2010年11月01日(月) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

◎シャニース・ライヴ~14歳でデビューしたシンガー、大人のシンガーへ

テーマ:ライヴ評・レポート
◎シャニース・ライヴ~14歳でデビューしたシンガー、大人のシンガーへ

【Shanice: Versatile Singer Now Becomes Mature Singer】

大人。

14歳にして華麗にデビューしたシャニースも、はや37歳(1973年5月14日生まれ)。よく考えてみると、なんと、後からデビューするマライア・キャリー(1970年3月27日生まれ)より若いんだ。シャニースは1987年にデビュー、マライアは1990年。「シャニースはマライアよりぜんぜん先輩」と思っていたが、年齢だけで言えば、マライアのほうが年上。イメージってほんとうにイメージだ。

シャニースの来日は1987年11月プロモで初来日、2000年2月都内ゼップなど単独公演、1995年4月スーパー・プロデューサー「ナラダ・マイケル・ウォルデン」、2008年6月ビルボードライブ以来。前回はブラウンストーンのニッキと、SWVのココと3人の共演ステージだった。

今回はドラムス、キーボード、ベース(キーボードも兼ねる)にバックコーラス2人、そして、シャニース。と思ってコーラスを見ると、なんと、ひとりはわれらがオリヴィア・バレル! なんでまた、と思ってライヴ後に彼女に話を聞くと、数日前に、予定されたコーラスが来られなくなり、急遽はいった、という。名古屋ブルーノートとコットン3日やる。

ほぼ満席の中、約65分のショー、シャニースの歌のうまさ、キャラクターの良さが存分に出ている。バラード系、ゆったりしたミディアム調の曲が多い気がしたが、まさにクワイエット・ストーム、スムース&メロー、大人のシンガーという雰囲気がたっぷりでていた。そして、マライアの前にシャニースがいたという感じで、タイミングとレコード会社の体制・態勢によっては、シャニースがマライアのようになっていた可能性さえあったと思う。実力的にはほとんど差もない。歴史に「もし」はないのだが、つくづくこういうのもご縁とタイミングなんだろうな、と思う。

「私は、子供の頃から曲を書くのが大好きで、クローゼットでたくさんの曲を書いてきました。そんな中の1曲」と言って紹介したのが、「クローズ・マイ・アイズ」。なるほど、シャニースは曲を書くところから始めたんだ。また、故ミニー・リパートンの夫、リチャード・ルドルフと仕事をする機会を得て、レコーディングした「ラヴィン・ユー」。ミニーの魂も、シャニースのヴァージョンに降り注ぐよう。この曲は多くのカヴァーがあるが、シャニースのヴァージョンはかなりいい。たぶん楽曲の解釈力、咀嚼力(そしゃくりょく)が素晴らしいのだろう。

そして、もっと驚いたのが、マイケル・ジャクソン・メドレー。マイケルの「キープ・ザ・フェイス」でサイーダ・ギャレットとともにバックコーラスを担当した彼女にとって、マイケルは特別な存在のようだ。いろいろこれまでにもたくさんのマイケル・カヴァーを聴いてきたが、シャニースのカヴァーが、一番よかった気がする。マイケルのことを好きだという感情が一番歌に出ていた。「アイ・ウォナ・ビー・ホエア・ユー・アー」「マン・イン・ザ・ミラー」そして、「ウォナ・ビー・スターティン・サムシン」という選曲もよかった。

特に「マン・イン・ザ・ミラー」は本当に難しい曲なのに、完璧に自分のものにしていた。シャニースのシンガーとしての力量を垣間見せていた。ちなみに、シャニースは「ブリーズ・アゲイン」のトニ・ブラクストンのバックコーラスもやっている。

シャニースは明るく、楽しそうで、その性格がとてもいい感じ。もっと人気が出ればいいのにと思う。「アイ・ラヴ・ユア・スマイル」級の大ヒットがもう1曲欲しいところ。

ところで、最近はシャニースとか、シャリースとか、シャリートとか似た名前があるから、くれぐれもご注意を。(笑) 間違えてライヴに行かないようにね。

さらに、余談。今回シャニースについていたロード・マネージャーをオリヴィアから紹介された。ディーナ・ワーリックというショートヘアの美人。名前でピンと来る人がいたら、相当なソウル通。なんと、ディオンヌ・ワーウィックのカズン(いとこ)だそうで、前回のディオンヌの来日にも帯同していた、という。ということは、「ホイットニーは?」「ニース(姪)よ」。そう思ってみると、なるほど、ディオンヌ、ホイットニーっぽい雰囲気。

■ シャニース「アイ・ラヴ・ユア・スマイル」収録。(なんと1円から? あらら)

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シャニース
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■ 過去記事

2008年06月20日(金)
レディーズ・ナイト~ニッキー、シャニース、ココ歌う
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10108076025.html

■ メンバー

Shanice (vo)
Kevin Camp (key)
John Stratford(b)
Michael Clemons (ds,MD)
Donna (back vo)
Olivia Burrell (back vo) 

■セットリスト シャニース
Setlist : Shanice, At Cotton Club, October 29,2010

Show started 21:35
00 Intro
01 Get Up
02 Close My Eyes
03 Can You Dance
04 Yesterday (Original, not Beatles song)
05 Angel
06 Lovin' You [Minnie Riperton]
07 Silent Night
08 Breath Again [Toni Braxton]
09 A Tribute To MJ; I Wanna Be Where You Are
10 Man In The Mirror
11 Wanna Be Startin' Something
Enc. I Love Your Smile
Show ended 22:40

(2010年10月29日金曜、丸の内コットンクラブ=シャニース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Shanice

コメント

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1 ■i wish


最近Shaniceのi wishにはまっていたのでこの情報を知らなかったのは迂闊でした。

生であの歌声が聴けるとはうらやましいです

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