NO.571
2004/03/10 (Wed)
David Bowie Live: Singer, Songwriter, Rock & Roller, & Actor
演技者。

実は今日は渋谷DUOにキャロン・ウィーラーを見に行く予定だったのですが、前日ソウルメイトMさんから、デイヴィッド・ボウイ行きませんか、とのお誘いがあり、急遽変更してボウイに行くことにした。たしか、「レッツ・ダンス」が大ヒットした後の来日公演に行って以来。ボウイ自体の来日ライヴは約8年ぶり。待ち合わせはライヴ開始が7時なので、東京ドームの敷地内のコーヒーショップに6時半。

6時35分頃、車を止めてドームの敷地内に入るものの、やはりどのコーヒーショップかわからず、Mさんに電話。「どこ? 後楽園ホールの横あたり。お茶飲めるところ、たくさんある。ドーナッツあたり?」 「ドーナッツ? 駐車場の前の小汚いコーヒーショップだよ。武道館のまん前の!」 「えええっ? 武道館????」 やっちゃいました。(笑) なぜか前日からすっかり会場を東京ドームと勘違いしていたのでした。理由はわからず。人間思い込みは、いけませんねえ。(笑) 

あわてて、武道館へ直行! さっき、横通ったのになあ。実はその時一瞬、「武道館じゃないよなあ」などと思いがよぎったのだが…。それは虫の知らせだったか。なぜ、確認しない。(←自問自答) 武道館まではほぼ10分。7時過ぎには武道館の駐車場へ。駐車場から会場入口へ向かうところで、Mさんから声をかけられた。車が入るのが見えたのだという。「いやあ、すいません、お待たせしちゃって! まったく勘違いしてました」 

このチケットは、Mさんの友人の某社社長Sさんからのものということで、席はどの辺だかわからない、というのだが、なんと座席を見ると前から6列目、しかも、ほぼ真中のEブロック。おおおっ。こ、こ、これはすごい。中にはいると、ステージ中央にせり出しがあって、実質的には前から3番目のほぼ真中というあたりだった。Sさんにご挨拶、丁重にお礼をいいつつ、すでにこの時点で前座のグルーヴ・シンジケートの演奏が始まっていた。

ステージ横から、ものすごい勢いでスモークがでている。ステージに立っているのがどうやら3人らしいのだが、そのスモークでよく見えない。(笑) 目を横に転じると、壁に大きな「禁煙」のサイン。おいおい、煙、禁止じゃないのか。(笑) それはおいといて、この3人、一見ダークスーツにサングラスで、やっている音楽は打ち込み系のハウス、テクノ、ディスコ系。キーボード2台にギターという布陣。音楽的には、僕の趣味ではないが、なんとなく、初期YMOを思わせ、妙に「売れそうな」感じがした。根拠はないのだが、勘です。

座席にチラシがあった。それによると、このグルーヴ・シンジケートは、松居常松、布袋寅泰、岸利至、オオエタツヤの4人によるユニットだという。だが、布袋さんはいなかった。なぜだろう。

さて、セットチェンジをして、7時49分、暗転。前方マルチスクリーンにアニメのようなものが映し出され、ライヴがスタート。そのスクリーンが真っ白の光の壁になったところでミュージシャンがその前を通って登場。逆光になって、彼ら一人一人がシルエットになって実にクール。そして、デイヴィッド・ボウイ本人が黒のジーンズに黒グレイっぽいTシャツで登場。これが、また筋トレしっかりしていて、めちゃかっこいい。驚きました。目の前3メートルくらいのところにいるボウイは、大変なオーラと存在感を発揮してました。

最大の印象は、彼が歌う姿を見ていると、まるで映画の一シーンではないかと思うほど、美しいということ。いくつかの曲で、彼はアーティストであり、シンガーであったのですが、同時にアクター(俳優)でもありました。あまりミュージシャンの演奏するところ、あるいは、歌うところをみて、映画の一シーンなどと思うことはありませんが、スクリーンに映し出されるであろうことが、目の前で行われている、という感覚になりました。映画撮影の現場がそこにあるかのような錯覚です。

これは、やっぱり彼自身が映像作家でもあるからなんでしょうね。映画に何本もでたり、自らプロモーションビデオも凝ったものを作ったりしていて。彼にはアクターとしての資質もかなりあるのだと思いました。これはただのロックスターにはなかなかないものです。バックから照明を当て、ボウイの姿がシルエットになるというような演出ももちろん非常に効果的です。マルチスクリーンを使ってヴィジュアル面でもかなりおもしろいものを見せていますが、それ以上に、デイヴィッド・ボウイ自身がヴィジュアル・アーティストです。被写体というか。まあ、一言で言えば、真の意味でのパフォーマー、演技者。

一曲目から立ち上がった観客。その腕には、[Bring Me db](dbはデイヴィッド・ボウイの略)の文字が書かれたプラカード。ステージには、ギター2人、ドラムス、キーボード2人、そして、黒人女性ベース奏者。彼女の服装はピンク、黄緑、黒、グレイの4色がきっちり分けられたとてもカラフルなもの。特に、ピンクと黄緑のところが、蛍光になっていて、ブラックライトに当たって実に発色よく綺麗。ボウイは実によく声がでている。

24曲を完全燃焼で歌いきり、さらにアンコールを5曲! 計29曲。2時間25分たっぷりです。いやあ、久々にコンサート見て、こっちの肩がこった。(笑) 本編がこれだけ長いなら、前座いらないじゃない。(笑) ライヴ終了は10時をさらにまわり、10時14分。驚いた。いやあ、別に彼の音楽はそれほど僕のタイプではないんですが、それにしても普通に一音楽ファンとして感動しました。この感動の半分以上は、この前から3列目、ボウイの目前という座席の良さにあったことは疑う余地がありません。Sさん、ありがとうございます。

外にでてプログラムでも買おうと思ったら、めちゃくちゃ長い列でしかも白いテントのところで入場制限をしているので、あきらめました。車をだしたところ、武道館正面の路上に真っ白で非常に長いリムジンが止まっていた。あれは、デイヴィッド・ボウイが乗るのだろうか。でも、ボウイが乗るのなら、もっと楽屋口に近いところにあるはず。お客さんなのかな。

夕食がまだなので、何か食べに行こうと麻布十番のK庵に向かうが、なんと満席で入れず。そこで、Mさんの提案でよく行っていた白金のQへ。和系の創作料理だという。Mさんが言う。「昔、そこよく行っててさ、ミュージシャンとか意外と多いのよ。夜遅くまでやってるんで。布袋寅泰とか今井美樹とかもよく来てたよ」 地下の店に入ると意外と天井が高く、大きな丸テーブル2つ、4人テーブルが2つに長いカウンター。時々、ライヴもやるという。近いうちでは4月10日にブラック・ボトム・ブラス・バンドという7人組のニューオーリーンズ系セカンドラインのバンドのライヴをやるという。おなかがすいているので、刺身やいろいろ次々とオーダー。ドリンクが来たあたりで、Mさんがお店の人を紹介してくれ名刺交換。93年12月にオープンで、この前ちょうど10周年を迎えたという。

しばらく談笑中に、お店の人が、「すいません、ちょっとこちらのテーブルに今から7-8人くらいのグループがいらっしゃるんで、そちらの5人テーブルの方に移っていただけますか?」と言ってきた。「ああ、いいっすよ。問題ない。問題ない」 しばし、何品かでてきて、談笑が続くと、そのグループが到着。Mさん入口を見て、唖然。「うわさをすればなんとやら…」 な、な、なんとさっきMさんが言った人たちの一行だった。ということはうち3人はステージにいたわけですね。ひょっとしてあの白いリムジンは彼らだったのか。4人目のメンバーは夫婦でどこかで見ていたわけだ。こうして、白金の夜は更けていく…。

Setlist from http://davidbowie.com/news/index.php?id=20040309

Tokyo March 9th 2004 @ Nippon Budoukan

show started 19.49

01 Rebel Rebel
02 Hang On To Yourself
03 New Killer Star
04 Fashion
05 Cactus
06 All The Young Dudes
07 China Girl
08 Reality
09 5:15 The Angels Have Gone
10 The Man Who Sold The World
11 Hallo Spaceboy
12 Sunday
13 Heathen (The Rays)
14 Under Pressure
15 Slip Away
16 Looking For Water
17 Quicksand
18 The Loneliest Guy
19 Afraid
20 Be My Wife
21 A New Career In A New Town
22 Ashes To Ashes
23 I'm Afraid of Americans
24 "Heroes"

(Encore)
25 Bring Me The Disco King
26 Five Years
27 Fall Dog Bombs The Moon
28 Suffragette City
29 Ziggy Stardust

show ended 22.14


(2004年3月9日火曜・武道館=デイヴィッド・ボウイ・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Bowie, David




Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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