NO.084
2002/12/07 (Sat)
Acappella
循環信者。

ほんとは、ア・カペラですね。元の意味はイタリア語でアット・チャペル。つまり教会で、ということです。教会で無伴奏で歌われるゴスペルなどをアカペラといいました。今では、無伴奏の歌のことを広くアカペラといいます。

で、このアカペラ、日本では山下達郎さんがアカペラのアルバムを出して、一躍認知度がアップしました。

テイク6の登場も大きかったですね。

そこで、なんと、アメリカには『アカペラ』と名乗るアカペラ・グループがいたんですね。ワードレーベルなどから多数のアルバムがでていて、ものすごい数のライヴをやっています。

その固有名詞アカペラが、昨日(6日)、新宿厚生年金会館でライヴをやったので、見に行きました。

いやあ、客層がちょっとというか、かなり違う。おそらく教会関係者の方なんでしょう。老若男女。子供たちも多数います。ふだん、ぼく達がライヴ会場で見かけるような人々とはかなり違うタイプの人たちがきていました。

アカペラ、ウエッブもあります。


それによりますと、結成してから20年以上、アルバムも16枚を数えるのですが、メンバーチェンジがひんぱんに行われ、今回来日したメンバーはみな22歳から26歳前後。

メンバーが「20年の歴史を数えるこのグループの・・・」などと言っていたのですが、プログラムにはメンバーが76年生まれ、80年生まれ、なんて書いてあるんで、どういうことだ、と思ったんですが。要はどんどんメンバーが新しい人たちに変わってるんですね。

4人ですからねえ。そりゃ、音楽的にテイク6なんかと比べちゃかわいそうってもんです。まあ、教会の会合で4人が歌いに来ました、という感じでしょうか。

で、そこから一歩抜け出るっていうことは本当にむずかしい。まあ、彼らの場合、まだまだ若いので、これからの将来がありますが。いろいろ課題はあるでしょう。

しかしアカペラと名乗るところが、あっぱれ、というか、大胆というか。きっと、教会などでは、彼らのようなグループがたくさんいて、毎週のように歌っているのかもしれません。ちなみに、彼らの固有名詞アカペラは、Acappellaで A と cの間があかないんですね。

彼らを見て、改めて、ほんとテイク6ってすごいな、って思いました。技術的にも、そして、声の力そのものも。もし本当に声に力があれば、あるいは、ハーモニーに力があれば、それはきっと、聞くものに伝わってくるはずです。

だから、テイク6と比べちゃ、かわいそうだって、言ったでしょう。(はい、すいません)

普通にライヴを聞いて、そこでCDを買って、うちで聞いて、また気に入ったら、次のライヴにまた行って、という循環を繰り返すリスナーというか、信者を獲得すればいいわけです。きっと、彼らはすでにそういう固定層を掴んでいるのでしょう。

めざせ、循環信者獲得!

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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