2002/11/24(SUN)
Lady Sings The Blues -2-
暖。

一昨日少し触れた『Lady Sings The Blues の2枚組CD(EMI 7243 543008 20)ですが、これをただかけながら、原稿などを書いている と、ずいぶんと気持ちよく仕事がはかどります。みんな名前が知ら れている女性シンガーたちの作品がこれでもかこれでもか、と出て くるんですが、1950年代から60年代にかけての作品群は、ど れもみんな暖かいですね。

例えば、ディスク2では、エラ・フィッツジェラルドの「エヴリタ イム・ウイ・セイ・グッドバイ」から始まり、次にジュリー・ロン ドンの「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、そして、ダイナ・ワ シントンの「コール・ミー・イレスポンシブル」、さらにリナ・ホ ーンと行ったところで、ティナ・ターナー、ボニー・レイット、ア ーマ・フランクリン、アレサ・フランクリンと続くわけです。

この流れがね、なかなかうまい。確かにEMI/キャピトルの音源 を中心に作っているとはいえ、時代の散らし方、ジャンルのバラン スの取り方が、海外で編纂されたオムニバスの中では非常にうまい です。ジャズ、スタンダード、ソウル、ブルーズ、ポピュラー・・ ・。こういうしっかりしたオムニバスはいいですね。

僕が聴いているのは、EU盤(ヨーロッパ盤)らしいのですが、ち ょっと未確認ですが、アメリカ盤もあるようです。このアルバム、 例えば、どこかの雰囲気のいいレストランやおしゃれなカフェなど でアルバム2枚を連奏していても、「おっ、選曲のいい店じゃない か」的な評価を獲得できそうなオムニバスです。

そして、一曲一曲を調べて行くと、いろいろなことを知ることがで きて、新しい発見ばかりです。うまく宣伝すると、このアルバムも のすごく売れそうな感じがします。注目しておいて損はありません 。
Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA
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