2010年02月24日(水) 05時02分42秒 soulsearchinの投稿

○ロイ・ハーグローヴ・ライヴ~サム・クックの歌声が聴こえる

テーマ:ライヴ評・レポート
○ロイ・ハーグローヴ・ライヴ~サム・クックの歌声が聴こえる

【Roy Hargrove Live At Blue Note】

クール。

まさにクール(かっこいい)の中にホットなパフォーマンス。トランペッター、ロイ・ハーグローヴの約8ヶ月ぶりのライヴ。ちょうど昨年(2009年)6月25日、僕はブルーノートで彼のライヴを見た。2日前にトクズ・ラウンジでそのかっこよさにしびれ、急遽ブルーノートにやってきたのだ。そのときは、アンコールで翌日からそこでライヴを行うラファエル・サディークが飛び入り、サム・クックの「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」を歌った。僕は、ロイがその曲をレコーディングしていたのを後で知るが、そのときは、それに感動したものだった。

その日、本来だったらブログにその模様を書く予定だったが、近づいていた「ソウル・サーチン」イヴェントの記事を書いて6月25日深夜(正確には26日午前1時40分過ぎ)アップ。すると、6月26日の朝に、あの世紀のニュースが飛び込んできた。翌日のラファエルのライヴは、急遽、マイケル追悼から始まった。以来怒涛のマイケル情報が飛び交い、すっかりロイのライヴ評は書けなくなってしまった。

さて心機一転。ロイは黒のスーツに緑っぽいネクタイ。そして、足元はスニーカー。おしゃれさんだ。ドラムス、ベース、ピアノ、サックスにロイのトランペット。ファンク心のあるジャズというか。ソウル心のあるジャズというか。特にサックスとのバトルは楽しい。適度な緊張感の中のリラックスもある。

アンコール1曲目は、サム・クックの「ブリング…」。8ヶ月前のことが急に思い出された。彼は歌わないのに、ロイのトランペットからは、サム・クックの歌声が聞こえてくるようだ。その後2曲目のアンコール。まず、ロイとサックス奏者が舞台を去った。そして、次にドラムスが去り、ステージにはベースとピアノだけが残る。2人だけテーマを演奏し、どちらが先にいなくなるのかと思いきや、ベースが先にステージを降りた。そして、最後、曲を終えて、ピアノが舞台を降りた。拍手。実にかっこいい終わり方だった。

ライヴ後、メンバーはすぐに客席に出てきた。ロイに声をかけてみた。「なんでまたサム・クックの曲を?」 「いやあ、ただ好きなだけだよ」 「サム・クックには会ったことはある?」 「ノー・ノー、サムは僕のオヤジの時代の人だよ(笑)」 そうだった、帰って調べてみると、彼は1969年生まれ。サムが不慮の死を遂げたのは1964年のことだった。

■ ロイ・ハーグローヴ イヤーフード 「ストラスバーグ」はいってます

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■メンバー

ロイ・ハーグローヴ(トランペット、フリューゲルホーン)Roy Hargrove(tp,flh)
ジャスティン・ロビンソン(サックス、フルート)Justin Robinson(sax,fl)
ジョエル・ホルムス(ピアノ)Joel Holmes(p)
アミーン・サリーム(ベース)Ameen Saleem(b)
モンテス・コールマン(ドラムス)Montez Coleman(ds)

■ セットリスト ロイ・ハーグローヴ@ブルーノート東京 2010年2月23日
Setlist : Roy Hargrove

show started 21:32
01. Is That So? (Duke Pearson)
02. Nusian's Poems (Gary Bartz)
03. Fatma (Joel Holmes)
04. You're My Everything
05. The Serenity, Solitude (Robert Troy Cole)
06. Close Your Eyes
07. Strasbourg / St. Denis (Roy)
08. The Theme (Miles Davis)
Enc. Bring It On Home To Me (Sam Cooke)
Enc. Soulful Melody (new) (Roy Hargrove)
show ended 22:51

(2010年2月23日火曜、ブルーノート東京=ロイ・ハーグローヴ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hargrove, Roy
2010-29

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■エリカ・バドゥー5年ぶり来日決定

エリカ・バドゥーの5年ぶりの来日が決まった。2010年4月16日(金)ゼップ東京、17日(土)横浜ベイホール、18日(日)沖縄。プロモーターは、ポジティヴ・プロダクション。3月30日に新作が出て、ひじょうにタイミングのよい来日となる。エリカの来日は2005年4月以来、ちょうど5年ぶりとなる。チケットの発売などは、近日中に発表される。詳細はまた後日。

ポジティヴ・プロダクション 045-505-0010
http://www.positiveproduction.com/

■ 『バドゥイズム』エリカ・バドゥー 1997年作品、エリカのデビューにして傑作

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