2010年04月15日(木) 00時01分00秒 soulsearchinの投稿

▲ロバート・クレイ~南部マナーを存分に出したソウル・ライヴ

テーマ:ライヴ評・レポート
▲ロバート・クレイ~南部マナーを存分に出したソウル・ライヴ

【Robert Cray Live: With Southern Soul Manner】

南部。

ジョージア生まれのコンテンポラリー・ブルーズ・シンガー、ギタリスト、ロバート・クレイとそのバンドのライヴ。ブルーノートは初登場。ロバート・クレイは、調べてみたら、1987年8月と1988年9月にインタヴューしていた。前者のときは、東京では虎ノ門ホール(7月29日)でのライヴ。最近では2009年5月、「ジャパン・ブルーズ・アンド・ソウル・フェスティヴァル」で来日しており、約11ヶ月ぶりの来日。これは13年ぶりの来日だった。ただ、昨年は見ていないので、僕個人としてはかなり久々のライヴ体験だ。彼の初来日は1984年7月、ジョン・リー・フッカーの前座なので26年前のこと。以後、来日履歴は1985年10月、1987年7月、1987年11月(クラプトン前座として)、1988年9月、1991年1月、1996年5月、2009年5月、そして2010年4月なので、9回目の来日。

ドラムス、ベース、キーボード、ギター&ヴォーカル(ロバート・クレイ)というシンプルな4人。シンプルながら、手堅い南部ソウル、ブルーズを聴かせる。久々に聴いて、改めて、ロバートの声質や歌い方などが、アル・グリーンやOVライトを思わせる感じがして、ギターよりもむしろ歌声の方にひかれた。ブルーズといっても、かなり現代的なそれで、かなりソウル、R&B寄りで聴きやすい。

話し方、歌い方も、南部の朴訥としたところが感じられ、ソウル・サーチャー的には気に入った。やはり、アル風、OV風に歌われると、安心というか、ほっとするというか、すごく親しめる。また、それほど派手な存在ではないが、アーティストとしても軸がぶれず、しっかり地に足がついている感じがいい。

ステージでも「次の曲が何になるか、誰も知らない。なぜなら僕らも知らないからだ」と言って、ミュージシャンとやる曲を決めていたので、事前にセットリストはない。おそらくレパートリーは100曲以上、しかも、このバンドではかなり長くやっているようで、いつでもどの曲でもできるようだ。初日のセットリストと比べても、重なる曲はほんの少しで、毎回かなり入れ替えている。熱心なロバート・クレイ・マニアだったら、全回見に行きたくなるのではないだろうか。

満員ではないが、最前列はかなりのロバート・マニアと見受けた。また、なぜか外人観客比率が高く(しかも、白人ばかり)、けっこう騒いで見ていた。ただ雰囲気を盛り上げる騒ぎではなく、ただ騒いでるだけで、あんまりマナー的にはよろしくなく、店のスタッフに注意されていたのが目をひいた。

もし、お忍びでエリック・クラプトンが来日していたら、かつてロバートが前座を勤めたこともあり、絶対にこのライヴには顔を出していただろうな、と確信した。そうすれば、少なくとも、1曲くらいは飛び入りでやっただろう。クラプトンの飛び入りというと、ドクター・ジョンのライヴのときのことが思い出される。ブルーノートでクラプトンというのは、最高の贅沢だった。

余談だが、ロバート・クレイのクレイのスペルは、Clayと LではなくCray つまりRだ。Crayが正しい。オーティス・クレイ(Otis Clay)も、カシアス・クレイも、ジュディ・クレイも、ウィリー・クレイトンもみなLなので、間違いやすい。(僕もついついClayと書いてしまい訂正する)

●ライヴは4月17日(土)まで、毎日2ステージ。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/robert-cray/

● ロバート・クレイ・オフィシャル・ウェッブ
http://www.robertcray.com/

■ロバート・クレイ最新盤

This Time
This Time
posted with amazlet at 10.04.14
The Robert Cray Band
Vanguard (2009-07-06)
売り上げランキング: 2872


■ ロバート・クレイ 1990年作品

Strong Persuader
Strong Persuader
posted with amazlet at 10.04.14
Robert Cray
Mobile Fidelity (1990-10-25)
売り上げランキング: 72203


■ メンバー

ロバート・クレイ(ギター、ヴォーカル)Robert Cray(g,vo)
ジェイムズ・パウ(キーボード)James Pugh(key)
リチャード・カズンズ(ベース)Richard Cousins(b)
トニー・ブラウナジェル(ドラムス)Tony Braunagel(ds)

■セットリスト ロバート・クレイ@ブルーノート東京 2010年4月13日火曜
Setlist: Robert Cray @ Bluenote Tokyo, April 13, 2010

show started 21:30
01. Anytime
02. Lotta Lovin'
03. Black Door Slam
04. The One In The Middle
05. Trouble And Pain
06. Boucin' Back
07. Leave Well Enough Alone
08. Right Next Door (Because Of Me)
09. Poor Johnny
10. Smoking Gun
Enc. That's What Keeps Me Rockin'
show ended 22:41

(2010年4月13日火曜、ブルーノート東京=ロバート・クレイ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cray, Robert
2010-58

コメント

[コメントをする]

1 ■無題

90年当時そのアルバムを頑張って真似しようと思っていたんですが、弦のゲージがとんでも無く太くて、しかもレギュラーチューニングで弾いているのを知り、 断念しました・・・。
手のサイズが違いすぎるのかなぁ

コメント投稿

一緒にプレゼントも贈ろう!

トラックバック

この記事のトラックバック Ping-URL :

http://trb.ameba.jp/servlet/TBInterface/soulsearchin/10508383872/998ff565

Amebaおすすめキーワード

    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト