NO.543
2004/02/12 (Thu)
Black Eyed Peas Live At Ebisu Garden Hall: Love Is There
ハッピー。

アメリカの日曜夜(8日=日本時間9日月曜日午前)にはグラミー賞にでていたブラック・アイド・ピーズ。あけて月曜の飛行機に飛び乗り、日本時間火曜の夕方には日本に来ていた。なんと火曜夜中の西麻布のクラブイヴェントに飛び入りしたという。そして、水曜日、一日だけの公演。ものすごいスケジュールだ。今回の来日が2度目。前回3年くらい前の来日時は渋谷オンエアイーストで観客もまばらだったという。僕自身、見に行ったか行かなかったか覚えていないほど。オンエアでなんか途中ででてきたライヴがあったけど、あれだったかなあ(要確認=(笑)) 。3年前にこうして日記を書いてればすぐにわかったのに。見たら、書く。一行でもいいから。日記を書くすばらしい点のひとつです。

エレファンク そんな彼らが、3枚目のアルバム 『エレファンク』 で大化けし、日本でも大ブレイク。何よりも、前2作と打って変わってのポップ路線になったことがこの大成功の要因のひとつ。女性ヴォーカル、ファージーが参加して、見事に大ヒットになった。彼女はまさにブラック・アイド・ピーズにとって幸運の女神ということになる。そして日本でもこのたった一回のライヴが売り切れとなり、恵比寿ガーデンホールの前にダフ屋まで出没していたのには驚いた。

ドラム、ギター、キーボード2人、そして、MC、シンガーで4人の計8人がオンステージ。4人は1曲目の「ハンズ・アップ」から全開。客席の手が挙がる、挙がる。MCたちは右に左に走り回り、飛び跳ね、しゃべりまくる。基本的に、打ち込みをあまり使わない生音は、聴いていて非常にライヴ感が感じられる。彼ら、ブラック・アイド・ピーズにせよ、ルーツにせよ、ミュージックにせよ、ヒップホップ系ながらリアル・ミュージックを追求しているところが、好感度アップ。

CDよりはるかに長い9分余にわたる「レッツ・ゲット・リターデッド」でかなり盛り上げ、続いて始まった「ホエア・イズ・ラヴ」のイントロで客席からいっせいにこの日一番の「ウォ〜〜」という歓声があがった。やはり、彼らの一般的人気に火をつけただけのことはある。まさに旬の一曲だ。しかも、メッセージがいい。「こんなおかしな世の中になってしまって、愛はどこへ行った?」 これは、受ける。

アンコールでは、ビヨンセの「クレイジー・イン・ラヴ」をやったり、超ゴキゲンな「ラテン・ガールズ」の中で、「ジャパニーズ・ガール!」を連呼したりとサーヴィス精神もたっぷり。彼らも、自分たちが今人気者であることを知っていて、非常に楽しく、気持ちよく演奏している雰囲気がわかる。根っからのラップ好き、音楽好き、踊り好き、パーティー好きな連中、という雰囲気が伝わってきてハッピーになる。ちょっと疲れたけど楽しい1時間半余だった。少なくとも、この1時間半、このホールには愛はあった。

ところで、グループ名のブラック・アイド・ピーズは、以前『ソウルブレンズ』でも少し話したが、アメリカのソウルフードには欠かせない豆の一種。豆の中央に黒い部分があるもので、その黒点が目のように見えるので、その豆のことをブラック・アイド・ピーズという。日本では「ささげ豆」「黒目豆」などと呼ばれている、そうだ。「黒目豆」はそのまんまですね。

Setlist

Show started 18:03

01. Hands Up
02. Hey Mama
03. Smells Like Funk
04. Release (2nd-Bridging The Gap)
05. Fly Away
06. Joints & Jam ( 1st-Behind The Front)
07. ?Que Dices? (1st-Behind The Front)
08. Labor Day(It's A Holiday)
09. Weekends (2nd-Bridging The Gap)
10. Let's Get Retarded
11. Where Is The Love

Enc 19.05-

01. Drum Solo & Rap
02. Crazy In Love (Beyonce)
03. The Boogie That Be
04. Latin Girls
05. Shut Up

All songs from their 3rd album "Elephunk" otherwise indicated.

Show ended 19:34

(2004年2月11日・水曜・祝日=恵比寿ガーデンホール、ブラック・アイド・ピーズ・ライヴ)

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Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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