NO.855
2004/12/02 (Thu)
Copyleft Saga Continues:
拍手。

BBSでお尋ねがあったので、もう少しだけ。コピーレフトという言葉は、さすがに今の辞書にはのっていない「新語」だと思います。もちろん、コピーライトのライトは「右」ではなく、「権利」のことですが、それを右とかけて右の逆で左、レフトという言葉を作ったわけです。

講座でもお話したのですが、音楽というものがこの世に生まれて何千年と経っています。そして、いわゆるクラシックができても5−600年でしょうか。楽譜ができたのがせいぜいそんなものでしょう。そこまで行ってないかな。そして、レコードが誕生してまだ100年程度。

著作権という概念が生まれたのはここ100年以下なわけです。その中から、たくさんヒットを出すアーティストや、ソングライターたちは巨万の富を得るようになった。もちろん、それはそれで素晴らしいことです。

ただ一方で、逆に見ると、長い歴史の中で、今ほど著作権が保護され、そこから膨大なお金が生まれる時代はないのではないかと思うわけです。いわば、ここ数十年はひょっとして長い音楽の歴史で、「著作権バブル」ではないか、と。今が、もし仮にバブル期なら、そのバブルはいつかはじけます。

CDが誕生し、CDのコピーがいとも簡単にできるようになり、MP3などのファイル交換も誰もがやるようになった。デジタルの時代が訪れ、それが著作権の根幹を揺るがすことになった。それはひょっとしたら、「著作権バブル」の終焉の序章なのかもしれないのです。

では、一生懸命時間と手間隙かけて作った作品を誰もがただでコピーしていいのか。というと、それは繰り返しになりますが、それほどよろしいことではない。つまり倫理的によくない。その作品を作った人への感謝の拍手をしなければならない。その作品を聞いて感動したら、そのお礼の拍手をしなければならない。そういうことです。

拍手の仕方は、誰かに強制されるものでもなく、それを受け取った人が自主的に行うことが望ましく、美しいわけです。

CDは、レプリカ、ポスター。ライヴの音楽は一点ものの本物の絵画。そしてそれを作った人たちへの感謝の拍手です。こうしたことが文化を豊かにしていきます。



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コピーレフトに関しては、例えば、次のようなサイトがあります。これはコンピューターのソフトに関してですが、音楽ソフトに読み替えることも充分できます。英語ですが、翻訳(translation )で「日本語」を押すと、見事に日本語が登場! こりゃ、すごい。(笑)

http://www.gnu.org/copyleft/copyleft.html#WhatIsCopyleft




Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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