2010年05月17日(月) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

○スイングジャーナル誌も休刊へ~6月発売・7月号で

テーマ:書籍関連
○スイングジャーナル誌も休刊へ~6月発売・7月号で

【Swing Journal Discontinued As Of July Issue】

休刊。

ジャズ専門誌「スイングジャーナル」が、2010年6月20日発売の同年7月号で休刊することになった。5月20日発売の6月号で正式発表する。

スイングジャーナル誌は、1947年(昭和22年)創刊。63年の歴史に幕を下ろす。ジャズ専門誌として一時期は多数の広告を掲載、大部数を発行していたが、近年は部数も広告も大きく落ち込んでいた。スイング・ジャーナル誌の現在の編集長は8代目(7人目)の三森隆文氏。同社からは、同じく音楽専門誌アドリブ誌が2010年5月号で休刊、これで2つの大きな定期刊行物を失うことになった。

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変革。

アドリブに続いて、スイング・ジャーナルもということで、確実に時代の変革が訪れている。音楽業界の景気の悪さも現している。一般論として、音楽誌そのものの存在価値、意義がなくなっているのだろう。ただの新譜情報だけだったらネットで十分。ちゃんとした音楽評論を読みたいと思っても、既存の音楽誌には載っていない。音自体もネットで、とりあえず、お試しで聞くことができる。また、CDが売れず、レコード会社の景気が悪いから、広告出稿もままならない。広告を出してもらうために、タイアップ記事を出す。で、それらは読まれない。読まれないから売り上げに直結しない。まあ、すべてそういうスパイラルだからしょうがない。

しかし、スイング・ジャーナルについて言えば、63年の歴史というものすごく貴重なアーカイブがあるので、それをたとえば、全部デジタル化して、ネットに無料で公開したらどうだろう。そこに広告をいれて、その収益は筆者に二次使用料として分配していく。いずれにせよ、スイング・ジャーナル誌も十分歴史を作った。その日本のジャズ界への影響は計り知れない。それを休刊ということで埋もれさせてはよくない。

一方、これから生き残れる音楽誌は、徹底した取材と読み応えのある深く突っ込んだ記事、資料性の高い記事、そして、長く保存しておきたいと思うようなレイアウトといったところになるのかもしれない。最初から大量部数は期待せずに、コアなしかし確実な読者を掴むことが重要のように思える。

■ 関連記事

2010年03月19日(金)
音楽月刊誌アドリブ、5月号で休刊へ
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10485415185.html

■ スイングジャーナル2010年5月号



スイングジャーナル2010年6月号



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コメント

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1 ■はじめましてm(- -)m

突然お邪魔してすいません。「レコード」のキーワードから、こちらのページにきました。自分ごとですが、本の紹介サイトを作っています(サイト名、極私的本楽生活)。今日レコード関係の本の紹介を書いたので、もしよかったら遊びにきてください。

soul searcherさんの記事を読ませてもらったのですが、CD不況に続いて音楽雑誌不況もじわじわ忍び寄っていますね。ただ、最後の「徹底した取材と読み応えのある深く突っ込んだ記事~」のところ、すごく共感します。自分は洋楽ロック雑誌を購入していたのですが、頻繁に繰り返し特集される、なんの脈略もない無理やりな過去の特集記事に辟易して雑誌の購入をやめたので。

きちんと現在進行形で、確実な読者をつかむっていうのはとても重要ですね。すごい納得して読ませてもらいました。

2 ■残念です

寂しい気持ちでいっぱいです。
オンラインでいいから継続して欲しいです。
残念だなあ。

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