2009年06月17日(水) 03時51分37秒 soulsearchinの投稿

☆中田亮さん(オーサカ=モノレール)、ツアー、ブラック・ムーヴィーを語る

テーマ:ブログ
☆【中田亮さん(オーサカ=モノレール)、ツアー、ブラック・ムーヴィーを語る】

全欧ツアー。

オーサカ=モノレールのリーダー、中田亮さんと先日、ゆっくり話をする機会があった。その昔、中田さんから「ファミレス会議10時間くらいやってました」というのを聞いていたので、近いうちにファミレス会議やりましょう、という話しだったのだが、結局、当初予定していたファミレスに駐車場がなかったので、白金ボヘムのテラスでのんびり話すことになった。

中田さんといえば、日本でもっともジェームス・ブラウンの魂に近いアーティストと言えるが、彼のオーサカ=モノレールは、随分と長い間活動を続けている。昨年(2008年)はドイツなどを中心に5カ国17本のヨーロッパ・ツアーを敢行し、また、今年も同規模のヨーロッパ・ツアーを行うという。

「イギリスだけは、国に入ったという感じはありますが、他のEUの国はただ車で走ってて、あ、次の国に来ちゃったという感じで、パスポートなんかぜんぜん見せないんですよ。小さな町ではメンバーみんなアパートの大部屋みたいなところに泊まったりしてね。今度アメリカ・ツアーやりたいです」

ブラック・ムーヴィー。

中田さんといえば、ブラック・ムーヴィーを日本に紹介している人と言えるが、メルヴィン・ヴァン・ピーブルス監督の『スイート・スイート・バック』や、パム・グリアの『コフィー』、さらに『スーパーフライ』も、権利を取って、日本での公開を行ってきた。

そうしたら、メルヴィンに聞いた話として、『シャフト』の裏話をしてくれた。これは元々白人のキャストで制作されることになっていたそうだが、配給元のMGMが、これより先に『スイート・スイート・バック』というブラック映画が大ヒットしていたのを見て、急遽「黒人を使った映画が売れる」と見て、キャストを黒人に変えたのだという。

それで、じゃあ、音楽は誰にする、って言ったときに、『スイート・スイート・バック』のメルヴィンがスタックス・レコードに関係していたことから、スタックスに『シャフト』の音楽を作ってもらおうと声をかけた。スタックスは、この話を受け、アイザック・ヘイズに話を振り、彼が音楽を手がけ、映画とともに、サントラも大ヒットになった、というわけだ。

中田さんは、さらにメルヴィンの言葉としてこう説明してくれた。「メルヴィンがこう言ってました。『だけどな、「シャフト」は「カウンター・レヴォリューショナリー」の映画なんだ。俺のは、「レヴォリューショナリー」の映画だけどね』と」 「カウンター・レヴォリューショナリー」は、アンチ革命、対革命、どちらかというと体制寄りという意味だそうだ。「レヴォリューショナリー」は文字通り「革命的」、「反体制」だ。

なぜ、あの黒人映画、ブラック・エクスプロイテーション映画と言われた『シャフト』が体制側の映画か。中田さんが説明する。「『シャフト』も表層的に見ると、ブラックパワーの映画みたいに見えますよね。でも、シャフトは一匹狼の私立探偵だけど、実は警察の手先なんですよ。あのシャフトの最後のシーン覚えてます? 彼が公衆電話で電話をかけて『任務を完了しました』って言うんですよ。警察の誰かに電話してね。だから、体制側で仕事をしてる」 な~~るほど。それを初めてメルヴィンから聞いた中田さんも目から鱗(うろこ)だったそうだ。

中田さんは、こうしたブラック・ムーヴィーの字幕をつける仕事もしたが、けっこう字幕の仕事は気に入っているという。

いやいや、話は止まらない…。

■ 中田亮日記 (2009年6月12日付けで僕との話が書かれてます)
http://blog.osakamonaurail.com/?day=20090612

ENT>ARTIST>Nakata, Ryo

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