NO.570
2004/03/09 (Tue)
Ani DiFranco Live At O-East: Studying Ani
研究。

エデュケイテッド・ゲス まずは、なによりも、たった一本のギターで弾き語りをして、それを80分も続けるというその行為自体に拍手です。究極のひとりパフォーマンス。プリンスがらみでちょっとだけ興味があったアーニー・ディフランコですが、最新作 『エデュケイテッド・ゲス』 なども聴いていたりしたんです。

そして、オンエア・イースト改めオー・イーストとなったライヴ会場でアーニーを見ました。立ち見で8割方は入ってるでしょうか。すし詰めという状況ではないですが、まあまあ、よく入ってます。けっこう外国人密度が高かった。

前座が終わり、8時4分。ギター一本持って登場。弾き語りが始まった。しかし、そのギターの弾き方がやたらかっこいい。びっくりした。で、けっこうファンキーなフレーズがある。アコースティックギターなんですが、意外とベース風の音も出て、グルーヴ感もあります。

一番気に入ったのは、9曲目に歌われた「イヴォールヴ」という曲。実にファンキーで、のりがよくて気に入りました。ちょっとスライ・ストーン風で、ベース風の音が気持ちよくはじけます。でも、家に帰ってCD聴いたら、ぜんぜんライヴのほうがよかった! 彼女はひょっとしたら、今時には珍しい「CDの人」より「ライヴの人」かもしれません。一曲終るごとにギター技術者が新しいギターを持ってきて、それを持ちかえます。

曲間で話すことはなんとなくわかるんですが、英語の歌詞は、よほど予習していかないとわからないです。ここにきてる人たちはみな、歌詞カード対訳読んで、全部意味を理解しているんでしょうか。だとしたら、すばらしい。このライヴは歌詞がわかって聴いたら、もっともっと理解できて、楽しめるだろうと思いました。音楽より歌詞の比重がかなり高いです。もちろん、歌詞の意味などわからなくても、のりやグルーヴでいいと感じるというのも音楽のよさのひとつですが。

一見、アラニス・モリセット、シェリル・クロウ風、それにジョニ・ミッチェルや、キャロル・キングなどをまぶすとこんな風になるのでしょうか。何かじっくり研究してみたい対象のひとりではあります。

Setlist

show started 20.04

01. Names & Dates
02. Educated
03. Anticipate
04. Swan Dive
05. Origami
06. Swim
07. Knuckle Down
08. Studying Stones
09. Evolve
10. Bliss Like
11. Bubble
12. You Each Time
13. Phase
14. Recoil
15. Shameless

Enc. Gravel

show ended 21.24

(2004年3月8日月曜=渋谷オーイースト=アーニー・ディフランコ・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>DiFranco, Ani



Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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