2010年07月27日(火) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

★プリンス新作『20TEN』は、新聞、雑誌への付録

テーマ:アーティスト関連
★プリンス新作『20TEN』は、新聞、雑誌の付録でリリース

【Prince New Album “20TEN”】

リリース。

プリンスの周辺があわただしい。プリンスは2010年7月、約1年ぶりの新作『20TEN』(トゥエンティー・テン)を発表したが、その配給をイギリスの大衆紙「デイリー・ミラー」7月10日付けへの付録としてリリース。ほかに、スコットランドの「デイリー・レコード」紙、ベルギーのHet Nieuwsblad紙、雑誌はフランスのクーリエ誌、ドイツ版ローリング・ストーン誌などの付録となった。デイリー・ミラーの新聞自体は1.6ユーロ。日本円で200円弱。新聞を買えばCDがもれなくついてくる。デイリー・ミラーは通常120万部ほど売れているそうだが、この日の発行部数は、プリンスのCDをつけたためさらに約30万部増えたという。

デイリー・ミラー紙は同時にプリンスのインタヴューを掲載。この中でプリンスは、これまでのインターネットに対するスタンスを変えたことを宣言している。プリンスは言う。「インターネットは完全に終わった。なぜ僕がアイ・トューンズやその他のネットに新曲を渡さなければならないのか、その理由がわからない。彼らは(僕の新作に)アドヴァンスを払わない。それで、音が手に入らないと怒っている。インターネットはMTVと同じだ。一時期MTVはヒップでかっこよかったが、あるときから完全に時代遅れになった」

また、プリンスはこの新作『20TEN』は新聞雑誌の無料付録だけで、デジタル・ダウンロード用には配信しないという。同時に彼のオフィシャルのホームページも閉鎖した。アメリカでのリリースなどもまったく未定。

日本では輸入盤としてアマゾンなどで入手できる。またタワー、HMVなどにも入荷した。正式な日本盤のリリースはまだきいていない。

20Ten
20Ten
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Prince
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プリンスのアルバムとしては、昨年の『ロータスフラワー・ミネアポリス・サウンド』以来のもの。前作も1部が日本でリリースされただけで、あまり話題にはならなかった。

さて、今作は、じっくり聴いてみると、プリンスの初期のサウンドに雰囲気が似ている。特にファーストから3枚目くらいのようなサウンドのイメージがした。1970年代から1980年代のサウンドだ。

そして、9曲目の「エヴリバディー・ラヴズ・ミー」が終わると、トラック10から76までは無音トラックで、トラック77にシークレット・トラック「Laydown(レイダウン)」が収録されている。

それにしても、ウェッブは閉鎖、ネットでのダウンロードはなし、新譜は新聞の付録というリリース。誰もが考えないことをやってくるプリンスだが、その他の国でのリリースはどうなるのだろう。既存のレコード/CD流通に不信感を持っているのだろうが、それを打ち破るかと思われたインターネットも拒否するとなると、次のステップはどうなるのか。このアルバムから何かがラジオでかかってヒットし始めたら、どうなるのだろうか。まったく想像できない。

◎今週日曜(8月1日)『ソウル・ブレンズ』内「ソウル・サーチン」で、この『20TEN』をご紹介する予定です。

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