NO.145
2003/02/05 (Wed)
Change Again
変革。

チェンジのアルバムは、全部で6枚でているのですが、ジャック・フレッド・ペトラス とマウロ・マラヴァシが手を組んでいるのは、4枚目までです。5枚目は、当時プロデ ュースの仕事を始めて、ヒットがでてきたミネアポリスのジャム&ルイスが、さらに 6枚目は5枚目でジャム&ルイスと一緒に仕事をしていたティミー・アレンがプロデ ュースをしています。

マウロ・マラヴァシはどうしたのでしょうか。推測でしかないのですが、ジャックと マウロの間がうまくいかなくなった、ということが考えられます。ジャックは、かな り支配欲が強い人物で、あれこれマウロに指示をだしていました。指示というより、 「こうしろ、ああしろ」といった命令口調だったのでしょう。

そうした横柄な態度にひょっとしたら、マウロが嫌になったのかもしれません。ミ ュージシャンとプロデューサーの関係は、そうした人間関係も大事です。いずれにせ よ、ジャックが「俺がチェンジだ」というように、また、あらゆるレコーディング・ セッションはジャックがしきり、その楽曲がどのアーティストに使われるかなどは、 ジャックしか知らなかった、もしくは、ジャックとマウロしか知らなかった、という 状況だったわけです。

ジャックは、マウロが袂を分かった時点で次のプロデューサーを探し出さなければな らなかった。そこで、白羽の矢が立ったのがジャム&ルイスだったわけです。

ジャム&ルイスがプロデュースした 「チェンジ・オブ・ハート」 なんか、改めて聴く と、やっぱりSOSバンドそっくりな音ですね。チェンジのグループの中で起こった 変革。それは、マウロの旅立ちでしょうね。ただ、ジャックがマウロがてがけた4作目 の出来が気に入らず、プロデューサーとしてのマウロのピークが過ぎたと見きって、 くびにした、というのであれば、それはそれで、鋭い判断ではありますね。真相は、 わかりませんね。マウロに聞けばいいのかな。
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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