2009年11月28日(土) 03時26分51秒 soulsearchinの投稿

☆『ディス・イズ・イット』終了~マイケルのエクステンション

テーマ:マイケル・ジャクソン関連
☆『ディス・イズ・イット』終了~マイケルのエクステンション

【"This Is It" Final Screen】

エクステンション。

「あああ、終わっちゃった…」 なんか気が抜けた…。そんな感じだ。11月27日(金)、2週間延長になっていた『ディス・イズ・イット』の公開が終わった。まだいくつかの映画館では朝まで上映されているところがあるが、とりあえず、DVDまではしばしお休みか。

結局、六本木ヒルズ、新宿、品プリ、有楽町など軒並みだめで、やっと探し当てた港北ニュータウンのワーナーマイカルまで出向いた。前日の様子だと、意外と空いていたと思ったが、道に迷いぎりぎりに入ったところ、超満員。しかも、26時過ぎの回を急遽、追加しました、と盛んにアナウンスしていた。すごいな、土壇場に来て。

毎回思うことを。それにしても、冒頭オーディションのところはすごい。5000人から11人が選ばれたというが、他にアンダースタディー(怪我などのときの代役)は取ってないのだろうか。

マイケルは、6割くらいの力なのだろうが、マイケルと一緒にステージにあがるダンサーやミュージシャンたちは、マイケルがそこにいるだけで120パーセントの力を出している。あらゆる点でマイケルのマジックがかかっている。

「ビート・イット」でマイケルがクレーンに乗るが、その後オルテガがMichael is on cherry picker againといったようなことを叫ぶ。ずっと意味がわからなかったのだが、今、いろいろ調べたらチェリーピッカーがああいうクレーンのことを指していた。

前回書いたマイケルのナレーションの件。最後の方、週末、全員をまとめて円陣を組み、オルテガが挨拶した後、マイケルがちょっとした挨拶をする。ああいう挨拶が何回かあって、その中の1回でナレーションで使ったようなことを言ったのかな、とも少し思った。でも、そういうみんなの前でしゃべるもの、というより、やはり、ナレーションっぽいんだよなあ。元々「メイキング」を作るつもりで、そうしたニュアンスのナレーションを録っていたのか。これは、機会があったら、ぜひオルテガに訊きたい。

マイケルがこのツアーで「ヒール・ザ・ワールド(世界を癒そう、直そう)」というメッセージを発信しようとしたことはよーくわかった。

オルテガが冒頭でダンサーたちに向かって言う。「君たちは、マイケルのエクステンション(extension=延長、伸ばし、エクステ)なんだ」(マイケルの体の一部となって動くんだ。マイケルの体の延長なんだ、といったニュアンス) それは、体の動き、ミュージシャンなら演奏、歌を意味する。しかし、今、この映画を見た観客もまた、マイケルのエクステンションになると言っていいだろう。

マイケルの分身。ダンサーもマイケルの分身、ミュージシャンもシンガーも分身だ。そしてこれからは、観客がマイケルの分身になっていく。そう、マイケルが伝えたいその熱いメッセージを、観客一人一人が胸に秘め、醸造し、それをマイケルのエクステンションとして、人々に発信していくのだ。物事が広がっていくということは、こういうところから始まるのではないかと、強く思った。まさに、Make that changeだ。これは、字幕よりもっと強い「意志を持って変えていこう」「自分たちで変えなければならない」といった気持ちが固くその言葉に込められている気がする。

最終回、最終日の上映は映画館によっては、ライヴ会場でライヴを見ているかのように1曲ごとに拍手が巻き起こったりした場所があったそうだ。すばらしい。これほどリピート率の高い映画もなかっただろう。かつての『ロッキーホラー・ショー』みたいな延々とやっている常設館なんか出来てもおかしくない映画だ。

+++++

三宿。

映画終了後、三宿に直行。「郷太祭り」という西寺郷太さん誕生日を祝うイヴェントで、郷太さんがマイケルの『ディス・イズ・イット』の曲をかたっぱしからかけるという。三宿ウェッブはかなり煙かったが、「ウォナ・ビー・スターティン・サムシン」から爆音でマイケルがかかった。

途中MCで郷太さんが、最新情報として、「つい最近自殺したイヴァン・チャンドラーの息子ジョーダン・チャンドラーがジャーメイン・ジャクソンに電話をしてきて、『マイケルにいたずらされたというのは全部父親に言わされたもので、うそでした。ごめんなさい』と言ったという」情報が伝わってきた旨の話しをし、客から驚嘆の声があがった。ひじょうに興味深い。

郷太さんは、「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」をアカペラで歌っていた。

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ENT>MUSIC>ARTIST>Jackson, Michael

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1 ■THIS IS IT

マイケルは完璧主義者で今回のリハーサル映像は見せたくなかったと思いますが、皮肉にも映画公開によって今までマイケルを誤解している人々を感動させファンになってくれたと思っています。

マイケル・ジャクソンと言う偉人と同時代を生きれて幸せでした。

これからはマイケルの意志を引き継ぎたいと思いました。

2 ■無題

いつも興味深いお話をありがとうございます。
わたしもマイケルのエクステンションになってゆきたいです。
ジョーダン・チャンドラー・・・・

3 ■心を込めて・・・ありがとうマイケルから~☆

私が見た映画館も、深夜追加が
急遽決まっておりました・・・(‐^▽^‐)

DVDの発売はあるにせよ、映画館では
マイケルに会えるような感覚は
終わってしまいました。

場所は違いますが、ファンそれぞれの想いで
This is it を感じた最終日だったのでしょうね♪

4 ■This is it

昨夜、梅田最終回で3回目を見ました。
見るたびに、しっかり記憶に刻まれていく気がします。
でも、マイケルをとても身近に感じられる映画という媒体で、もう見られないのはやはり悲しいです。

吉岡さんが書き込まれる映画評に、いつも「気づき」を頂きます。

『一切マイケルが死んだという事実が出てこない』こと、この映画の意義、『なぜ4年に区切ったか』
そして「エクステンション」 etc・・

1回目に見たときに、確かに、もうちょっとちゃんとエコしよ。考えなあかん。と私も感じましたし思いました。
マイケルがコンサートを決めた理由の一つが『環境問題に関心を持って欲しいこと』だと、オルテガ監督のコメントにありました。
私も小さなエクステンションで有り続けたいと感じます。

今回、やはり好きだった場面が、女性リードギタリストのオリアンティさんが「Black or White」でソロをとるシーンでマイケルが『一緒にいるから』と言うところ。

その優しさに、思わず目をつぶって言葉を噛みしめました。


今回、ダンサーやバックミュージシャンの方達も更にしっかりと見ましたが、彼らの喪失感を思うと、胸が痛みます。



5 ■無題

文章を見ていて胸が熱くなりました。
昨日はIMAXで観に行きましたが、1曲ごとに拍手が沸き起こって、それだけでも胸がいっぱいに鳴りました。
マイケルが残してくれたメッセージを、FANのみんなが継いでいけたらいいと思います。

6 ■無題

最終日に四回目を観てきました。劇場は満員でした。もともと、ファンではなかったのですが映画を観てマイケルの人間性の凄さ、謙虚さを知り、もっと早くそれを知ってファンでいたかったと悔やみました。
DVDが発売されるまで毎日 CDを聴いて想い出しております。ありがとうマイケル。

7 ■マイケル、ありがとう・・・

27日は、新宿ピカデリーで朝から2回、夜は川崎ラゾーナIMAXでと、通算10回観ました。
6歳の娘につれていき、彼女も2回みました。

どなたか言っておられるように、スクリーンに
映し出される彼を見ていると、本当に彼に
会えたような気持ちになり、本当に嬉しい気持ちと、今は天国にいるんだという悲しい気持ちが
溢れだしました。

吉岡さんのマイケルに関する洞察力には、
本当にファンとしては安心して信頼できる
内容で、いつも感心して読ませて頂いています。
まだまだノンストップでマイケルを応援し続けていこうと思います。

8 ■マイケル、ありがとう。

そして吉岡さん、ありがとう!
This Is Itが終わり、寂しさと、そして彼ののこしたものの大きさに改めて気付く毎日です。
アメリカでもそうでしょうが日本でのマイケルに対するあまりにも偏った報道で、ほんとに今までたくさんの人たちが彼のことを誤解していましたね。特にテレビでしか情報を得ない人たちは・・・全くもって残念なことです。
吉岡さん、どうぞこれからもマイケルのために色々なことを発信していってください。他のSoulミュージシャンのためにも、どうぞお願いします。
先日とてもよく考えられている動画を見つけ、泣けてしまいました。貼っておきます。これがマイケルや他の黒人アーティストたちの戦いだったんだなと、以前から吉岡さんや西寺さんの文章を読んで感じていたことがすこし具体的にわかった気がします。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8757245

この曲ってサムクック?ですよね?
長々と失礼しました☆

9 ■皆さんそれぞれ何かを決意した様な顔で出て行きましたが。。

映画見てきました。
終わって、ふと脇を見たら食べ残しのポップコーンがあちこちにありました。ほとんど残してあって。。
なんだか無残な姿を見て、考えさせられました。無関心てなんだか寂しいですね。

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