ヒカル「自分のCDを買わないでくれ」とツイッターで発表

【Utada Hikaru Says Do Not Buy My CD From Universal Japan】

衝撃。

2010年10月24日(日曜)夜23時54分から、シンガー・ソングライターの宇多田ヒカルが、ツイッターにこんなことを書き込んだ。

+++引用↓

2010.10.24 23:54
Universal Japanから発売が発表された「Utada the best」ですが、私の意志とは全く無関係であり、EMIの宇多田ヒカルのベストと同日に発売をぶつけてきた彼らのやり方にもあまりいい印象を持てません。予約を考えている人は、少し待ってください。

2010.10.24 23:58
売れなかったら叩かれるのは私なんですけど、正直なところ、ファンにお金を出させたくない、全く心のこもっていないモノです。未発表のものは何も入っていません。

2010.10.25.0:02
The release of "Utada the best" is entirely against my will. I wish that my fans won't have to buy it. There's no new material in it.

2010.10.25.0:18
「シングル・コレクションvol2」は、誠意ある作品です。"Utada the best"については、後日もっと詳しくお話するつもりです。でももう予約が始まってしまったので…我慢できなくなって書いちゃった。今夜は、おやすみなさい!

++++引用ここまで↑

一言で言えば、「今度(ユニバーサルから)出る自分のベスト、CDは買わないでくれ」ということだ。アーティストが自身の作品を買わないでなどと言うのはよほどのことなのだろう。宇多田ヒカルのツイッターのフォロワーは18万4230人(2010年10月25日午前4時現在、その後25日午後11時40分現在で20万2577人に、書き込み以来20時間程度で1万8千人ほど急増した)。フォロワーの多くはファンであることは間違いないから、相当な影響力を持つ発言だ。

どうしてこんなこんがらったことになったのか、25日、午後12時58分、彼女がブログに「いまの気持ち」を書いた。

http://www.u3music.com/message/index.php?m=1&d=2010102512581j.xml

ただ、ユニバーサル社の言い分がまだでていないので、コメントはできないが、一般論としてまとめると大体こんな感じの話ではないだろうか。

1) ユニバーサル社が、宇多田ヒカルのベスト盤を企画
2) その選曲内容、編成内容を宇多田側に打診、許諾を求める
3) その内容に不満を持った宇多田側が拒否
4) なんどか話しあいをしたものの、交渉決裂
5) 時間切れでユニバーサル側が強行発売へ
6) アーティストがその発売に不満を表明

一般論では最近では、通常、アーティストのベスト盤を編纂するときには、そのアーティストの許諾を得ることになっている。おそらく契約書にも明記されているはず。ただし、付帯条項で、アーティストが許諾をしなくても、レコード会社側が最終的に出せるものとする、といったことが書かれていることもある。つまりどんな編纂物でも最終決定権はレコード会社側にあるというものだ。今回はアーティストの賛同はなかったが、強行発売へ踏み切った。

そこでアーティスト本人がこのベスト盤の内容に納得がいっていないので、冒頭のようなツイートになったのだろう。

ツイッターのような即時性、即効性があり、しかも、影響力の大きなメディアを一アーティストが持っていて、そうした発言が直接ファンに向かってできるようになっている点が、21世紀のネット時代を象徴する出来事だ。これに対するリツイート、また返信などの数は計り知れない。この出来事をネットのニュースなどが配信してさらに、情報が雪だるま式に広がる。

僕は、両者の言い分が出揃っていない現段階では、賛否については語らないが、このようなトラブルはこれまでにもYMOや山崎一義、山下達郎など多数あったようで、しかし、大体の場合アーティストが泣き寝入りすることが多かったので、ひじょうに注目すべき事例だと思う。それまではアーティストがそうした「不本意」の意思表明をしても、それが伝わるまでに時間がかかったりしたため、その意志がファンまで十分にすぐに行き届かなかった。だが、こうやったことで、それまでは弱かったアーティストの発言がネットの力で「可視化」「強力化」「即時化」されたともいえる。アーティストの言い分がツイッターなどの新しいメディアで「即座に」、しかも「影響力を持って」「直接的に」ファンに対して流れるといった点では前代未聞だろうと思う。

今後、ユニバーサル社の言い分を聴いてみたい。果たしてどのようなコメントを出すのだろうか。言い訳っぽくなるのか、あるいは、潔く発売を撤回するか。あるいは、発売日をずらすか。注目だ。

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1 ■ベスト盤

ベスト盤を買うか買わないかは、ファンレベルによりますね。基本的には、ベスト盤は、アルバムを全て持っているアーティストは、あえて買わない主義ですが、昨今の業界事情により、新曲を何曲か入れたり、レア音源を入れたり、DVDのオマケ付きとかされるとファンとしては、イチコロですね。
否定は、しないもののやんわり、このベストには、私は、タッチしていないといわれるアーティストもいますし、アーティスト自ら選曲するベストになると、また、価値が違ってきますが。

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