NO.944
2005/02/23 (Wed)
Live At Club Heights (Part 2): The Back To The 70s Disco
サイコー。

黄色、緑、赤、オレンジ色のジャケットに身を包んだ4人のソウルマンが、いつも通り観客席を通りクラブ・ハイツのステージに上がった。アップテンポの「ジョイ」に続いて薔薇のスローバラード「恋はJOJO」。えーと邦題は「恋はジョージョー」でしたっけ。メンバー4人が観客席の女性の耳元でしっとり、じっとりささやきながら歌う。途中に入るセリフがけっこうアドリブが効いていて、サイコー・サイコー。(この「サイコー・サイコー」は、「恋はジョー・ジョー」中のコーラスの「サイコー・サイコー」をイメージしてお読みください)

低音ルーサーさん「本日、私たち新宿のホテルにステイしております。一緒に素敵な朝を迎えませんか」 あるいは、薔薇をもらって本物かどうか疑っている人がいれば、メロディーをつけながら「ほんものだよ〜」。笑わずにはいられない。サイコー・サイコー。

そして、絶妙のディスコ・メドレー。ブラザー・トムのここにおけるパフォーマンスは、じょじょにいぶし銀の味わいを出すようになってきた。あのレコードの針飛びとか、はや回し、逆回しは芸術的だ。思い切り笑える。サイコー・サイコー。

「ドント・クライ・ベイビー」、え〜と邦題は「泣くなよベイビー」でしたっけ、では、ジェイ公山のバリトンが炸裂し、マイクなしで歌うところもあった。さらに、「SILKの雨」、えーと邦題は「シルク・レイン」でしたっけ? ここでの、シルキー藤野のファルセットの爆発にはまいった。あんなにファルセットでシャウトするのは見たことがない。ファルセットでシャウトという本来同居しないものが、あの瞬間同居していた。何度かリアル・ブラッドのライヴは見ていたが、こういうのは初めてだった。サイコー・サイコー。

しかし、ブラザー・トムが言うこのセリフ、「こんなに素晴らしいのに、なぜ、売れないんですか。がんばってください、ってみんなに言われるんですけど、・・・がんばってるんですよ〜〜」 これに尽きる。いや、いつか絶対売れる。あのマンハッタンズだって、レコード出しつづけて大ヒットをものにしたのは、15年以上たっているんだから。がんばってね〜〜〜。(がんばってるんだよ(怒)by Tom) サイコー・サイコー。

さて、1時間8分ほどで、まったくのブレイクなしで、スリー・ビックリーズへ。クワマンは、客席中央から1本のトランペットを持って登場。「イッツ・ア・シェーム」、「モア・ザン・ウーマン」、「ゲットアウェイ」、「ラヴ・イズ・ザ・メッセージ」と続き、やはりここでもディスコ・メドレーへ突入。ここの曲紹介を我らがDJオッシーがやった。いわゆるディスコDJ風しゃべりで、次々と曲紹介をする。サイコー・サイコー。

チェリー、ヴァニラ、ハブちゃんたち、色・黒くなってます。

「TSOP」「ル・フリーク」「ザッツ・ザ・ウェイ」「ダンシング・クイーン」「YMCA」、そして、「イット・オンリー・テイクス・ア・ミニット」。スリー・ビックリーズのパートが終った後、後半はリアル・ブラッドと共演となった。「ホワッツ・ゴーイン・オン」などをやったが、なかなか聞き応えがあったのは、スリー・ビックリーズとリアル・ブラッドのメンバーでのアカペラで歌われた「上を向いて歩こう」。これは、ハーモニーの幅があってよかった。サイコー・サイコー。

それにしても、この二組のライヴというのは、楽しい組合せだ。まさに70年代のディスコを体現したものは、みなエンジョイできる出し物と言えるだろう。70年代へタイムスリップの夜だ。さすがに観客の年齢層もかなり高めだった。サイコー・サイコー。

(2005年2月20日日曜、新宿クラブ・ハイツ=リアル・ブラッド、スリー・ビックリーズ・ウィズ・クワマン・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Real Blood, Three Bicrees With Kuwaman

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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